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データから障害未勝利戦を考える vol.1

こんばんは
障害レース好き好きサラリーマンのもこてぃです。

この記事では障害未勝利戦について考察してみました。

障害レースはよくわからん!という皆様へ少しでも参考になればと思います。
障害レース大好き民の皆様からすれば当たり前だろ!という内容かもしれませんが最後までご覧いただければ幸いです。


1.障害初戦馬の取り扱い

集計データ
・2016~2020年(該当馬:1497頭)
・障害レース初戦馬

(1)回収率
まず前提として障害レース初戦馬の成績は下記のとおり

着数 51 - 62 - 66 -1318(勝率3.4% / 連対率7.5% /複勝率12.0%)
単勝回収率59% 複勝回収率60%

障害レースは平地レースとは別競技、レースを使いながら厩舎と騎手で「障害馬をつくる」というのが一般的。そのため障害初戦はあくまでも「慣らし」という場合が多く、メンバーレベルにもよりますが初戦から好走するのはなかなか難しいところです。

回収率ベースでみても障害初戦の馬の成績は悪く、馬券に組み込む際は慎重に取捨選択するべきといえるでしょう。


(2)前走クラス

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連対率・複勝率に注目してみると前走クラスに比例して好走率は上昇しています。

ここで注意しておきたいのは、人気と着順の差
特に3勝クラス以上の馬については過剰人気になりやすく、平地の戦績をうのみにして馬券を購入するのは危険かなということがデータから読み取れます。

もうひとつ注目しておきたいのが、前走平地未勝利戦の馬。
勝率0.7%,連対率1.7%,複勝率は5.1%と回収率ベースでみてもなかなか厳しい成績です。よほどレースレベルが低く、少頭数のレースでなければここは狙うべきではないと考えます。

障害レースは平地の未勝利馬とオープンクラスの馬が一緒に走るわけですから、競走馬としての基礎能力の差は歴然。絶対王者オジュウチョウサンも平地未勝利からの臨戦でしたが障害初戦は14着と大敗。障害レースへの素質を秘めていたとしても、基礎能力の差があるため初戦から好走するのはなかなか厳しいものがあるかなという印象です。


(3)障害試験

障害初戦馬の取捨の判断基準となるのが障害試験の結果。
障害レースに出走するためにはこの障害試験を合格しないといけません。障害試験は美浦・栗東でそれぞれ行われ、飛越のスムーズさやタイムを基準に合否を判定するものです。

各社有料媒体や競馬ブックの山田TMのTwitterでタイムや騎乗している騎手を確認することができます。タイムと好走率の関係についてはまだ集計できていませんが、一般的には栗東:100秒・美浦110秒が目安と言われています。

個人的には初障害馬はかなり軽視しているので、障害試験のタイムは参考程度に見ています。ただ、初障害馬が馬券に絡んだレースを見直すと、ある程度早い時計で障害試験をクリアしていたケースが多いのでこのあたりの取捨については予想方法を見直す必要があるかなと思ってはいます。
(このあたりは今後まとめてみたいと思います)

競馬ブックのコラムにも障害試験について詳しく掲載されていたので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。



2.障害キャリア数

集計データ
・2016~2020年
・障害未勝利戦勝ち馬:419頭

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障害未勝利戦の予想において重要視したいのが障害戦のキャリア数。

単純比較はできませんが障害キャリア2,3戦目での勝ち上がりが目立ちます。これに関しては初戦で安全策を取った馬が大きくパフォーマンスを上げての勝利というパターンが多く、次走でどれだけパフォーマンスの向上が見込めるかの見極めが大切になります。

個人的にはキャリアの2~4戦目でパフォーマンスの上昇が見込めそうな馬を本命に据える場合が多いです。障害初戦からあからさまに好走すると人気になりやすいですが、飛越は安定していたが後方からの競馬で物理的に差し届かずといった馬は人気になりにくいので馬券妙味も見込めます。

2021.1.10 中山4R キングテセウス 9人気1着
2021.1.17 小倉4R アキリザーブ   12人気1着
2021.2.20 小倉4R ブルベアカーキ 3人気1着
2021.2.20 小倉4R ビルジキール 1人気1着

上記は障害キャリア2戦目でパフォーマンスを上げて勝利しました。キングテセウス・アキリザーブに関しては、初戦の内容からすると狙いにくい部分はありましたが障害2,3戦目での一変という点でこのような馬の台頭に今後も注意しなければなりません。



3.前走場所

集計データ
・2016~2020年
・障害未勝利戦(障害初戦馬を除く):3773頭

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勝率・連対率・複勝率・回収率ベースで見ても前走同場所からの馬が別場所からの馬を上回っています。障害コースは障害数・形状・バンケットなど大きく特性が異なり、その分コース経験の有無は非常に大きなアドバンテージになっていると考えられます。

参考までにこちらが平地未勝利戦の前走場所別データ
(2016年~2019年  該当馬:85,192頭)

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好走率でいえば同場所のほうが上回っていますが、回収率ベースでみれば前走別場所をやや下回る結果に、サンプル数の違いはありますが障害レースにおけるコース経験の重要さが表れているのではないでしょうか。

障害レースにおいてはコース適性の差が大きく、このあたりを掘り下げるとさらに障害レースを楽しんでみることができると思います。


少し話は逸れますが、障害は大きく分けて固定障害置き障害の2種類に分類されます。


固定障害
生垣障害をはじめ専用コースに設置してある障害物。中山の上り下りの谷や、福島のバンケットなども障害とされている。一番イメージしやすいのが中山コースの1m60cmの大障害。高さも幅もあり飛越の難易度は高い。


置き障害
障害専用コースを持たない競馬場(新潟福島中京など)で主に使用され、平地競走の芝コースに設置される竹柵障害。分解または牽引車によって移動可能となっている。競馬実況で「ハードル障害を踏み切ってジャンプ〜」といわれているのがこの置き障害。固定障害よりも小さいがそれゆえに減速せずにハードルを跨ぐようなロスのない飛越が求められる。


置き障害のコースで好走できても、固定障害のコースではからっきしという馬もいたり障害レースにおけるコース適性が大きく出やすいのはこの部分かなと思います。
例えば新潟コースは置き障害のみの順回りで平地スピードが求められやすく、中山コースは固定障害・襷コース・上り下のバンケットありとタフさと障害飛越の上手さが求められます。

個人的には東京芝1600mと中山芝2500mぐらいの差があるイメージです笑


コース解説やコース替わりで狙えるポイントについては次回vol.2で…



4.まとめ

まず障害未勝利戦の予想を組み立てる際に個人的に意識している項目は2点

① 障害キャリア2~4戦の馬を優先的に狙うこと

② 障害初戦の馬は軽視


もちろん飛越の良し悪し、競馬場の特徴、レースレベル、タイム、騎手の乗り替わりなど平地レースと同じく予想のファクターを取り上げたらキリがありませんが、この2点を基本線に予想を組み立てていくと障害未勝利戦はとっつきやすいかなと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました、ぜひ一緒に障害レースを楽しんでいきましょう!!


Twitterに障害レースの予想をこっそりあげておりますので、ご興味があればフォローいただけると泣いて喜びます!!

next...
→vol.2「障害コース解説&狙い目」
→vol.3「障害騎手と乗り替わり」








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もこてぃ@競馬
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