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尿毒症性胸膜炎、結核性胸膜炎、イソニアジド、ACTH・コルチゾール、トルソーなど

●慢性腎不全、維持透析中の患者の原因不明の胸水+炎症反応高値では尿毒症性胸膜炎は鑑別に挙がる。心嚢液や腹水貯留も合併する場合もある。診断は基本的には除外診断だが、胸膜生検で診断できる場合もある。特異的な治療はないが、難治性の場合はステロイド全身投与が良好な結果が得られたという報告がある。その他、透析の抗凝固薬をヘパリン⇒メシル酸ナファモスタットの変更で改善した症例報告もある。
結核性胸膜炎の治療に関して、胸水培養・PCRで検出されなくても、胸水ADA高値や濃厚暴露歴など疑わしければ抗結核薬の専攻投与を行うこともある。
●抗結核薬のイソニアジドで、末梢神経障害の予防としてビタミンB6製剤を併用するが、過剰量で予防するとイソニアジドの効果が減弱する。
●昼夜逆転・夜勤をしている患者では、日内変動の影響で早朝空腹時のACTH、コルチゾールが病的意義の乏しい異常低値になることもあるめ、そうした問診は必要。
トルソー症候群の病態は基本的には非細菌性心内膜炎(NBTE)に起因する全身性塞栓症および悪性腫瘍に合併するDICに伴う血栓症。症例報告レベルでは中大脳動脈塞栓なども一部ある。

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