十人十色〜それぞれにあるボランティア論〜
「100万円あったら何に使う?」
パッと見ただけでなんの質問なんだろうって思いませんか?実際これは我々が地域のボランティア集会で集まった学生に問いかけた事です。これとボランティアとなんの関係があるの?そういう事を含めた自分の活動小6から今までの内容と自分が考えるボランティア論です。
かなりの長編の記事になりますので、何回かに分けてお話しさせて頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。
人は生きているうち、出会いもあれば別れもあります。出会う人によって人生が変わったり、別れた事で自分を見直したり、人それぞれ色々な生き方、十人十色の人生や考え方があるんじゃないでしょうか?自分だってまだ40前ですがボランティア活動を通して沢山の出会い、別れもありました。そういった活動の中で気づいた事、ボランティアってこうじゃなきゃいけない!とかそういう概念ではなく、こんな考えもあるんだと思って頂ければ幸いです。
①なんとなくから始まった第一歩
きっかけはなんとなくでした。小6の時町の社会副協議会(社協)主催の1人暮らしの方の自宅に訪問してお話ししようみたいな企画があり、本当になんとなくの参加です。小3の時にひいおばあちゃんが亡くなって、おばあちゃんが一人で寝るのかわいそうだからと思い小6まで同じ部屋で寝ました。根っからのおばあちゃん子です.そのためなのかなんなのか、どんな話し聞けるのか、何話そうかとか結構ワクワクしてたのを覚えてます。
しかし・・・実際自宅訪問してみたら
社協の人「なんか聞いてみたい事ある?」
自分「えーっと・・・ないです。」
何にも聞けませんでした。
何故か言葉が出ませんでした。
社協の人について行っただけの結果です。ただ行ってただ帰ってくるだけの内容に少し後悔してました。何しに行ったかわからない、何より他の参加した子はどうしたんだろうとか考えました。
自分は何しに行ったんだ?
そう一番に感じました。休日を使って参加して、なんだったんだろうと。
そこでふと頭をよぎった言葉があります。「ボランティアってなんだろう」これは自分が活動する中での永遠のテーマになりました。ずっと考える訳でもなく、普段の生活には支障はないくらいなのですが常にその意識というか考える事はあります。ちなみに小学校の時の活動といえばこのくらいで終わり、何も答えも考えもないまま中学生になります。
小学生の頃の考え方・・・困ってる人を助けたりするのがボランティアなのかなぁ。
②出会い-1
中学に入った時、部活と遊びに明け暮れていました。中2の時社協と役場の人が中心となり中学生のジュニアボランティア募集というものがありました。これは月1で保育所行ったり老人ホームいったり、町のゴミ拾いしたり、ある意味本当のボランティア、奉仕活動しませんか?という活動です。これもなんとなくやってみようという気持ちで参加しました。しかしここで最初の出会いがあったのです。
主に先頭に立って活動を支援してくれた2名の大人。本人から了承得てないんで名前は出しませんがw役場のHさんと社協のOさん。のちに自分はこの二人とは今でも活動するメンバーの二人なんです!この時、というかこの二人は自分の両親と知り合いだったらしく、すぐに打ち解けていきましたw
とりあえず中2の4月、ジュニアボランティアでの一年通しての活動内容の話し合い。まあ保育所なり老人ホームに行ってお手伝いする事がズラーっと書かれてました。記憶が曖昧ですが月一地元の保育所とかいってました。ただ子ども達と遊んだり、老人介護の手伝いしたりと、よくやる様な事をやってました。
三ヶ月目の6月・・・
ジュニアボランティアのメンバーがHさんに呼ばれて放課後集まりました。(来月の活動内容かな)と自分はそういう考えでした。
「活動文化祭」
参加してみない?と言われ・・・
「いや何それw」
それは全国からボランティア活動する人達が集まって3泊4日で共に活動しよう!という企画でした。けどジュニアボランティアのメンバーみんなめんどくさい言って断ってました。HさんやOさんもそっかそっか言っていたけど何故か自分に聞いた時は一週間待つからいい返事きかせてと言われ、家に帰って親に相談したら何にも言わず行けと言われ、半分めんどくさいのと、行ってみようかなという気持ちを持ちながら参加する事に決めました。
8月某日・・・青森県で活動文化祭が開催されました。この時知ったのですが、毎年行われて各都道府県回って開催しているとの事、この年は青森でした。
自分のグループから自分含め学生3名、それとOさんとHさん。この時一緒に参加したのが自分の一個上の先輩だったのですがそのうちの一人、Sさん。この人とはボランティア活動の中で支えになってくれた人になるんです。
※ここで一度人物のおさらい!
役場の人・・・Hさん
社協の人・・・Oさん
先輩・・・ Sさん
まあイニシャルトークになってしまいましたが活動文化祭の話に戻します。
どんな活動するんだろう、どんな人来るんだろう。それしか考えておらず不安が大きかったです。
スケジュールとしては、3泊4日で行われ、それぞれの地元での活動の報告・グループを作り奉仕活動やグループミーティングなどです。中学生から大人まで幅広い人がきます。又どんな活動のグループに行きたいかは事前にアンケートを取られており、本番当日にどのグループになるかわかりません。もちろん一緒に行ったメンバーともバラバラになります。
一回目の参加したのがもう25年前の話なので泊まった場所の名前はおぼえてはいませんw
ただ青森市にある自然の家っぽいところだった気がしますw
現場着、人が凄いいました。250人位いました。田舎から行った自分は圧倒されました。案の定一緒に行ったメンバー全員バラバラでした。そんな不安がいっぱいだった自分を先輩のSさんは開会式が始まるまで優しく声をかけてくれました。同じ中学なのに話した事なくその日初めて話ししたんですけどむちゃくちゃよくしてくれました。
開会式が終わり、見ず知らずの人達訳10名位のグループです。名札をかけるのですが名前でもいいけどニックネームを書いてる人が多かったです。(自分は名前でした)当時の自分はどちらかといえば人見知りはしないのですが積極的に話しかけるタイプではありませんでした。そして中二の参加者は全体含め、自分一人だったのです。
なんか嫌だな。
グループ内での自己紹介もなんか気が引けました。
帰りたい。
それしかありませんでした。
「どっからきたの?」
同じグループの歳の近い人の何気ない一言、これがスッと入って来て、
「秋田です」
「敬語いらないよ」
忘れられませんこのやりとり。これで何故か楽になりました。ニックネームが「テラ」
この人のおかげで気がつくと最初のグループ会議で数名と仲良くなりました。初日は自己紹介とか軽い交流会とかで終わりました。
寝る時は自然の家によくある6人部屋の二段ベット。部屋割もバラバラでグループと違う人達がいました。迎えの人は福岡で下の人は北海道。コワモテお兄さんも二人いましたがすごくいい人でした。
なんだろう、不思議な感覚
あれ、俺何しに来たんだろう。
これボランティア?
ボランティアってだれかの為にするんじゃないの?
など、初日から色々考えてよくわかんなくなってたのを覚えてます。
2日目・・・朝からの活動。自分は第二希望にしていた地域の自然と学ぶ的な活動で、開催場所の裏山で、地区特有の植物や、自然環境など学習するプログラムです。
草や虫、そういった自然はすごく好きで山の中を一人ではしゃいでました。
グループの中には都会の人もいるので自分の活発な行動が凄かったらしく何故かあだ名が
「おさる」
「山賊」
など言われてましたw
とある女性から「秋田坊主」言われ、何故かそれが定着していました。
なんか楽しいな
見ず知らずの人達と共に行動する。それがすごく楽しかったんです。2日目のグループ活動終了時には同じグループのメンバーとは仲良くなってました。「テラ」、「ハム」、まな、姉さん、五味さん。グループメンバーの人たちです。
今思うとボランティアって仲間作りの場所でもあるんです。同じ時間をみんなで過ごし、共感し、繋がる。今の活動の原点がこの活動文化祭にあるなんて当時は思ってもいませんでした。
2日は朝食から夕食まで活動グループと一緒です。夕食になると自然とトークしてて、一緒に行動した仲間意識がありました。
3日目・・・この日は自分の地域での活動報告などの発表がありました。3日目になると仲良しも多くなります。
福島から来た当時高校3年の兄さん。この人も敬語いらないからって言ってくれて、色々話しかけてくれたり兄さん的な存在でした。
3日目の活動は上記の各学校や地域の発表のほか、夜にお祭り的なイベントをするのでその準備もありました。
そのお祭りも2日目のグループではなく、それのみのグループにわけられます。しかし初日みたいな不安がなく、違うグループになってもすぐに打ち解けました。
「秋田坊主」このあだ名をつけた通称姉さんとこのグループでも一緒でこの姉さん何故かすごくイケイケな人達と行動してて、いつのまにか自分はそのグループに紹介されていじられてましたw その時出会った小百合さん、大城さん。この人達も忘れられない人たちです。
4日目・・・全体を振りかえっての発表と閉会です。
これまでの活動を振り返って反省や思い出を全体の前でフリートークな感じで発表。一緒に行動してた福島の兄貴も発表しました。
「おい、何か発表しろよw」
兄貴から振られたけど、自分は何にも発表できませんでした。
そんなこんなで活動文化祭終わりで、一言で言うと
たのしかった。来年あったら行きたいな。
人の出会いって何かを変えます。その時何も思ってなくても、自然と気づきます。この活動文化祭が、今後の活動を大きく変えるなんて思ってもいませんでした。
この時のボランティアの考え方・・・一緒に活動するのって楽しいな、もっといろんな人と出会って色々聞きたいな。
ボランティアって奉仕だけじゃないんです。人と人の出会いもあるんです。誰かの為でもあるんですけど自分の為でもあると思うんです。
次回、出会い-2 からです。
自分のボランティアグループ結成のキーマンとなる人との出会いです。