エントリー/対戦ツールからのデータ抽出可否調査【ポケカ環境分析】

ぐうぐるい

本調査の背景/目的

①2021/4/25～の緊急事態宣言発令に伴いシティリーグが中止となる店舗が多数確認されている。

② ①に伴い、大小規模自主大会(リモート含む)の需要が拡大、各大会主催者により開催が企画されている。

上記①②の状況から、環境はシティリーグ→自主大会へと推移しつつある。


また環境分析のデータソースとしても、店舗ツイートのスクレイピングを行なう必要があるシティリーグと比べ、自主大会ではデータ取得/抽出が容易であり、データ取得範囲の拡大と分析利用の拡大を見込むことが出来る。

よって自主大会への分析レポート展開は必須と判断。自主大会主催者への協力を仰ぐと同時に、主催者側の作業負荷軽減の為に既存エントリー/対戦ツールからのデータ抽出可否を調査する。


調査方法

各自主大会で利用されている代表的なエントリー/対戦ツールを一覧化し、抽出可能なデータ/抽出方法及び、課題をマトリクスにまとめる。

調査対象：Twitter上で開催が公表されている各自主大会(無作為に抽出…というか目のついた大会だけ)


本調査におけるエントリーツール/対戦ツールについては以下に定義する。

■エントリーツール

大会参加者がエントリーツールを介し、参加者データを大会主催者に渡すことが出来る。

大会主催者が参加者から受け取ったデータを一覧で確認することが出来る。

→Twitter等でのDMエントリーは主催者がエントリー情報を一覧で確認出来ない為、本エントリーツールには該当しない。

■対戦ツール

対戦ツールを介し、大会結果を主催者/参加者が閲覧することが出来る。

勝敗結果の入力により対戦組み合わせを自動で設定する機能の有無はここでは問わない。

→対戦組み合わせを手動で設定し、対戦結果のみを整理し表示させている場合(Excel等)も対戦ツールに含む。本調査はインターフェースとして利用可能かどうかの判断に使用することが目的の為。


また、本調査における各データの種類は以下に定義する。

■参加者名

エントリー時に登録される参加者名のデータ。

対戦結果と紐づくユニークなものであればなんでも良い。

■使用デッキ

大会内で使用される使用デッキのデータ。

参加者名と紐づいていることが理想だが、デッキ分布のみを把握する為にデッキ数のみを取得しているものがあればそれも含む。

■任意情報

参加者名に紐づき取得可能なもの。(都道府県やTwitterID等)

使い道は現時点で思いつかないが、更に分析の幅が広がる可能性アリ。

■マッチング情報

参加者名と参加者名の対戦組み合わせ情報。

環境分析には不要だが分析の幅を広げる為に可能であれば取得したいデータ。

シティリーグでは取得が困難だが、自主大会なら取得の見込みがあるデータでもある。

■順位情報

参加者名、あるいはデッキ名に紐づく大会結果の順位。

結果

下記マトリクスにまとめる。

画像1

noteだとマトリクス表示するの結構面倒なんですね・・・。

リンク貼っとくのでこちらから見てください👇


考察

・③Tonamel 、あるいは①Googleフォームと ④TCGペアリングメーカーを組み合わせることでマッチング含むデータまで取得可能であり、データ抽出の観点からも最も適したツールと考える。

・③Tonamelは自由度が高く利用者が多いが、マッチング情報の抽出にはスクレイピング技術が必須である。

→対戦者数によって画面レイアウトが大きく変わる為、RPAではその差異を吸収することは難しくスクレイピング開発まで必要。

・④TCGペアリングメーカーは表形式でのマッチング/順位データが抽出しやすいが公開権限は主催者にある為、主催者側に入り込む必要がある。

・②イザジンをエントリーツールとして使用している主催者は多いが、単体ではデッキ名(エントリー時の記載項目が固定されていて使い勝手が悪い)もマッチングデータも取得出来ない為、かなり使いづらい。(Googleフォームにも劣る)

→イザジンを利用している主催者のデッキ集計方法/作業負荷を確認し、仕組みの改善提案が見込める。

・⑤TCGマイスターは企業向けのツールであり利用料が高い為、調査出来ず。店舗からツールを借りて大会主催者が利用している例もあるので、ヒアリング調査自体は可能。

結論

既存エントリー/対戦ツールからのデータ抽出可否の調査

→Tonamel、Googleフォーム、TCGペアリングメーカーを自主大会におけるデータ収集/抽出に適したツールと判断


展開

・Tonamel、Googleフォーム、TCGペアリングメーカーを自主大会におけるデータ収集/抽出に適したツールとし、分析レポートとの連携手段設定と大会主催者への案内

■大会主催者への案内


■連携手段(Tonamel版)


・上記データ入力からレポート化までのサンプル作成/公開

■サンプル(Tonamel版)

■サンプル(Googleフォーム版)

■サンプル(TCGペアリングメーカー)

KAMINGU SUUN…



いいなと思ったら応援しよう！