「RINGO MUSIC POWER LIVE 2022」無観客オンライン開催
1 パワーライブが無観客配信に
弘前市にまん防が出ていたので、ある程度予想はしていました。
社長のコメントによると、弘前市から中止・延期の要請があったとのこと。
やっぱりなあ、って感じです。
客観的にみれば、十分やれると思います。
現RINGOMUSUMEの残り少ない有観客ライブの機会なんだから、とも思いますが、お上に逆らっていいことはないので、リンゴミュージックの決断は仕方がありません。
(前にも、そんなこと書いてた ↓ )
2 弘前市の中止・延期要請について
無観客配信は仕方がないけれども、そのプロセスにはちょっと言いたいことがあります。(ここに書いたからってどうにもならんけど、腹の虫がおさまらない。)
(1)要請の根拠は何か?
新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下「法」という。)第31条の6によれば、感染を防止するための協力要請等を行うのは知事です。
とすれば、今回の弘前市の要請は、法に基づくものではなく、会場である弘前市民会館の施設管理者としての要請ということになります。
(2)施設管理者は、利用を拒めるのか?
弘前市民会館のホームページには、次のような記載があります。
弘前市民会館は、地方自治法の公の施設に当たり、市は正当な理由なく利用を拒むことができません。(だからこそ、既予約分は一応実施できることにしている。)
とすれば、感染拡大防止という目的が正当で、有観客ライブの中止がその目的に資する場合は、利用を拒めることになるでしょう。
(3)事例検討
では、有観客ライブの中止が感染拡大防止につながるのか?
ライブの中止・延期要請は、憲法上の「集会の自由」や「表現の自由」に対する抑制になりますので、漠然と関連が想定される程度では、使用拒否はできません。
また、コロナ感染防止の措置である以上は、法の趣旨も勘案すべきです。
法5条は、制限が必要最小限であることを求めています。
まん防区域におけるイベント開催のガイドラインを青森県は定めており、リンゴミュージックは、これに沿った開催を模索してきたということです。
ガイドラインは、法24条9項に基づき、安全にイベントを実施するための要件を定めたものですから、これ以上の要請は必要最小限を超えるものと言えるでしょう。
さらに、新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令5条の4は、次のように定めています。
有観客ライブの中止を求めるのであれば、有観客ライブによる感染事例の裏付けが必要と思われます。
弘前市はそれを提示したのでしょうか?(おそらくしていないでしょう。だって、そんな事例は非常にまれなのですから。)
今回の中止・延期要請は、違法行政のやり方として、非常にまずいと思います。
3 今後の展開予想
青森県の実効再生産数は1を下回っています。
全国的な傾向からしても、まん防は3月6日で解除となるでしょう。
そうすると、翌7日からはガイドラインに沿っている限り、普通に有観客ライブが開催できることになります。
6日と7日で、客観的に何かが変わるのでしょうか?
なにも変わりません。
ただ、行政の都合でどこかで線引きする必要があるのでそうしただけです。
ていうか、一度決めた期限の前でも解除は可能です。
モヤモヤしています。
おわり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?