「桜ダイヤモンド」歌詞考察 #2 ヒューリ ~ その思いの結晶
りんご娘「桜ダイヤモンド」の歌詞を、いろいろな視点がありますが、リンゴミュージックに寄せて考察します。
長くなりそうなので、少しずつ分けて書きます。
※著作権の関係で、noteでは歌詞全文引用はしません。歌詞サイト、歌詞カードでご確認ください。
3 思いの結晶としての「りんご娘」
♪ ヒューリ ~ ヒューララ ♪
春に吹く風の音です。
ヒューは冷たい感じがしますが、「ラ行」の音は、少しずつ温かい風も吹くようになってきたイメージでしょうか。
とはいえ、
そよ風ではなく、花びらを舞い上がらせる少し強い風を感じさせます。
実際に、日中と朝夕は全然違うし、日によっても寒暖差が大きいです。
ちなみに「モドコモード」では、ヒュルリーラーでしたね。
♪ 長い長い ~ 私たち ♪
「私たち」をりんご娘とすると
ようやく普通にライブができるようになってきた
とか
長いアルプスおとめ時代を経て、りんご娘になった
という感じかと思います。
ただ、
「私たち」=「桜切る馬鹿」と読めるので、りんご娘というよりは、リンゴミュージック関係者の方がしっくりくる気がします。
その場合は、
芸能・音楽の力で地域を元気にする活動が、ようやく認められるようになった
という解釈になると思います。
♪ 桜切る馬鹿 ~ 負けたくない ~ その思いの結晶 ♪
※ 桜切る馬鹿については、J@Mさんがまとめておられるので、詳しくはそちらをご覧ください。
ざっくり言うと、
桜は切らずに管理するのが常識とされていた時代に、弘前の先人たちは、りんごの剪定技術を応用し、切って管理する独自の方法(弘前方式)を確立しました。
そうした歴史が歌詞に込められています。
桜切る馬鹿と揶揄されながらも、その声に惑わされることなく、自分の道を貫いた弘前の先人たちの精神はダイヤモンドのようだ(純粋、透明、硬く、輝いている)。
津軽の「じょっぱり魂」が生んだ弘前方式によって、弘前城の桜は、毎年多くの美しい花を咲かせている。
※ じょっぱりは、意地っ張り、頑固という意味です(♪ 負けたくない あきらめたくない ♪)。
これをリンゴミュージックの歩みに当てはめてみると、
地方でアイドルなんて成功しないと揶揄されながらも、その声に惑わされることなく、自分の道を貫いた精神はダイヤモンドのようだ(純粋、透明、硬く、輝いている)。
揶揄する声に負けたくない、夢を持って集まってくれた女の子たち、協力してくれる仲間たちのためにあきらめたくない、そんな気持ち(高潔なるsoul)が、りんご娘として結晶し、りんご娘が咲かせる花は、年を経るごとに美しく大きくなっている。
4 多田さんの意図
2023.4.15付け東奥日報に「桜ダイヤモンド」の歌詞についての多田さんの思いが記事になっていました。
ということで、
私の考察は、多田さんの意図とは異なるものになっています。
……。
まあ、いろんな解釈があっていいと思うので、このまま続けます😅
つづく