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私の友人がハマスに殺されました。
Johnnyです。
題名にもある通り、今イスラエルで起こっている戦争で私の友人が10月9日に戦死していたことがわかりました。
彼は私と同じコースで学ぶ友人で、よく授業の終わりにヘブライ語の理解が遅い私のために、彼の授業ノートを見せてくれていました。「いつか俺が日本に行くから、向こうで飲もう、ノートのお礼は日本で返してくれ」と言って日本に行くことを楽しみしていました。
彼は軍人でした。
他の私の記事にもある通り、私は基本的にイスラエル軍人や警察官しかいない、特殊なコース(イスラエル国家防衛モロシャーコース)で学んでいます。そして彼も8年前に徴兵を終えて、その後も軍に残り続けた職業軍人でした。
私はコースに入学する前、防衛省関係者しかいないから、戦争があれば彼らは真っ先に戦地に向かうんだろうな、ということは思っていました。しかし実際に戦争が起きて、彼らのうちの誰かが死ぬなんてことまでは想像もしていませんでした。
彼のWhatsAppアカウント
私の学ぶコースのWhatsAppグループにはまだ彼のアカウントが残っています。彼の訃報はあまりに突然で、全く理解できず、彼にメッセージを送ったり、電話をかけてみたりしました。同然ですが電話は繋がらず、そこで「彼は亡くなったんだ」と身をもって理解しました。
何もできない自分……。
私はコース20人の中で、唯一の外国人であり、イスラエル防衛省に属さない一般人です。他の友人はみんな戦争の最前線へ向かいました。負傷した友人もいるそうです。そんな中で、私は彼らのために何もすることができず、ただ大学の寮の安全地帯で過ごす日々が続いています。そんな自分が情けなくて、悔しくてたまりません。夜や静かなところに行くと、どうしても亡くなった彼や他の友人たちのことを考えてしまい、「ハマスは彼を殺した」という怒りが込み上げてきます。
部外者として冷静に振る舞うことを求められる
この戦争はガザ地区ハマスとイスラエルの戦いです。そして私はイスラエル人でもなければ、ガザ地区の住人でもありません。確かに憎いという感情はあります。ですがあくまでこれはイスラエルとハマスの問題、延いてはパレスチナとの問題であり、日本人の私が横槍を入れる権利はありません。なのでここで部外者の私がどちらかを批判したとて、彼らの平和への道に繋がることはないと思います。私はイスラエルを応援します。しかし、決してパレスチナ人全体を悪としては見ません。
いつかイスラエルに本当の平和が訪れますようにと願い、そのために日々、大学で学び、触れて、問題について考えます。
そして最後に亡くなった私の友人のご冥福をお祈りします。
補足:今、イスラエルは国際テロ組織ハマスと戦っています。ハマスはパレスチナ人内で発生した組織ですが、今日においてハマスとパレスチナを同じに捉えるのは大きな誤りだと私は思います。よって今回の戦争はパレスチナとイスラエルの争いではないと言えます。現に私のアラブ人友人の多くはハマスと一般のパレスチナ人を同類に見る国際世論に憤りを感じる、と言っていました。パレスチナ人とってはハマスは同胞ではありますが、思想が全く異なった集団であるものと私は思っています。(異論は認めます、多くの意見があるのが自然なので)