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好酸球増多

好酸球増多の定義:末梢血の好酸球数>500μLを好酸球増多とする。
好酸球増多症の定義:4週間以上間隔をおいた2度の採血にて抹消血の好酸球数>1500 /μL かつ/または組織中の好酸球増多所見。
好酸球増多症候群の定義:好酸球数>1500 /μLでHEによる臓器障害・機能障害を認める場合。

好酸球増多をきたす疾患:1次性(クローン性/腫瘍性)と2次性(反応性)
2次性
感染症:寄生虫、一部の真菌、HIV
アレルギーまたはアトピー性疾患
血液または腫瘍性疾患:白血病、リンパ腫
薬剤性:抗菌薬、抗てんかん薬が多い
→数ヶ月後に反応して好酸球増多になる事もある。
好酸球性肺炎、コレステロール塞栓、副腎機能低下症

好酸球増多をみた場合にまず行う対応
・臓器障害の評価と増多の原因の診断
・好酸球浸潤による全身症状や臓器障害による症状が強い場合、心・肺障害を認める場合は緊急の対応が必要。

好酸球増多の問診
・既往歴 、アレルギー歴:喘息、蕁麻疹、アトピー性疾患等,好酸球増多に関連する既往に特に留意して聴取
・薬剤歴:市販薬やサプリメントやハーブなど最近および現在の服薬内容

好酸球増多のフィジカル
皮膚:紅斑、湿疹、膨疹など
鼻粘膜:下鼻甲介粘膜の蒼白浮腫状変化など
関節:関節の炎症所見
心臓:心雑音、心不全徴候などないか
肺:好酸球性肺炎や喘息など
肝脾腫:骨髄増殖性疾患や白血病など
リンパ節:リンパ腫などないか

好酸球増多の検査

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