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急性間質性腎炎(AIN)

病態
病理学的に間質に浮腫および多核球・好酸球・リンパ球といった炎症細胞の浸潤がみられるものと定義

原因
最も多いのは薬剤。薬剤に対するhypersensitivityで70~90%。
抗菌薬(βラクタム系、ST合剤)、NSAIDs、PPIが三大原因。

症状
発熱(low-grade feaver)、皮疹、関節炎が古典的3徴。すべてが揃う事は少ない。皮疹、関節痛、背部痛などの自覚症状は頻度は低い。

尿中好酸球
感度・特異度共に低い。尿中好酸球が5%超える場合は診断的価値がある。
尿中好酸検査はHansel染色が必要であり検査技師に依頼しないといけない。
尿中白血球を認めない状態で検査する意義は乏しい。

診断
診断のゴールドスタンダードは腎生検。薬剤性AINで完全に腎機能が回復するのは30~70%程度。


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