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ドキドキする感覚【エッセイ】
還暦を過ぎてから、若い頃のことをふと思い出すことがある。
今回もそんな10代の話し。
大人になって、多くの恋愛を経験して解ったことがある。
ドキドキするのは、恋愛だけてないということ。
ローティーンの恋愛経験のないときに『異性に対してドキドキするのは恋愛』と思っていたことが誤りという話し。
その女の子と視線が合ったり、近くに来ただけでドキドキしてしまう。
小学校の高学年の頃から中学生の頃にあったことなのだ。
仲の良い友だちに「◯◯と目が合ったり、近くに来るとドキドキするんだ。話したこともないのに」と言うと友人は「それは恋だ」と言う。
初めて、そう感じたのは小学6年生の時、同じクラスの女の子。
でも、その子とは同じクラスでありながら話した記憶がない女の子である時から彼女が気になり近くに来ただけで話しもしないのに“ドキドキ”とした。
このことを仲の良い男友だちにに同じクラスでありなから話したことも相手だけど近くに来ただけで“ドキドキ”してしまうと言うと友だちは「それは恋」なんて言うし「自分の気持ちを伝えないといけない」って言う。
そうかこれが“恋”なのか“好き”ということかと思った。
とりあえず、友人は“ラブレター”を書いて渡してみればと言う。
それで初めてのラブレターを書いて渡した。
すぐに返事が来て「好きな人がいるのでごめんなさい」と書かれていた。
そのあとはその女の子は僕の近くに来ることもなく、むしろ避けられているように思えるようになった。
そうすると僕もその女の子に“ドキドキ”することがなくなった。
それから数年が過ぎ、同じようなことが中学2生の時と3年生の時に同じクラスの話したことのない女の子に“ドキドキ”した。
また、男友だちに話すととりあえずラブレターを渡して、それで相手がどう思っているかはわかると思うと言われ女の子の机の引き出しに入れてみたが返事はなかった。
返事はなかったがその後明らかに僕を避けているように思えた。
すると僕の“ドキドキ“する感覚も消えた。
同じクラスでありながら話したこともないし、3人ともタイプの違う女の子。
何故、その女の子が近くに来たり、視線が合っただけでドキドキしたんだろう。
男友だちは、それは”恋“だと言っていたけど、話したこともないし、その女の子ことをよく知らない。
また、映画などで観る女優やTVで観るアイドルに対する憧れる感覚とも違う。
高校生になり、好きな女の子が現れ、付き合うようになったが、以前感じた”ドキドキ“する感覚はなかった。
そして、成人を過ぎて、何人かの女性とも付き合った。
その中で以前感じたように”ドキドキ“する感覚をした女性と付き合い解った。
それは本能で僕には合わないと警戒心が働いてのドキドキだったと言うことを知った。
そのいくつかの例を挙げようと思ったがその女の子の悪口を言う感じだし、僕以外の男性には違うのかも知れないと思い、”ドキドキ“するのは恋だけでないということを言いたい。
この時解ったこととして、このように”ドキドキ“する女性と関わると痛い目に合うということだ。
そして、20代の時に何度か痛い目に会ったということ。
無知なことは、判断を誤るし、色々な経験をして解ることの1つの話しだ。