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JRの駅名しりとりでサイコロの旅 ~第7投:野崎編

これまでのあらすじ

新宿 → 倉橋 → 下菅谷 → 矢板 → 高崎 → 北与野 → 野崎 → き???

2024年春に18きっぷを用いて行った、JRの駅名を用いてしりとりをしつつ、サイコロで行先を決める、という企画ごちゃ混ぜてんこ盛りの旅。前回は埼京線の北与野駅にて、「の」から始まる駅として東北本線(宇都宮線)の野崎駅を引いたところで終了となった。

2024年夏、18きっぷを1回分使い、サイコロを振りに野崎駅へと向かう。

駅候補に出てきて、どうしても諦めきれなかった野辺山への旅はこちら。

⚃ 栃木県 野崎駅

そういえば、前回の記事で駅の紹介をしていなかったので、このタイミングで紹介させていただく。

  • 所在地: 栃木県大田原市

  • 路線: 東北本線(宇都宮線)

  • 乗車人員: 1,167人/日(2023年)

  • 北与野駅からの直線距離: 109km

  • 北与野駅からの乗車距離: 118.1km

実は、候補駅の一つだった野辺山駅よりも直線距離がわずかに遠い。その代わり乗車距離で見るとほぼ一直線で行けるため、野辺山よりはかなり早く到着することができる。野辺山は確かに「旅」だったもんなぁ。

2024年9月1日(日)14:10 宇都宮線車内

稀代の迷走台風「台風10号」から変わった熱帯低気圧がまだ日本上空でぐずぐずしている。そんな状態ではあるが、9月10日の18きっぷの期間終了まで余裕がない。天気もそこまで崩れてはいなかったので、行動を開始することとした。

…その割にはだいぶ移動開始が遅いけど。

ちょっと寄り道

宇都宮駅に到着した。ここから黒磯方面へ乗り換えるのだが、ちょっと寄り道をすることにした。

宇都宮ライトレールの宇都宮駅東口停留場だ。

何故寄ったかというと…

駅メモのキャラクター「宇都宮らいか」とのツーショットを撮るため。

宇都宮ライトレールは2023年の8月26日に開業し、先日1周年を迎えた。開業のタイミングで実装されたでんこである「宇都宮らいか」とのツーショットを押さえるために寄り道をしたのだ。

宇都宮は雷が多いことから、「雷都らいと」の別名がある。「宇都宮ライトレール」やカラーリング、そして「らいか」の名前やデザインにも雷のモチーフが随所に使われている。ちなみに自分が宇都宮に着く前も雷雨だったらしい。さすがである。

乗客を乗せて出発していった。

車内は立ち席が出るほどではないが、まずまずの入り具合。休日を中心に、開業当初の計画よりも利用者はかなり多い状態で推移しているそうだ。新しいトラム車両は珍しいもんね。

さて、ライトレールを堪能したところで、JRに戻ろう。実はライトレールの車両にはかなり広告ラッピングが施されており、無塗装の状態の車両に会うために30分ほど粘っている。急がねば。

今回向かう野崎駅は、サイコロの旅の3駅目で行った「矢板駅」の隣にある。したがって道中の風景も見慣れたものがある。

あいにく山は雲で隠れてしまった。
「GIGAMAX」の建物も懐かしい。(パチ屋です)

春先に来た時とは違い、稲穂が実る田んぼの中を進んでいくが、かなりの割合の稲が倒れてしまっているのが気になった。猛暑に豪雨に台風と、稲にとっては過酷な1年だったかもしれない。新米は無事収穫できたのだろうか。

雨で増水した川を渡る。

野崎駅に到着

以前に来た矢板駅を過ぎ、ちょっとした山と川を越えたところに、今回の目的地の野崎駅はある。

駅名標。なんか細いな…

隣は西那須野。「那須野」の単語を見て、栃木県もだいぶ北の方まで来たんだな…と実感した。近づく東北。

懐かしい雰囲気の駅名標。

駅員さんに18きっぷを見せて外に出る。

絵が飾られていた。湘南色の115系が懐かしい。
駅舎。これまたレトロな雰囲気だなぁ。

見た目は矢板駅に近いものを感じるが、レトロ感は野崎駅の方が勝る。それだけ都心から離れたからということ?

参考までに、矢板駅がこちら。

駅前にはロータリーがあり、タクシーの待合所がある。

「工」のマークと「構内タクシー」。

地図を見てみると、駅から近いところに工業団地があり、富士通の工場やキヤノンの事業所があるようだ。工業団地へ入れるタクシー、ということだろうか。

しかし工業団地にはあまり用がないなぁ…と思って周囲を見渡してみると、銅像があるのに気づいた。

電線にかぶって分かりづらいが、弓を持ち、手を合わせて祈っている。

弓を指に挟み、手を合わせて祈っている。足元には波のようなモチーフ。弓と波が関連するエピソードと言えば…

「おー、那須与一か」

いきなり後ろから声がして驚いた。振り向くと大きなキャリーケースを持った男性が自分と同じように像を眺めていた。

その通りです。

ここで「あ、そういうことか」と気づいたのだが、野崎駅がある大田原市を含む「那須野」一帯を支配していたのがその名も那須家だった、というわけだ。那須与一は那須家二代当主とされる。この事実、野崎駅に来なければ気づかなかったかもしれない。

大田原市の案内図にも那須与一が。

ちなみに後ろで見ていた男性はキャリーケースを転がしながら駅前のメインストリートを歩いていった。口ぶりからすると観光客だと思うが、どこに向かうのだろう…

次の駅候補

さて、思わぬ発見があったところで、次の駅選びといこう。

次の駅候補はこちら。

…来たっ…喜多方…!

ここに来てめちゃくちゃ魅力的な候補が出てきた。今まで「行きたい」と思った候補駅にはなかなか行けていないが、これは絶対にものにしなければならない。2の目は今までの旅で唯一2回出ている。…行ける…気がする…!

運命の選択

いざ!

\ギャーン/(効果音)

何が出るかな?

何が出るかな?

それはサイコロまかせよ!

来いっ!

行先は福島県の喜多方駅に決まりましたぞ!

いよおおおおおっし!!

⚁ 福島県 喜多方駅

  • 所在地: 福島県喜多方市

  • 路線: 磐越西線

  • 乗車人員: 642人/日(2023年)

  • 野崎駅からの直線距離: 89km

  • 野崎駅からの乗車距離: 161.3km

喜多方といえば、言わずもがなの喜多方ラーメン。他にも蔵の町としても有名だ。

市のホームページを見ると、ロードバイクをターゲットにしたサイクリングコースも紹介されている。市街地を中心にサイクルラックを備えた店も多く、サイクリストフレンドリーな街でもあるようだ。

さらに鉄道好き要素としては、昭和58年に廃止された国鉄の日中線の跡地の一部がしだれ桜の並木になっており、SLも静態保存されているらしい。

おぉ…何をメインに持っていけばいいんだ…

番外編で行った野辺山を除いて、行った先で何をしようかここまで悩むのはこの旅初めてのことだ。なんと贅沢な悩み…!

移動…はまたいつか

野崎と喜多方の位置。郡山、会津若松を経由して向かうことになる。

この日は日曜。出発が遅かったのもあり、今日中の到達+帰宅は不可能。日を改めることにした。

しかし、いよいよ東北地方に入ってしまった。東京から途中の郡山までを例にとると、新幹線でも1時間ちょい、18きっぷで行こうものなら5時間は平気でかかるという状態だ。

思いつきで始めたサイコロの旅、予想外に高コストなゲームになってきた…早く関東に帰ってくる目を出さねば。


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