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暴力のカオスの中に、光を見出せるか

みなさん、こんにちは。さっかです。昨日は、おひつじ座の満月でしたが、元気ですか。

昨日の満月でエクリプスシーズンが正式に終わったことになりますが、終わったとは思えないほど暴力と怒りとさまざまな感情を表す強烈な満月でした。おひつじ座は、怒りや暴力も表し、満月は、地上の状態を照らし出します。今回の満月は、カーディナルグランドスクエアも抱えているため「乗るか剃るか」のエネルギーで満ちています。

戦争と暴力に関する今の星を表す象徴的なニュースが入っているので、二つ挙げます。

まず一つ目は、イスラエルのニュース。

AFP時事ニュース(フランス)の和訳バージョンで、イスラエルが激しい攻撃を仕掛けているレバノンで、ロシア製の武器を発見したことを書いています。それから、イスラエルがレバノンを攻撃している理由は、レバノンとの国境沿いに住む(イスラエル)国民を自宅に帰し、その安全を確保することだ」と、書かれています。

確かに、レバノンにロシア製(中国製も)の武器があることは、事実のようです。けれど、わざわざこれをネタニヤフ首相が発表することと、日本の新聞がそれを掲載することに対してまずは、「何が言いたいのだろう?」と思いました。次に、「イスラエルはロシアや中国も巻き込んで、世界大戦に持って行こうとしているのだろうか?」と、思いました。

なぜって・・冷戦時代からずっとアメリカとロシアは、アフリカと中東各国に軍事支援を行っていて、アフリカや中東の内紛や戦争は、アメリカ対ロシアの戦争でもある、ということは、ある程度の国際事情を知っている人なら知っていることだからです。わたしは、暴力に溢れる中東問題に触れるのが本能的に嫌で避けてきましたが、アメリカの大学の国際政治学でそのことを学び知りました。日本の新聞でも、昔からそういう話しは掲載されていました。

長いあいだ続いてきた当たり前とも言える事実を、まるで「すごい発見」であるかのように発表するには、理由があるはずです。第一自分たちイスラエルは、多大な武器と戦争資金をアメリカから受けているのに、レバノンにロシア製の武器があると騒いでいる目的はなんだろう?そう思いました。

ロシアを巻き込もうとするかのような姿勢には、要注意だと思いました。

それから、レバノンを攻撃をしている理由は「ネタニヤフ氏はフィガロ紙に対し、レバノンとの国境沿いに住む国民を自宅に帰し、その安全を確保することだ」と、この日本語版AFP時事ニュース新聞では書いています。ネタニヤフ氏はそう言ったのでしょう。けれど、レバノンに住んでいる国民をイスラエルに帰すにしても、65,000人もいるイスラエル人が帰る「自宅」が、イスラエルのどこにあるのだろう?そして、それだけの人数が、どうやって帰るのだろう?とまず思いました。もしかして翻訳がAIか何かで、不味くて「自宅」と書いてあるのかも知れませんが、海外に居住している人たちの自宅は、海外にあるのが通常だから違和感を感じました。

ずっと今回のイスラエルの戦争について報道を続けてきた、日本のNHKも支援金を出しているアルジャジーラの新聞には

イスラエルの防衛大臣は、「この戦争が勃発して以来イスラエル政府は、レバノン在住の6万5千人のイスラエル人に、レバノンから立ち退き命令を発令し、避難するよう勧告してきた。レバノンのハズボラから攻撃を受けるかもしれないからだ。」と言っている。
  しかしへズボラからの(レバノン在住のイスラエル人への)攻撃は行われていない。イスラエルとレバノンの間で2023年10月以来争いが続いているだけだ。
  ガザのハマスと同盟を結んでいるへズボラは、イスラエルがガザへの攻撃をやめない限り、イスラエルへの攻撃はやめない、と表明している。

アルジャジーラニュース新聞『なぜ、イスラエルはレバノンを攻撃しているのか

Published On 24 Sep 2024 by Al Jazeera(訳:さっか)

と、書かれていますが、とても明快で分かりやすいです。

日本の国際ニュースは、特に戦争に関しては、重要な情報が抜かれている間抜けニュースが多いため、疑問に感じたら世界各地の同じトピックのニュースを調べるようにしています。NHKも間抜け報道なので、ちゃんと全容を報道しているかは疑わしいですが、アルジャジーラのニュースはNHK国際ニュースで頻繁に取り上げられています。中立的なニュースを報道することで知られている中東の報道局です。

なんにしろ、6万5千人ものイスラエル人が住んでいるレバノン南部の国境あたりをイスラエルが攻撃するということは、どう考えても、自国民を救済するためではないだろう・・と思ってしまいます。だって、爆撃したら居住中のイスラエル人の命も危なくなります。しかも、レバノン人は国内居住中のイスラエル人を攻撃していないようです。

一方でイスラエル軍は、ガザにいるイスラエル人の人質をすでに何人も殺しています。白いシャツを振りながら助けを求めたイスラエル人の人質3人を、イスラエル軍が射殺した話しも有名です。イスラエルのやっていることには、道理が見えないだけでなく、日本の報道も相変わらず珍紛漢紛チンプンカンプンです。

次は、日本のニュース。日本の新しい総理大臣が、日本の防衛費を増大のための増税をするという話しが、出ています。

朝日新聞が、「岸田政権からそっくり(政策を)引き継ぎ」と書いていますが、岸田さんより少しマシなのは、石破さんはこっそりやらずに堂々と言うことかな、と思います。ただ、だからと言って政策内容が変わるわけでもありません。同じ自民党から誰が出ても、結果はやはりそれほど変わらないのだろう、と思わされます。

ところで、日本国の星のチャートは複数あります。わたしは、その中の一つを中心に見ています。シンプルに、当たるからです。そのチャートによると、日本で政権を握る人は「首を切られる」星がこのところずっと輝いています。今、少しずつその傾向が薄らいでいますが、それでもまだその星の威力はあるので、いつまで石破政権が続くのか・・見守っているところです。

石破さんと言えば、政治家としてはタカ派として有名だと記憶していますが、戦争をしたがる人たち、あるいは、武力や暴力に解決策を求める人たちがこの国にもいます。今、冥王星がやぎ座の最後の角度で前進し始めています。そして、土星と厳しい角度にあります。権力者たちがこれまでのやり方や権力を手放すのを嫌がったり、独裁政治や戦争を行おうとすることを表していて、石破さんが首相になったのも、その流れだろうと思われます。

アメリカの大統領選挙は、この流れの真っ只中で起こるので、もしかするとスムーズに選挙は行われないか、あるいは、取り消しになるかもしれません。波乱のムードで満ちていて何が次に起こるかわからない、という気配があります。

それにしても一つ、どうしても思ってしまうことがあります。

イスラエルは、基本的にユダヤ人たちの国です。みなさん、ユダヤ人と聞くと思うことはなんでしょうか。ナチスによる大量虐殺、ホロコーストを思い起こさないでしょうか?

約600万人のユダヤ人が第二次世界大戦中のホロコーストで、ドイツナチスとそれに賛同する国々に虐殺されたと言われていますが、実際には政治活動家や知識人も含めて1000万人以上が殺されています。その大虐殺は、民族浄化を目的に行われました。ユダヤ民族は白人ではなく「ユダヤ人だから」という理由で殺されたのです。

国家を持たない流浪の民として数千年も世界各地に住居してきた、そして大戦中に悲惨な経験をしたそのユダヤの人たちが、自分たちの国土と国家を求めて建国したのがイスラエル。今、パレスチナ人たちを民族浄化しようとしているのも、80年前に自分たちが民族浄化のターゲットとなったユダヤ人。

この皮肉、アイロニーを思わずにはいられないのです。誰もこのことを言わないのですが、ガザへの激しい攻撃が始まった時点からずっとそのことを、わたしは思っていました。

そして日本も同様です。日本は、自ら他国を侵略して戦争をし他国人たちを痛めつけ殺し、多くの日本帝国兵士たちは異国で飢え死にし、同時に自国も沖縄で多くの人が犠牲になり、全国で激しい空爆を受けただけでなく、最後には2回も被爆しています。世界で唯一の被爆国です。

戦争の悲惨さを世界の中でも最もよく知る国の一つでありながら、元敵国であり核爆弾を落としたアメリカに、日本政府は軍事協力を求め軍事力をあげようとしています。実際に、戦争そのものに賛成の日本人たちに、わたしはこれまで多く出会ってきました。

さまざまな人の星を読み、世界各地でさまざまな人と出会ってきましたが、人は、大きく分けて2種類に分かれると結論しています。

自分がなんらかの厳しく辛い経験をすると、それと同じことを他人にする人と、逆に、それをしない人です。

例えば、親に虐待されて育った人で、自分が受けた虐待と同じか、それよりも激しい虐待を自分の子供にする人たちがいます。その一方で、自分が虐待の辛さと悲しさを経験したからこそ同じ思いを自分の子供にさせたくない、やらない、あるいは自分も虐待してしまうことが怖いので子供を持たない、という人たちがいます。

今の日本もイスラエルも、虐待されたから同じことを自分の子にする人と同じ姿勢を持っている。負の連鎖を起こしている。そして、もっと深い負のカルマを背負おうとしている。

そんな風にわたしの目には映ります。

わたしたち人類は大きな分岐点に立っていて、新しい平和な社会を構築し繁栄するか、急に滅亡するか、あるいはスローデス(Slow Death : ゆっくり滅亡してゆく)の坂道を降りてゆくのか、そのどれかになるだろう、と、わたしは前からずっと言い続けていますが、どれを選ぶのかは、変化の真っ只中を生きる今のわたしたちの意識次第です。

トップダウンの力が未だに強く、あまり民主的とは言えないこの日本国でも、選挙投票権は住民に権利としてあります。選挙は、日本では滅多にない民主的権利です。18歳以上であれば、年齢・性別・職業・社会的立場、全て関係なく、日本国籍を持ってさえいれば投票できます。海外からも投票はできます。議会で、自分の思いを代弁してくれる人に投票すると良いでしょう。

議員や政党に完璧な理想像を求めるのではなく、自分が一番求めることを議会で議論し、推し進めてくれそうな人を選ぶと良いでしょう。平和がマスト(必須)で博愛が基本のみずがめ座のわたしは、何より平和を守ろうとする人や政党を選ぶと決めています。皆さんも、自分の必須条件を考えて選びましょう。もし誰も選ばず、誰にも投票しなかったら、それがその人の選択であり、政治的姿勢です。

今回の衆議院議員選挙日は、10月27日。この日は、怒りを抱えてきた人たちが、政府や経済や策略を、または、それまで虐げられてきた人たちが、システムそのものをめったうちにしたくなる、という強い星が出てきています。どうなることやら・・。

どうなることやら・・で、最後に一つイスラエル関連最新情報。

ハマスの最高指導者で2023年10月7日のイスラエルゲリラ攻撃の責任者だったと言われてきたYahya Sinwar氏が、イスラエル軍によって殺害されました。

イスラエルが、ハマス指導者のSinwar氏を殺したことを正式発表したビデオ。Sinmar氏は、イスラエル軍の殺害目標ナンバーワンだったと説明されている。

アメリカ東海岸時間2024年10月17日タイムズ紙

アメリカでは、ハリス副大統領、時期大統領候補が「審判は下された。10月7日のゲリラ攻撃の最高責任者であるSimar氏を殺害したのだから、イスラエル軍は、ガザへの攻撃を停止するべきである」との声明を、Sinwar氏殺害ニュースのすぐ後に発表しています。

イスラエルをずっと支援し続けてきたバイデン氏の後継者であるハリス氏のイスラエルへの態度が、今回の選挙戦で大きな鍵を握っています。特に若者層を中心に、アメリカでは国民の過半数がイスラエルのパレスチナ攻撃に反対しています。18歳〜34歳の年齢層では95%が反対していて、ハリス氏がイスラエルに攻撃停止を求めない限り投票しない、という人たちもいます。

今回のハリス氏の声明発表が大統領選に向けての国民への選挙活動アピールだけでないことを願いますが、これからの進展を見守るしかありません。(大統領選については、またいつか。)

ハリス氏が「ハマス指導者殺害は、ガザ戦争を停止するチャンスの時である」と声明を発表したことが書かれている。選挙活動でウイスコンシン大学で講演していたハリス氏は、イスラエルがSinwar氏殺害を公式発表した数分後に以下の声明を発表した。

『この時こそ、とうとうガザの戦争をやめるチャンスの時だ。そして、イスラエルの安全、人質開放、そして、ガザでの悲惨な苦しみにピリオドを打ち、パレスチナ人の尊厳と安全と自由と自立を守る形で停戦は行われるべきである。』

と書かれている。声明は3分ほどで質問は受け付けておらず、バイデン大統領の声明発表のすぐ後に公開されたそうである。急いで声明を発表したのは、この問題が大統領選に大きく影響しているからであろう、とも書かれている。

アメリカ東海岸時間2024年10月17日タイムズ紙(翻訳:さっか)

ただ、アメリカがなんと言おうと、イスラエルがガザやウエストバンクやレバノンやイランへの攻撃を、ハマス指導者の殺害で止めるとは、個人的には思えません。これまでのイスラエルの攻撃のやり方や、ネタニヤフ氏や政府幹部が出してきた声明を聞いている限り、イスラエルはパレスチナ人たちを絶滅させることを目標にしているようにしか見えないからです。

また、欧米では随分前から「ネタニヤフ首相は、戦争が終わったら即刻戦争犯罪人として自分が逮捕されることを知っているから、簡単には戦争を終わらせないだろう」と言われてきています。すでにイランやレバノンまで戦争を拡げてきたネタニヤフ氏が、ここで停止するとは・・ちょっと想像できないのです。

ただ、アメリカがイスラエルへの支援を全面的に止めれば、状況は変わるかも知れません。

イスラエル軍はSinwar氏を狙って殺害したのではなく、戦闘の中で偶然殺したのがSinwar氏だった。イスラエル軍も遺体を見て驚いた。というようなことが書かれています。また、ネタニヤフ氏も「停戦する気はない」と短い声明を出している様子が、この記事に掲載されているビデオに出ています。

アメリカ東海岸時間2024年10月17日タイムズ紙

星の上では、暴力の力と死の匂いはすぐには収まりそうにありません。その一方で『新しいものを苦労と忍耐の末に生み出す星』も燦々と輝いているので、このカオスと暴力の中からわたしたち人類は、新しい未来への出発点を見出すことができるのかも知れません。

目(さっか)

わたしにとっての愛と平和は、日常の中のこんな瞬間にあります。戦争になれば、ペットだけでなく他の動物たちも巻き添えをくってしまいます。もちろん食糧難や金融崩壊や自然破壊も一緒にやってきます。

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