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アメリア / ジョナゴールド(First Impression / 歌詞解釈)

1 アメリアとは?

ジョナゴールドさんの新曲のタイトルが「アメリア」と聞いて、昔見た映画「アメリア 永遠の翼」を思い出しました。

「アメリア 永遠の翼」は、女性初の大西洋単独横断飛行を成功させたアメリア・イアハートさんの伝記映画です。
きっとこの曲も
「未知の世界へ飛び出していく強い女性をイメージしたものなのだろう」
と思っていました。

実際に曲を聴いてみると、
♪ きっと僕らは飛び立つチャンスを待ってる ♪
♪ きっとあの空が待ってる ♪

というフレーズがあったり、MVの撮影が中三の屋上で、空を感じられて開放感にあふれていたりしたので、これはアメリア・イアハートで間違いないと確信しました。

しかし、この予想は外れでした😅

Jさんが「アメリア」の意味を楽曲提供者の藤井さんに聞いたところ、
「Jさんと話をしたりする中で浮かんできた言葉で、特別の意味はない」
とのことでした。(2022.10.15 Aomori RINGO Radio)

よくよく考えてみると、アメリア・イアハートは赤道一周飛行中に消息を絶つ形で生涯を終えているので、モチーフとするには縁起が悪いとも言えます。
Wikipediaを見ると、アメリアは小惑星、地名、人名、アニメキャラなどいろいろあるみたいなので、それぞれのイメージでいいのかもしれません。

2 First Impression

「アメリア」を初めて聴いた時「祭のあとの、あの風は」とテーマが似ていると思いました。

どちらも
「季節の終わりに君を想う」切ない曲で、
「風」が重要な要素になっています。
(「祭のあとの、あの風は」が追慕の歌なのに対して、「アメリア」は君を想いながらも新たな出発を誓う歌であることや、吹いている風の強さが違うなどの相違はあります)

下田さんが同じ発注をするとは思えないので、偶然そうなったのでしょう。

Jさんは頭の回転が速くて、明るく元気な印象がある一方で、「心の闇みたいな詩を書いたことがある」とラジオで言っていました(注:うろ覚えで正確ではありません)。

藤井さんはそうした陰の部分を感じ取って、風や季節の終わりをイメージしたのかもしれません。

「ふとした瞬間に感じるジョナゴールドの危うさや儚げな部分がうまく表現できたらいいなと思って作りました。」


3 FOURsの物語として解釈してみる

さて、藤井さんは
「りんご娘に加入した頃の彼女と現在の彼女が出会って、共に更なるステージに飛び立つようなイメージで聴いてもらえたらと思います。」
とコメントしています。(前掲記事参照)

そういう聴き方をするなら、りんご娘に加入した頃のJさんと現在のJさんの間にあるFOURsの物語を外せません。

FOURsは、本来ならば最も熱く活動できているときに、どうにもならない状況によって、不完全燃焼のまま卒業してしまったという印象があります。
♪ 夏の終わりの切なさ ♪とか
♪ 涙色した夕暮れ ♪とか、
そうした状況に当てはまりそうな歌詞もあるので、その線で歌詞解釈してみようと思います。

著作権の関係で、noteでは歌詞の全文引用はしません。
全文引用版はアメブロに掲載しますので、そちらをご覧ください。↓

「アメリア」作詞・作曲:藤井 敬之 編曲:多田 慎也、島田 尚

雨降る夜 ~ チャンスを待ってる

振り返ってみると、辛いこともいっぱいあったよね。
ローカルアイドルだからって低く見られたりして。
でも4人なら、きっとどこまでも行ける、まだまだこんなものじゃないって思ってた。

答えを探して ~ その先へ

何が正解かわからないまま、新しいことに挑戦しながら、少しずつ階段をのぼってきた。

夏の終わり ~ 想いを繋いで

だから、4人でどこまでも進む夢が叶わなくなって、さびしかったな。
でも私たち4人の想いは、後輩がちゃんと引き継いでくれたよね。

駆け上がる ~ あの空が待ってる

彼女たちが進むその先には、きっと私たちが思い描いていた大きな世界が待ってるよ。

陽炎みたいに ~ 心を燃やして

ライブが出来なくなって、何のために練習しているのかわからなくなったりもした。
それでも、いつかきっと、って思って頑張ってきたよね。

涙色した ~ 季節は流れて

だから、思ったことができないまま終わってしまうのが悔しかった。
今でも「続けていたら」って思うこともあるんだ。

忘れられない ~ 君ともう一度だけ

みんなラストライブのあの景色を忘れてないよね。
できるなら、4人でまたあの景色を…、もっと大きな景色を見てみたいな。

夏の終わりの ~ 想いを伝えて

卒業の話をしているときに「せめて全国ツアーを4人でやってから」って、何度も言ったっけ。

駆け上がる ~ あの空が待ってる

きっとその先に、どこまでも続く世界が、すぐ手が届くところに待ってると思ってたから。

君と ~ あの頃の ~ 会いたい

また4人で一緒にステージに上がりたいな。
昔に戻って、全国ツアーができたらいいのに…。

雨降る夜 ~ チャンスを待ってる

みんなどうしてるかな。
良いことばかりじゃないし、自分を見失いそうになることだってあるよね。
ちゃんと前に進んでいるのか自信が持てなくなったりしてさ。
でも大丈夫。
これまでだって、いろんな辛いことも乗り越えてきたんだから。
4人でいた時間は、ずっと助走期間だったのかもね。
もう飛び立てる。

あとがき

1 なんか、書いているうちに「りんご娘に加入した頃のJさんと現在のJさんが出会って」というよりは、FOURsを続けたかった王林さん目線になってしまいました。
(王林さん目線を借りた自分の想いかな…😅)

「アメリア」は、王林さんが歌っても結構しっくりくる曲かもしれない。

2 いつまでもFOURsのことを引きずっているのもどうかと思いますが、やっぱり完全燃焼させてあげたかったし、大きなステージで輝いている姿を見たかったという気持ちはなかなか消えません。

本当は、やり残したことがありつつも、次に進みたい、別のことに挑戦したいという気持ちをわかってあげなくちゃいけないんですけどね。
勝手ですね。

3 もちろん、現りんご娘のことも応援しています。

ギュウ農フェスを配信で見ましたが、りんご娘は堂々としていて、レベルの高いパフォーマンスでした。
日に日に自信を深めて、名実ともにりんご娘に成長している感じがします。

「マメコバチ」から3か月なので、そろそろ新曲を出していい頃では?
(どうしてもJさんのペースと比較してしまう)

おわり

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