「桜ダイヤモンド」歌詞考察 #3 旅立ちを ~ その笑顔で
りんご娘「桜ダイヤモンド」の歌詞を、いろいろな視点がありますが、リンゴミュージックに寄せて考察します。
長くなりそうなので、少しずつ分けて書きます。
※著作権の関係で、noteでは歌詞全文引用はしません。歌詞サイト、歌詞カードでご確認ください。
5 旅立ちを見送るものは?
♪ 旅立ちを ~ 風と水面 ♪
文字どおりでは、
桜吹雪と花筏(はないかだ)、その華やかな風景が、りんご娘の夢への挑戦を祝福しているようだ
という感じでしょうか。
ただ、ピンクに「染める」にちょっと引っ掛かりました。
風景の描写であれば「染まる」なのでは?という気がします。
そこで、私なりに修文してみると、
旅立ちを見送るように、たくさんの花びらが、風と水面をピンクに染めている
となります。
#1で考察しましたが、「花びら」は、一定の活動期間を経て卒業していくアイドルを表しているように思います。
そうだとすると、りんご娘の夢への挑戦を見送るたくさんの花びらは、
歴代りんご娘を始めとするリンゴミュージックに青春をかけてきた女の子たちであり、彼女たちの思いや夢
と言えます。
風に乗って舞い上がる花びらもあれば、風に翻弄されて舞い散り、弘前城の堀に舞い落ちる花びらもあります。
しかし、舞い落ちたからといって、それで終わりではありません。
むしろ、舞い落ちたからこそ、美しい風景がつくられています。
リンゴミュージックになぞらえれば、
夢を叶えた人もいれば、夢半ばで去った人もいる。
でも、夢がかなわなかったからといって、それが無駄になったわけではない。
そこにかけた時間や情熱が、脈々と受け継がれ、今のりんご娘を形作っている。
といった感じでしょうか。
それを踏まえて、♪ 旅立ちを ~ 風と水面 ♪ を解釈すると、
りんご娘の夢は、これまでリンゴミュージックに関わってきた多くの人たちの夢
そんな夢への挑戦を、多くの人たちが見守っている
♪ 追いかけて ~ たった一度きりの命を ~ その笑顔で ♪
これまでの流れを考えると、「命」はアイドル人生、「追いかける」は追従(後を追う)ではなく、追求(追い求める)がふさわしいと思います。
りんご娘でいられるのは人生で一度きり 悔いのないように 夢を追いかけて
夢を追いかけている その時間が 笑顔溢れる幸せな時間でありますように
つづく