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【盾と矢作戦】最新のイスラエル情報

イスラエルは昨日か一昨日ぐらいから「盾と矢作戦(מבצע מגן וחץ)」という軍事作戦をガザ地区へ行っている。目標はPIJ (パレスチナイスラム武装聖戦)幹部十数名の家にピンポイント爆撃。この攻撃でイスラエル国防軍は民間人含む15名を殺害した。

大学近くに飛んできたロケット弾とそれを撃墜する
アイアンドーム

今回の戦闘のきっかけ

 きっかけは何もただのパレスチナ・イスラエル問題から生まれたただの恨み怒りがぶつかりあってるだけである、って言ったら終わりなんだが、もう少し最近の出来事を簡単に解説する。

・先週5月2日、イスラエルの刑務所に服役していた数名のパレスチナイスラム聖戦のメンバー(アル・グッズ団)が所内でハンガーストライキを行い、2名が死亡。
・その報復としてPIJ (パレスチナイスラム聖戦)がイスラエルに102発ものロケット弾をイスラエルに向け発射。
・イスラエル政府はこれを緊急事態とし、「盾と矢作戦」と称してガザ地区に報復攻撃(ピンポイント爆撃)を行なった。
・この攻撃で少なくともガザ地区のパレスチナ人15名の死者を出した。
・PIJはそのさらなる報復攻撃として、ロケット弾などをイスラエル領土内に打ち続けている。
とまぁこんな感じだ。

盾と矢作戦

『盾と矢作戦מבצע ״מגן וחץ״』とは今回のイスラエル国防軍(以下 IDF)の作戦名である。広報官のダニエル・ハガリ准将曰く、この名前の意味は "攻守両方の側面を持つ作戦"  ということからこのような名前となったそうである。

停戦

 IDF高官によると、5月10日現在、イスラエル政府とパレスチナイスラム聖戦での停戦合意は未だ至っていないが、エジプトのカイロでは「イスラエルとジハード化したパレスチナイスラム聖戦の間で停戦協定が行われた」と報じられいることを明らかにした。同報道には「エルサレムのパレスチナ人が停戦を望んでいる。我々(パレスチナイスラム聖戦)は彼らの思いをスパイを通して直接聞き取った」とエルサレムにパレスチナイスラム聖戦からの内通者がいることを明かしていたという脅しを交えて発言した。このエジプトでの報道の信憑性は定かではないが、おそらくこれは停戦に向け、両者が動いていることを示唆する。
 一方であるIDFの報道官は「停戦に関する公的な発表したが無い限り、我々は継続する。聖戦が攻撃を続ければ、大きな代償を払うことになるだろう。」と発言した。

最後に

イスラエル時間の5月10日21時現在、この戦闘の停戦合意の会議が4時間行われたとのことです。内容は明らかになっていませんが。
マアリーブ報道によると、イスラエル政府高官の発言「IDFはパレスチナイスラム聖戦の約束(停戦合意)をどれだけ信じられるか探っているところだ。停戦合意とは言葉ではなく、行動によってのみ実現されるものだ」と報じていました。

私の住む地域(テルアビブ)でも何度か空襲警報が鳴って授業が中止になりました。また、明日からの授業はしばらくzoomで行われるそうです。一刻も早い“停戦”を望みます。

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