「りんごに恋したマメコバチ」100年続くりんご娘へ!樋川社長渾身のメッセージ(かも?)
1 はじめに
「りんごに恋したマメコバチ」は、新生りんご娘のデビュー曲という大事な曲です。
メンバーが若返ったことや「マメコバチ」という音のイメージから、かわいらしさ全開のアイドルポップかなと想像していました。
しかし聴いてみると、ポップな曲調ですが、歌詞が切なくて、曲の最後で「さよなら」を繰り返すという、想像とはちょっと違う曲でした。
この切ない歌詞については、叶わない恋の歌、いつかくるメンバー卒業の歌など、いろいろな受け止めがあるようです。
ただ、やはりこの曲は大事な曲だし、樋川社長がみずから歌詞を書いているので、何かしらのメッセージが込められている気がします。
その視点で歌詞解釈してみようと思います。
2 歌詞解釈
「りんごに恋したマメコバチ」作詞:樋川新一、多田慎也 作曲:多田慎也 編曲:島田尚
♪ 遠い遠い ~ 恋をしました ♪
青森県弘前の地で、地元の将来を憂える若者たち(樋川社長と協力者)が、りんご娘.というアイドルグループの力で地元を元気にするという憧れを抱きました。
♪ 君は ~ 剥がされて ♪
いつかりんご娘はRINGOMUSICを巣立っていく。
ずっとご当地アイドルのままではいられないから。
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♪ 誰かのものになる ♪ ♪ 赤いドレス 剥がされて ♪ は、RINGOMUSICを離れ、ご当地アイドルじゃなくなる意味に解釈しました。
りんご娘の卒業は本人の決断なので「脱ぎ捨てて」とかの方がふさわしい気もしますが、年齢的なこととか、親に反対されてとか、状況によってやむを得ずということも含めての「剥がされて」なのだと解釈します。
♪ 何度 ~ そばにいるよ ♪
メンバーが変わっても、私はりんご娘を続けていくよ。
たとえ私が死んでも、志はRINGOMUSIC、りんご娘に引き継がれて、100年続いていくはずだ。
♪ 君に ~ 支えるよ ♪
RINGOMUSICで学んだこと、経験したことは、きっと将来もずっと役に立つはず。
♪ いつか ~ 出逢えますように ♪
いつか本当の自分の夢をつかむことができますように。
♪ 一緒には ~ わかってるけど ♪
地方の小さな芸能事務所だから、最後まで一緒に夢を追いかけることはできないけど。
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失礼な解釈ですね。
でも、樋川社長には全国のマーケットを展望した芸能事務所になろうという野望がないように感じます。
あくまでも、自分の仕事は、地域振興を軸にしつつ、夢を持つ地元の女の子を全国に伸し上げていく手助けをすること。
ある程度から先は本人の努力やその分野に長けた事務所の仕事。
そう考えている気がします。
♪ 時は流れ ~ 結ばれました ♪
りんご娘.の結成から16年もの歳月が流れ、愛踊祭でりんご娘は多田慎也さんと出会いました。
♪ それはそれは ~ 幸せでした ♪
素敵な新曲、振り付け、MVにも恵まれて、ファンも増えて、みんな幸せでした。
♪ それは ~ 引き裂かれ ♪
全国ツアーの矢先、予想もしなかったコロナ禍が起きて、パフォーマンスを披露する場が奪われました。
長く続く先の見えない日々に耐えかねて、FOURsは全員卒業することになりました。
メンバーも、スタッフも、ファンも、それぞれがみんな心を痛めました。
♪ どこかで ~ そばにいるよ ♪
FOURsは卒業してしまったけど、これからもずっと見守って、応援しているよ。(もちろん、FOURs以外のメンバーのことも)
♪ どんな ~ 抱きしめて ♪
ずっと一緒に重ねてきた思い出は、いいことも辛いことも、本当に大事な素敵な宝物。
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FOURsの活動期間6年半は、同一メンバーとしてりんご娘史上最長です(ときさんの12年間も個人として史上最長)。
文字にするとあっさりしてしまうけど、書ききれない、語りつくせないほどの特別な思いが、きっとあると思う。
♪ 本当は ~ わかってるから ♪
本当は、私がみんなの夢を叶えてあげられればいいのだけれど。
最後まで一緒に夢を追いかけることはできないんだ。
♪ ブンブン ~ 僕のこと ♪
RINGOMUSICに集う女の子たちが輝けるように、
もっともっと頑張るよ。
みんなが本当の夢をつかめるなら、
RINGOMUSICは踏み台でいいんだ。
♪ 何度 ~ わかってるけど ♪
※ 繰り返し
♪ さよなら ~ 誰かのプリンセス ♪
RINGOMUSICを巣立っていくりんごのお姫様たち。
これからもメンバーは変わっていき、別れが繰り返されるだろう。
いつか私がいなくなっても、りんご娘はみんなに愛されるお姫様であり続けてほしい。
RINGOMUSICを巣立っていっても 君たちはずっと可愛いりんごのお姫様だよ。
3 あとがき
この視点でいけると思ったのは、
♪ 時は流れ都会の街で あのお姫様は 結ばれました ♪
の解釈からでした。
都会でお姫様(りんご娘)と出会い、結びついた…、これって多田さんのことなのでは?
そう思って、後半をFOURsをめぐる物語として解釈してみると、うまく嵌まりました(と自分では思った)。
そうすると、出だしはりんご娘.結成時のことを歌っているのだろうし、「そばにいる」「支える」というのは、100年続くりんご娘を目指してこれからも頑張るよという決意表明なのではないか。
全体として、りんご娘の軌跡を振り返りつつ、これからに向けたメッセージだとすれば、新生りんご娘のデビュー曲にふさわしい内容になるし、この解釈ありなのでは?
考えの流れは、だいたいこんな感じでした。
あとは、FOURs卒業に当たってのあいさつなどを参考に、(僭越ながら)樋川社長の気持ちになって書いてみました。
作詞者の意図とは全然違うかもしれません。
でも、新体制1曲目は、切ないだけじゃなくて、ちょっと前向きなメッセージが含まれていると思いたいのです。
おわり
あきひろさんの記事とてんてん親子さんのコメントから、これを書くきっかけをいただきました。
ありがとうございました。
参考にしたホームページ ↓