The Rule of 16th で考えたこと

久しぶりにグウェントやってるggameです。約半年ほどさぼっていました。

 2つ分の拡張が追加され、樽開封と生成の嵐が過ぎ去り、ランク4まで戻ってきました(中々プロランクまでいけない…)。

 こんな自分が記事を書くのもあれですが、先日、[Gwent] Deckbuilding: The Rule of 16 ft. Condor という動画が投稿されました。グウェン党さんが拡散し、目にした方も多いのではないでしょうか?

おさらいすると、
①基本的には1試合16ターンである。
②16ターンで使いたいカードは「ターゲットカード」、その他デッキには「4コストカード(数合わせ)」、「サーチカード」、「召喚(圧縮)」の計4種類でデッキは構成されるというものです。

 基本的な内容ですが、しっかりと言語化されたことで勉強になった方もいるのではないでしょうか?(私もその一人です)

 一方で、このような題材を「なるほどなー」で終わらせるのがもったいない気もします。「この場合はどうなんだろ?」と疑問に思うこともあると思います。

 私は、①4種類の分け方をどう考えるのか、極論、ターゲットとそれ以外をどう分けるのか?状況やデッキタイプによって、ターゲットカードは大きく違うのでは?という2点の疑問を持ちました。この2点について考えてみます。

①ターゲットカードとそれ以外をどう分けるのか

次のようなデッキの場合、ターゲットカードは緑の枠で囲ったカードが該当すると考えられます。

デッキリスト①改変

他のカードについて触れておくと、
サーチカード:ナグルファー・囁きの丘・ゲールズ・ウィスペス生贄・ペニテント(召喚?)
召喚:キュロット
4コスト:エンドレガウォリアー・ブルクサ
 ペニテントはサーチカードなのか召喚なのか判断しづらいところですが、サーチカード=サーチカード以外の特定のカードをプレイするためのもの、召喚=そのカード自体を出すことが目的として考えると、ペニテントはプゴブームブレイカーかザビーストをプレイするためのものですので、サーチカードにしました。

このデッキリストからいえることは、
 ①ターゲットカードが15枚しかないため、4コストのカードを必ず1枚はプレイしないといけない(そのため、ターゲットカードのバリューが小さい)。
 ②ターゲットカードのバリューが小さい=ターゲットカード以外のコスト(このリストではサーチ)が大きすぎる
といったことが考えられます。そもそもターゲットカードが15枚しかないため、サーチカードや召喚の中から一枚をターゲットカードに変更するのが望ましいと考えられるでしょう。

②状況やデッキタイプによってターゲットカードが変わる事例

次に、ヴィーデッキです

デッキリスト②改変

 このリストは、Spyro_ZAが使っていたリストです。すごく雑にターゲットカードと、4コストカードに分けました(あくまで私の判断ですので、違うことも大いにあります、正直言えば、ブロンズ枠はターゲットであって、ターゲットではないともいえます)。

 不思議な分け方だと思います。最初に紹介したリストでは、サーチカードとして扱っていたものがターゲットカードになっています。これは、ヴィーの特性によるものです。例えば、囁きの丘自体はサーチカードですが、デッキのヴィーをサーチすることがほぼ確定しています。
 つまり、囁きの丘=ヴィー=ターゲットカード として考えられるということです。
 転じて、サーチカード=ヴィー と考えれば、ヴィレム王子→ナグルファー→夢占い→ヴィー みたいなことは大幅な点数のロスになります。2枚のターゲットカードを失うことで、ヴィーのベースアップがされない、ターゲットカードの代わりに4コストカードをプレイしないといけない、という2つのデメリットが生じるからです。

 なので、不安定なサーチカード(ナグルファー・ヴィレム王子)は後半に、確定のサーチカード(囁きの丘・アルズールの複十字)は前半にプレイすることで、最大限のバリューを出すことができます。

最後にニルフガードの次のデッキを見ていきます。

デッキリスト③改変

 先ほどのヴィーでは夢占いはターゲットカードとしていましたが、今回は本来のサーチカードといえます。ニルフには、ターゲットカードを決めるうえで厄介なカードがあります。

その1.ヨアキムドヴェッド
 このカード自体は、デッキトップのユニットをプレイするカードであり、一般にはサーチカードかもしれません。しかし、蛇流派ウィッチャーの錬金術師やイェネファーの祈祷で相手から奪ったユニットをプレイするためのカードであり、ターゲットカードのような気もしてきます(カンタレラはターゲットですし…)。
 他方、ヨアキムをターゲットカードとした場合ヨアキム→世話人とプレイしたとき、1ターンで2枚のターゲットカードを使うことになり、上記のヴィーの説明に近い状況にもなります(ターゲットカード以外をプレイしないといけない)。

 ヨアキム→ターゲットカードというムーブは、大きな点数が出せるメリットがある一方、ターゲットカードを一枚失い、4コストカードをプレイせざるを得ないというデメリットがあるといえます。デッキの特性やプレイングにより、ここら辺の判断はプレイヤー毎に異なるでしょう。

その2.とどめの一撃

とどめの一撃は2重に厄介です。
 多くの場合は、ヨアキムやカンタレラ、ダンダインのロデリックといった不忠ユニットに使い、同名カードを生成、プレイするでしょう(普通に相手ユニットに使う分には、単なるターゲットカードです)。しかし、カンタレラはターゲットカード、ロデリックはサーチカード、ヨアキムは状況次第と、どの不忠ユニットに使うかで、とどめの一撃がターゲットカードなのかサーチカードなのか違います
 さらに、とどめの一撃は「残響」であり、2回使えることからややこしさ満点です。実は、これはヴィーにもいえることです。夢占いから2回ヴィーをプレイできれば、夢占い1枚で2枚分のターゲットカードの役割を果たせます。同様にとどめの一撃も、どのユニットに使うのか残響を2枚分としてカウントするのか、でとどめの一撃を何枚のターゲットカードとして考えるのかが変わります。

 これは、プレイングとも密接にかかわるので、プレイヤーの思うように考えたらいいと思います。基本に立ち返れば、1試合・16ターンでプレイしたいカードは何か?を突き詰めることがデッキ構築およびプレイングの要でしょう。

 長くなりましたが、以上です。最近、新規で始める方もいるようですし、何か考えるきっかけになったらなーと思う今日この頃です。

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