尿閉(入院患者)
まずは脊髄疾患による馬尾症候群の除外が大事!
直腸診で、トーヌスの低下、肛門周囲感覚低下、anal wink低下 などあれば馬尾症候群を示唆
入院中の尿閉で最重要の要因は、薬剤➡抗コリン作用のある抗ヒスタミン薬、抗精神病薬、抗コリン薬。
男性の尿閉では、α1遮断薬が優先➡シロドシン、タムスロシン
女性の尿閉でも、α1遮断薬は使用可能➡ウラピジル(エブランチル)しか保険適用なし。しかも、エブランチルはα選択性高く、血圧下がりやすい…
直腸のトーヌス低下し膀胱収縮が低下が疑われる場合、α1遮断薬に加えてコリン作動薬(ベサコリン)を併用。便秘傾向の女性では最初からベサコリン使用しても良い。
高齢者で、コリンエステラーゼ阻害薬(ウブレチド)も膀胱収縮機能低下に使用可能だが、コリン作動性クリーゼのリスクがあるため、ベサコリンが優先されます。ベサコリンは残尿減らすけど、頻尿になる欠点あり。
ウブレチド使用する場合はコリン作動性の症状(下痢、縮瞳、唾液過多)に注意!