安田記念
昨年、一昨年と絶対的1番人気が勝ちを逃しているこのレース。
まぁ、どっちもアーモンドアイなんですけども。今年は昨年の勝ち馬グランアレグリアが抜けた人気になっています。
果たして今年も1番人気が期待を裏切る形になるのか、それともグランアレグリアの連覇か、個人的な見解をまとめてみました。
※あくまで個人の見解です。
◎インディチャンプ
一昨年の勝ち馬、レース適正は申し分無し。
高松宮記念は3着もこの馬はマイラー要素が強いと思ってるのでこの3着はむしろ評価したい。
6歳という年齢を懸念する声もあるがステイゴールド産駒で高松宮記念もあれだけ走ってそれは考えにくい。
状態はむしろ良くて、高松宮記念からのローテも程よく間隔が空いて調整にも余裕がある。
帰厩してから調教の本数もこなしているし、これといって取り沙汰するような不安材料も無い。
父親譲りの安定感、軸にするなら今回は最適と思っている。
○シュネルマイスター
NHKマイルCの勝ち時計は1.31.6。 ものすごい時計では無い訳ですが。
前半3Fが33.7、800mの通過が45.3という前傾ラップ。
グランアレグリアのVMは前半3Fが34.3の800mが46.0。
また昨年の安田記念と比較しても、稍重で時計が出にくかったとはいえ前半3Fが34.2。そして決着は今年のNHKマイルと同タイム。
稍重と高速馬場の差はあれど、NHKマイルがVMに比べて消耗戦で3歳戦としては非常にタフなレースだったことが伺える。
着差以上にNHKマイルCのシュネルマイスターは強いのではないかと。
そして、何より54キロの斤量で臨めるという点は大きい。
現状の完成度でどこまでというのはあるが3キロ差ならいきなり勝ってもおかしくないポテンシャルを秘めていると思っている。
▲ケイデンスコール
ロードカナロア産駒はアーモンドアイが「お母さんのフサイチパンドラに似ている」と言われたように、母系の特徴を出しやすい傾向にある。
この馬も恐らくは同様で、5歳になって覚醒した点は遅咲き血統母父ハーツクライの産駒の特徴に合致している。ただしロードカナロアを管理した安田先生の手で育成されて来たのでどちらかといえばマイラー。懸念材料としては前走マイラーズC勝ち馬は去年インディチャンプが3着に入るまで馬券圏内0だった事なのだがマイラーズCが阪神開催の今年はその限りでは無い可能性もある。
先週のダービーで毎日杯から参戦したシャフリヤールが勝利したが、今年の阪神は高速馬場で時計の早い馬場への適性を見るにはちょうど良かった、前走マイラーズCの勝利はむしろプラス材料と捉えていいかもしれない。
勝ちっぷりも良く、終いの脚がキレるタイプで外めの枠もプラスに働きそう。
△サリオス
姉サラキアが5歳秋に覚醒したがそれ以上のスケールを感じさせる2,3歳時代。近2走は大外回されるわ田んぼ走らされるわで見限る内容とは思えない。
ベストは東京1800だと思っているがマイルくらいはこなすだろう。
ただ、直近に大きく馬体を減らして投薬が行われたというのは見過ごせない。
昨年のマイルCSに比べると追い切りの時計も平凡で正直万全とは程遠いように思える。
またCコース変わりでも内が伸びない東京の馬場状態も気がかり。松山騎手はロスを嫌う印象があるので下げて外に回すような競馬しないかなあと思うのでインを突いてくると予想。
地力でカバーしてもおかしくないが、不安要素が多い分には減点せざるを得ない。
△ダノンプレミアム
一昨年は発馬直後に不利に歩様に異常。
昨年は海外帰りで万全とは言えず。
敗因がはっきりしているとはいえ昨年は正直負け過ぎという印象があった。
三度目の正直となる今年だが中内田厩舎らしく休み明けでも仕上がってきた印象。
ここ2年の内容が内容だけに適性は判断が難しいが、それならむしろ抑えておくべきかと。
地力は間違いなくあるし、天皇賞・秋や香港のレースを見てもまともなら上位に来る馬。
ただ、血統的には2000の方が向いてるなという印象は受ける。
△グランアレグリア
言わずもがな現役最強マイラー。
VMの内容も完璧と言っていいほどに強かったが、むしろVMを使っていなかった方が何も考えず◎を打てた。 大阪杯を走ったコントレイルは疲労が抜けずに宝塚記念を回避した。
コントレイルがマイラーに寄ってきてるからとか別の馬だからとかそういう話は置いておいて、それだけタフなレースを走ってる上でこの春3戦目はどうなのか、その上VMからは中二週。
3歳時の桜花賞→NHKマイルCが中3週で今回がキャリア最も短いスパンになる。しかもその時は5着。
中間でも本数こそ乗っているがタイムは出てないし追い切りは南Wでは無く坂路でルメールでは無く杉原が乗った。
杉原が追い切りに乗るのはマイルCSでもあったし別に珍しくないが、坂路追い切りはこれまであまり無かったパターンだしルメールがこの馬の状態をどこまで把握しているのかという点も乗らなかった事を含めて気になる所。前回坂路で追い切ったのは高松宮記念で走破タイムが51.9、ラスト1F14.4。 今回が53.6の15.0、感覚が詰まってるにしても軽すぎないかと言う印象を受けるが藤沢厩舎はこんなもんだからなんとも言えない。「負荷をかけられない状態」という印象を受けたので万全だった前走からは割り引いて見ている。さらに、前走後には脚部を気にする仕草があったと言うことで不安要素は尽きない。
地力は間違いなくNo.1だし、レースに出す以上陣営は自信を持って臨んでいるはずだが、これでも勝ってしまう程この馬が強いのか、好きな馬だけに負ける姿を想像したくはないが果たして。
△ラウダシオン
正直買わなくても良いかと思っている
NHKマイルC、2着だった富士Sのタイムはどちらも平凡。
叩いて上積みのあるタイプじゃ無さそうだし前走走っている分割引いて良いのかなと。
1400がベストっぽい印象
春の東京G1戦線も今週で終わり。 すっきり勝って終わりたいですね。