真【空想】参戦記「RINGOMUSUME 20th+1 ANNIVERSARY LIVE 『ETERNITY』」
(見出し画像はよろづやさんのイラストを使用しています。)
まえがき
RINGOMUSUME 4th Album「Eternity」ONLINE RELEASE EVENT
4日間のオンラインライブ、ものすごく良かったですね。
早く有観客ライブやってくれないかなという気持ちでいっぱいです。
今年の3月に、
ライブのない期間に耐えられず、「1年遅れの20周年集大成ライブ」の大トリに「りんごの木」歌うという設定で【空想】参戦記を書きました。↓
「RINGOMUSUME 20th+1 ANNIVERSARY LIVE 2021」【空想】参戦記
しかし、その翌日になって、「Eternity」が発売されたら新曲中心のセットリストになるのでは?と考え直し、別記事(「RINGOMUSUME 20th+1 ANNIVERSARY LIVE 2021」は「Eternityライブ」?)を投稿しました。
そして、その最後に次のように書きました。
もし弘前市民会館でのライブが実現するとしたら、20周年の集大成というよりも、RINGOMUSUMEの新たな時代の始まりを強調するとともに、これから先もずっと続いていくことを予感させるような、まさに「Eternityライブ」になるのではと想像します。
さて、
7月21日にリリースされた「Eternity」の収録曲を見ると、なんと「りんごの木」が入っているではありませんか。
「りんごの木」は、集大成でありつつ、Eternityでもあるという両方の意味を持つ曲ということになりました。
そして、「Eternity」リリイベ・オンラインライブでは、りんごの木を歌いませんでした。
「りんごの木」はここぞというところで歌う特別な曲になったようです。
それなら、「1年遅れの20周年集大成ライブ」の大トリに「りんごの木」を歌うという設定でいいんじゃないかと考えて、改めて「真【空想】参戦記」を書いてみました。
(注)最初の【空想】参戦記をベースに、「Eternity」の曲と入れ替えて、文章を修正しています。
【重要】
感動のライブで終わりたい人は、「りんごの木」より先は読まないでください。
<(_ _)>
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ワクチン接種は、そこそこ順調に進み、有観客でのスポーツやイベントの開催も増えています。
2020年に全公演が中止になった「RINGOMUSUME 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020」
の実施が待たれるところですが、2021年7月21日現在、アナウンスがありません。
2021年も全国ツアーは難しそうです。
しかし、
11月後半なら、なんとか弘前公演ができるのではないか……。
待ちきれなくて、頭の中で弘前公演に参戦してきました。
真【空想】参戦記
「RINGOMUSUME 20th+1 ANNIVERSARY LIVE 『ETERNITY』」
日時 2021年11月20日(土) 開場15:00 開演16:00
会場 弘前市民会館(青森県弘前市)
チケット ¥6,000(配信視聴あり)、¥4,000(配信視聴なし)
※ 全席指定(抽選。FC会員の当選確率は一般の5倍になります。)
※ 別途、配信視聴のみのチケット販売あり(¥4,000)
※ 配信は11/30(火)23:59までアーカイブあり
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RINGOMUSUMEのライブに荒天なしのジンクスは健在だった。
2、3日前に雪をもたらした寒気は遠くに去り、弘前は雲ひとつ無い快晴になった。
開場前に弘前公園を散策すると、弘前城本丸から白く化粧した岩木山がはっきりと堂々として見えた。
いいライブになりそうな気がする。いや、farmerみんなで絶対いいライブにしよう。
今回のライブは、有観客+生配信という形式になった。
いまだに、観客はマスク着用で、声出しやタオル振りなどはNGのままだ。
10月末で希望者へのワクチン接種はほぼ終了したものの、簡単に不安感が解消されるわけではなく、規制があるのも仕方がない。
一方で、+2000円で配信も見られるチケットが用意されたのは、ありがたかった。(2020は配信なしで6000円だったので、無料で配信が付いてきたというべきか。)。
私は最後列の席だったが、あとでアップで見られると思うとそれほど残念な感じはしない。
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会場が暗くなり、桜吹雪を思わせる淡い桜色の小さな光の粒が上から下へ静かに降り注ぎ始める。
会場が静かになり、独特の緊張感に包まれた。
そして、スポットライトが照らし出したのは、ピアノの前の多田慎也さん。
小さなざわめきの中、聞こえてきたのは多田さんが奏でる生ピアノの「SHIKI」。
静かにRINGOMUSUMEが登場し、ライブは「101回目の桜(ピアノver.)」で始まった。
今日は、語りかけるような歌い方だ。
いろいろな思いとともに、胸に熱いものがこみ上げてくる。会場全体が感動で震えているようだった。
歌い終えると王林がいつになく改まった口調であいさつを始めた。
来場者、視聴者への感謝の言葉に続き、弘前市民会館に全国からお客さんを連れてくる夢がかなった、と言いかけたところで感極まってしまう。
ときがフォロー。
「夢がかなった喜びを全力でぶつけるので、みなさん盛り上がっていきましょう」
「うちのリーダー涙もろいんですけど、やるときはやりますから!」
Jも明るく宣言し、大きな拍手の中4人はいったん舞台を下がった。
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オープニングの感動の余韻が続く中、舞台に置かれた照明がたいまつを思わせるように赤く明滅し始め、「Overture」の力強い津軽三味線が響き渡る。
まずは、「Eternityライブ」にふさわしく、縄文と現代をシンクロしながら展開する「JOMON」、続いてすべての命の源である第1次産業をテーマにした「0と1の世界」、そして「Fly High」「JET GIRL」と4曲を連続で歌いきった。
最後の2曲は、結構動きの激しい振りで、ときはもう汗をかいているのか、しきりにタオルで拭いている。
MCでは、後の2曲は、早く全国を飛び回れる日が来ることを願って、飛行機関連の歌にしたことが明かされた(「Fly High」はちょっとちがう気がするけど。)。
そして、「全国ツアーを来年こそは絶対やれるように準備をしています」という嬉しいお知らせもあった。
「ときさんの汗が止まらないので、静かな曲にしますか」
Jが軽くツッコミを入れて披露したのは、「好きみたい」「プラネタリウム」。
冬の曲「プラネタリウム」のときには、雪を思わせる小さな光の粒が上から下へ静かに降り注ぎ、オープニングを思い出して、また胸が熱くなってしまった。
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衣装チェンジで、今度は、頭に大きなリボンをつけた愛踊祭風に。
曲は「愛踊祭メドレー(魔法使いサリー/すきすきソング)」から「Ringo star」「Kimi-Dake」「JIGA-JIGA」。
愛踊祭の優勝から多田さんの制作参加という、今のRINGOMUSUMEを語るときに欠かせない流れだ。
歌が終わると「参加総数242組。……愛踊祭2016、栄えある優勝者は…りんご娘!」と優勝シーンを再現しつつヒャダインさんが登場。サプライズゲストだったようで、RINGOMUSUMEメンバーも本気で驚いている。
そこに多田慎也さんも加わって、愛踊祭の昔話(といっても5年前だが)や多田さんの弘前移住の話で盛り上がる。
ここで「Eternity」から3曲。
「SNOW MONSTER」「 JAWAMEGI NIGHT!!」「モドコモード」
津軽弁や地元の特産品を取り入れつつ、カッコよくて、POPで、オシャレで、カワイイ曲にしてしまう多田さんの才能はやはりすごい。
今日のRINGOMUSUMEがあるのは、多田さんが提供するクオリティーの高い曲があってこそだと改めて思う。
「ご当地アイドル」という言葉が持つどこか垢抜けないイメージとは対極にある洗練された楽曲とキレのあるパフォーマンス。
そのギャップがRINGOMUSUMEの大きな魅力になっている。
ここで、樋川社長があいさつに立った。
これまでの支援に対する感謝と、引き続きの応援をお願いする短いものだったが、訥々とした語り口が心に響いた。
すべては、この人の無謀とも思える挑戦から始まったのだ。紆余曲折ありながらも、RINGO MUSICを軌道に乗せた手腕に、社長ファンも多いと聞く。
樋川社長に敬意を表して(?)社長が作詞作曲した「トレイン」を披露。
「つながり」の大切さを歌うこの曲は、まっすぐな歌詞が心を打つ。多田作品とはちがった味がある。
そして最後は「FOURs」。
もう何度も聴いている曲だけど、これまでの4人の歩みと歌詞がオーバーラップして、4人が歌っている姿を見ていると、自然と涙がこみ上げてくる。(なんか、最初からずっと泣いてる気がする。)
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あどはだり(アンコール)を期待する拍手に応えて再登場しての1曲目は、王林も作詞に加わり、青森を思う気持ちがストレートに伝わってくる「DAISUKI青森」。
続いて、「彼の軽トラに乗って」の軽やかなイントロが流れると、ジョナゴールド(初代)とレットゴールドが登場。
4人は少し下がって、さすがの歌声を響かせる大先輩を見つめる。
2番からは4人も加わって、次々と交替しながらデュエットを展開。
そして、2人のジョナゴールドのデュエットに!
まさか、この2人が顔を見合わせて歌う姿を見られるとは!!
会場中に拍手が沸き起こり、歌声がかき消されてしまうほどの盛り上がりだった。
大トリはもちろん「りんごの木」。
この日会場にかけつけた7人のOGが紹介され、ひとりひとりに大きな拍手が送られた。
そして、歴代のりんご娘たちが全員で「りんごの木」を歌った。
(そのときの感動をなんとかお伝えしたいが、私の拙い言葉ではとても言い表せない。)
そして、全員が横一列に並んで、王林の音頭で締めのあいさつをした。
「きょうは本当にありがとうございました。せーのっ」
「りんごむすめでした!」
そうだ。みんながつないできたりんご娘、みんなで育ててきたりんご娘なんだ。
20+1年の歴史がたしかに目の前にあった。
(「ありがとー!!」)
声を出せない代わりに、感謝の気持ちがこもった大きな拍手がしばらく止むことはなかった。
りんご娘たちが去り、ステージの緞帳が下りて、明るくなった会場に流れてきたのは、りんごの木(Inst.)。
去りがたい……、いつまでも余韻に浸っていたい……。
自分の席はステージから遠かったけれど、それでも会場が一体になる雰囲気を肌で感じられる現場はやはりいい。
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「この感じを忘れないうちに、早くアーカイブを見なくては!」
と、立ち上がろうとしたときに、会場にアナウンスが流れた。
「本日は、<RINGOMUSUME 20th+1 ANNIVERSARY LIVE 『ETERNITY』>にご来場いただきありがとうございました。
ただ今、RINGOMUSUMEのメンバーが、Eternityなお見送りのために準備をしております。
皆さま、今しばらくお席にてお待ちくださいませ」
Eternityなお見送り?なに?どゆこと?
すでに出口に向かいかけた観客もあわてて席に戻ってくる。
しかし、なかなか次のアナウンスが流れない。
会場がざわざわし始めたその時、スーッとステージの緞帳が上がった。
……えっ?
RINGO SISTERS?
バンド?
なにもわからぬまま、ドラマー(福士ウメ)がスティックを鳴らして、始まったのは「DA-BION」。
途中、華麗なギターソロを見せつけるサポートメンバーは社長ぽい。
全然歌が入ってこない。頭が混乱したまま、あっという間に演奏は終了。
「2076年に待ってるはんでの~!!」
メンバーたちは風のように去っていった。
なんじゃこりゃ……。りんごの木の感動を返してくれよ~。
Eternityなお見送り……、
フフッ。
まあ、これもRINGOMUSUMEか(苦笑)
「アーカイブで見るのは、りんごの木までにしておこう……」
夕闇の中、白い息を吐きながら、家路を急ぐのであった。
<セットリスト>(※は「Eternity」収録曲)
0. SHIKI(Special Guest 多田慎也)
1. 101回目の桜(ピアノver.)
2. JOMON ※
3. 0と1の世界 ※
4. Fly High
5. JET GIRL
6. 好きみたい
7. プラネタリウム
8. 愛踊祭メドレー(魔法使いサリー/すきすきソング)
9. Ringo star
10. Kimi-Dake ※
11. JIGA-JIGA ※(Special Guest ヒャダイン)
12. SNOW MONSTER ※
13. JAWAMEGI NIGHT!! ※
14. モドコモード ※
15. トレイン
16. FOURs
En1. DAISUKI青森 ※
En2. 彼の軽トラに乗って(Special Guest 初代ジョナゴールド、レットゴールド)
En3. りんごの木 ※(Special Guest 歴代りんご娘)
SpEn. DA-BION ※(RINGO SISTERSバンド)
YouTube再生リストにしてみました。↓
(<(_ _)>101回目の桜が通常ver.になっているなど、完全ではありません。)
おわり
<(_ _)>
無理やりに「DA-BION」を入れようとした結果、こんなことになってしまいました……。