大笑い

むか〜しむかし、ある森の中に、


おじいさんが、4人で住んでいました。


「今日も、村の子どもにイジわるしようじゃないか〜」

きゃしゃなおじいさんが言います。


「きのう泣かせた子どもをまた泣かせよう」

となりのきゃしゃなおじいさんが、あおりました。

「もちろん、じいさんも一緒にいくべ〜?」

いちばん背の高いおじいさんは、いつものように、気の小さい、小太りのおじいさんを強引にさそいます。



小太りのおじいさんは、村の子どもにイジわるをするのは良くないことだと思っていましたが、気が小さいので断ることができませんでした。

「もちろん、いくべ!」





森から離れたその村は30人ばかりが住んでいる小さな村でした。


「こらっ!村から離れたら、あのじじいたちにまた泣かされるぞ!村の外で遊ぶな!」


村に住んでいる子どもたちの親は口をそろえてそう言います。


そんな中、子どもたちのリーダーである男の子がみんなに言いました。

「今日も、親にはヒミツで村の外にあそびにいこう!」


子どもたちは、それぞれのことを言います。

「おじいさんにイジわるされたら嫌だよ」

「村の外には川もあるし遊びに行きたいわ」

「逆におじいさんにイジわるしかえしてやろう」

「みんなが行くなら僕も行くよ」


みんなで話し合い、村の外に遊びに行くことになりました。


親には気づかれないように、こっそりとみんなで村をでました。


どうにか親にバレずにで村をぬけだすことに成功した5人の子どもたちは、


少し離れた川に向かいました。

「きゃ〜!つめたいわ〜!」

川の水をかけられた女の子は楽しそうに言いました。

「ハハハ!まずはみんなで水かけっこだぁ!」

女の子に水をかけたリーダーの男の子がみんなに言います。


子どもたちは川で、水かけっこや、あめんぼ探しに夢中になりました。


「いてててて、いてて、いてててて!」

とつぜん、川あそびをしていた男の子がさけびました。


「やだ!チクチクしていたいわ!」

女の子もそれにつづいて言いました。


5人の子どものからだが、とつぜん痛みにおそわれたのです。


そのげんいんは、川かみを見あげるとすぐにわかりました。

なんと、4人のおじいさんが、たくさんのとうがらしを川に流していたのです。

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