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火炎瓶を投げたくなったとき

こんにちは、さっかです。みなさん、お元気ですか。

これまでにお伝えしてきたように、天上と地上が、暴力と感情的爆発と『乗るか剃るか』のエネルギーに満ちていて、世の中がワサワサしていています。心がザワザワしている人たちもいることでしょう。

事件とかに座の火星

今日は、自民党本部に火炎瓶を投げた男性の事件と星の動きについてお話しします。

今は、暴力を引き起こしやすい星が1つならず複数もあって、そのどれもが強烈なエネルギーを発しています。その中でも今回の事件は、かに座の動きが直接的に関係していると思われるので、その話をします。

かに座に火星が入っていて、感情的になりやすく、怒りなどが爆発しやすいと、伝えてきましたが、このところ、その感情的火星に高いプレッシャーとストレスがかかっています。この動きが、ますます暴力を引き寄せやすくなっています。しかもその上、圧力鍋の中にいるようなこの火星が『一般市民VS権力』の構図の中に入ってきています。

そんなとき、火炎瓶を自民党本部に投げつけ、その後首相官邸に車ごと突っ込んだ男性がそんな19日の早朝に現れました。ちょうどこの火炎瓶を投げ入れた時刻は、世の中に広く知れ渡るような暴力的行動を権力者に向かってする人が、日本では出てきやすい星の位置でした。

かに座は、家族や国家などを表します。火星がかに座に入ると、家族や家や国家を守ろうとして、喧嘩をしたり暴力的な行為に出る可能性が高まってきます。

火炎瓶を投げた男性の父親の話によると、男性は、原発再稼働への反対運動をしたり、選挙への立候補を目指したけれど供託金が用意できず、供託金廃止を訴える発信をSNSでしたりしていたそうです。お金がある人でないと、政治への直接参加ができないこの国の仕組みに疑問を持ったのだと思われます。

この男性なりに、自分の住む国、日本のことを思い憂いてきたのでしょう。

星の位置と社会の構図

しかし今回は、星も暴力に訴える弱者に味方をしない位置です。

感情的に暴力行為をする社会的弱者は、力のある者たちに潰されやすい位置になっています。そして権力者たちは、虐げられてきた人々や市民の怒りや痛みを理解できない、あるいは無関心だ、という位置にあります。

この男性の行いを政治家たちは無視するか、あるいは自分の政治的活動のアピール材料として使う可能性が高いでしょう。

例えば、アメリカ大統領候補のトランプ氏は、ちょうど太陽がかに座にあった今年の7月に、ペンシルバニア州で演説中にある若い男性に銃撃されました。弾はトランプ氏の頭を擦り、耳に怪我をしただけで済みましたが、トランプ氏は、耳から血を流しながら「闘おう!!」と、拳を挙げて叫びながら壇上から去ってゆきました。

Published 2:23 AM GMT+9, July 16, 2024 by AP通信

アメリカのメディアはこれを「トランプ候補は、暗殺未遂を上手く選挙キャンペーンに使った」と報道しました。一般市民の銃携帯を推進してきた人が、『銃撃されても屈しないヒーロー』になったからです。射撃した若い男性は、その場で射殺されました。その男性の意図や気持ちを誰も聞くことはできませんでした。

日本も、自民党のトップの人たちが

「言論の自由を暴力によって妨害しようとするような勢力に、我々は断固として戦っていかなければなりません。」(小泉慎太郎氏)

「私どもは、民主主義がこういう暴力に屈することがあっては絶対にならないと思っている。」(石破総理大臣)

などと発表しています。

しかし、自民党政府は、軍需産業を活性化したり、ますますの軍事化を測って増税を進め、組織的暴力である戦争を国家的に進めています。そして、この国は、子供でさえ学校や先生に対して言いたいことが言えない環境で、子供から大人まで言論の自由はほとんどなく、人口の半数である女性も社会的権利が低い、民主主義とはおよそ言えない封建社会です。

トランプ氏は、一般市民の銃携帯を、率先し、かつ一貫して進めてきましたが、そのトランプ氏が一般市民に銃で狙われ「闘うぞ!」と、言ったのとよく似ています。

チグハグで珍紛漢紛ちんぷんかんぷんなことが起こっているのです。

ただし、今回の火炎瓶を投げた男性は、その動機などについて警察の調べに対して「沈黙を守っている」と報道されていますが、真実はじわじわ浮上してくる、あるいは、感覚的にそして本能的に周りは理解する、という星もあります。

このチャートは、その男性が火炎瓶を投げ入れた時のものです。上にも書いたように、星の位置は、権力者たちが市民たちのことを理解しないことを表しています。同時に、一方の市民も、権力の闇の深さと、権力者たちの権力に対する執着心の強さと、権力を手放すことへの恐怖心を理解していないことも表しています。そしてそのため、葛藤と暴力的エネルギーがますます高まっている、というチグハグでストレスの高い位置関係が浮かび上がってきています。

一つ前のコラムに、今度の選挙投票日は、虐げられてきた人たちがシステムや政策自体をめったうちにしたくなるエネルギーがある、と書きましたが、投票日の27日の「めったうちにしたくなる星」は、かなり破壊的で珍しい星です。しかもそれが3つもあります。

虐げられてきた人たち、そして市民の怒りがはっきり現れています。女性たちの、理性を失った男性たちの暴力への怒りも表れています。

日本だけでなく、世界中に抱えきれないほどの怒りや不安や恐怖を持つ人たちがいることを表しています。

火炎瓶を手放す

星は全ての人に降りてくるので、公で起こっていることは、個人レベルでも起こっているのが常です。

ある女性が、つい最近借りている家の大家と言い合いになったそうです。大家が、理不尽な要求をしてきたことがきっかけだそうです。その女性は、大家の態度にも言い合いにも、すごくストレスを感じたそうです。でも、言い合いをしているうちに、大家は女性に対して何の思いやりも関心もなく、ただただ自分の利益の追求と、根拠のない恐怖に振り回されていることに気づいたそうです。

今のような情勢で、不安にならなかったり、不満を持たなかったりするのは難しいでしょう。みんなが混沌とした時を過ごしています。魂を失っている人も数多くいます。そんな中、圧力をかけている人も、圧力をかけられている人もいるでしょう。

その相手は、親かも知れません。兄弟姉妹かも知れません。大家かも知れません。上司かも知れません。結婚相手かも知れません。あるいは、政治家かも知れません。

そして、圧力をかけられて理不尽な思いをしてきた人は、心のどこかに火炎瓶を隠し持っていることでしょう。投げつけたい相手は、一人や二人じゃないかも知れません。

そんなみなさん、ここは勝負時です。

我慢をするのではなく、手放すのです。火炎瓶を。

なぜなら、悪や暴力のエネルギーは、わたしたち全員、一人一人の中にあるからです。

それをアクティベート(起動)させないようにすることが、鍵です。他者をめったうちにしたところで悪は消えないばかりか、自分の中の悪が芽を出してしまいます。ナチスにめったうちにされたユダヤ人たちが、今度はパレスチナ人をめったうちにしているように、気をつけていないと吸血鬼に血を吸われた人が吸血鬼になるのです。

だから、手放すのです、あなたの中の火炎瓶。

大家の一方的な態度と恐怖に気づいた女性は、大家との言い合いは一切やめ、客観的に賃貸契約の形を明確にし、精神的にも物理的にも一定の距離を置いて付き合うことにしたそうです。そして、自分の仕事と家庭に集中することにしたそうです。それで、それまでのストレスから一気に解放されたと言っています。

最近見た韓ドラ『美しき人生』の中に出てきたゲイの男性カップルの一人が言った言葉があります。彼らは、世間のゲイに対する周りの無理解と、ひどい態度に傷ついていました。けれど、恨んだり仕返ししたり、無理解な人たちから逃げるのでもなく

「僕は愛すよ。君をもっともっと愛すんだ」

そう言ったのです。彼らは火炎瓶ではなく、愛の花束を持つことにしたのです。

使命を思い出す星

こんな時勢ですが「自分の使命」「この世でやろうと思って生まれてきたこと」が思い出せる珍しい星も、暴力の星と一緒にこのところずっと輝き続けています。

一人の静かな時間を持ち、自分に尋ねてみると良いでしょう。

「わたしが愛してやまないものは、なんだろう?」「命をかけてでも守りたいものは、なに?」そして「わたしのこの世での使命はなんだった?」

自分で自分を、そして置かれた状況を客観的に理解できていれば、周りが自分を理解しようとしまいと、振り回されることはありません。知り合いの女性が大家との言い合いからスッと身を引くことができたように、そして韓ドラのゲイの男性が愛することを選ぶことができたように。

11月中旬を過ぎれば流れは変わり始めます。そして来年には、違う風が吹き始めます。物事がもっと早いスピードで動き始め、変化もやってくることが予想されます。

今は、自分にとって本当に大切なものや使命を思い出し、自分に対する理解を深めるチャンスの時です。

かに座の火星は、心機一転新しく何かを始めることのできる勇気あふれる星でもあります。そして、通常は約2ヶ月に1回は星座を移る火星は、これもレア現象ですが、しし座を出入りしながら来年2025年の春まで約半年間かに座に居続けます。

目(さっか)

母娘。小さな黒猫の方が母親。一生懸命育てたら自分よりずっと大きくなってしまい、母猫が唸って牽制したりしていますが、気づいたらこうして仲良く一緒に眠っていたりします。


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