化膿性脊椎炎
起因菌
黄色ブドウ球菌、CNSが最多。2位はE.Coli。
感染経路
血流感染 or 局所感染波及
血液培養は必須。培養出るまで抗生剤投与するな(危機的でない限り)。
血培陰性ならCTガイド下生検、全身麻酔下での骨生検(open biopsy)
臨床像
8 割で腰痛、4 割で神経症状。半数は熱はない。
熱がない時は脊柱叩打痛をきちんと診察することが重要です。
椎体一つ一つをきちんと触れてから椎体を一つ一つたたく必要がある。
注意すべき合併症は椎体破壊、硬膜外膿瘍合併による神経圧迫⇒外科的手術適応となるため注意深く神経所見をフォロー(下肢ならSLR、深部腱反射、簡単なMMT、脊髄圧迫として膀胱直腸障害、レベルのある感覚障害、錐体路徴候Babinski徴候+腸腰筋膿瘍合併がないかどうかPsoas sign)
頸椎で麻痺多く、 激痛は硬膜外膿瘍考える。
画像
1つの椎間板に隣接した上下2椎体に病変が限局することが多い。結核性脊椎炎は3椎体以上の多椎体に信号変化が認められることが多い
急性期には、浮腫と血流増加を反映して、椎間板および終板近傍の椎体はT1WI低信号、T2WI、STIRで高信号
治療
抗菌薬投与は最低6週間 経過によっては12週間
治療フォローのメルクマール
症状(疼痛、発熱)と CRP、赤沈
*MRI画像は前述の通りタイムラグがあるので使用しない(合併症併発を疑う場合に使用)
脊椎手術後で implant がある時は抜去必要
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