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りんご娘の新曲 KEYAGU とは?

「KEYAGU」は、りんご娘の新曲です。
ラジオで流れましたし、ライブでも披露していますが、リリース情報はまだありません。

オフィシャル音源がないので、ヨシダコウジさんによる「【男が歌うりんご娘】KEYAGU」をどうぞ。


「けやぐ」とは、友人・親友を意味する津軽弁です。

ライブでみんながひとつになれる曲がほしい、というりんご娘のリクエストによって作られた曲とのことです。
♪ わもなもけやぐ ♪(私もあなたもみんな仲間)というサビがいいですね。
※ヨシダコウジさんver.です。
2023.11.11のAomori RINGO Radioでは、♪ わはなのけやぐ ♪(私はあなたの仲間)でした。仮音源とのことだったので、ライブでは別歌詞なのか?複数ver.あるのかも??

ところで、
けやぐの語源は「契約」であると、Jさんがラジオ(Aomori RINGO Radio)で言っていました。

ん?
「契約」は、民法制定に当たって、明治期に発明された言葉じゃないのか?

そう思って調べてみると、次のようなことがわかりました。

・中国では、魏の時代の書物に「契約」が登場する。
・日本では、13世紀の書物に「契約」が見られる。
・「いろごと」のことを南部ではけいやくという(諸国方言類物称(1775刊))

薩摩にては女色をちかづきと云(略)南部にては・けいやくといふ出羽ノ秋田にて・はなぐりと云江戸にて・いろと云

諸国方言物類称呼巻五

明治期に作られた言葉というのは私の思い込みで、古くから「約束」の意味で使われていたことがわかりました。
先入観にとらわれず、なんでも調べてみることですね😅

「いろごと」のことを南部では「けいやく」ということからすると、懇ろな関係を指したものが、時代とともに友人を指す言葉に変わったのかもしれません。(素人の推測です)

諸国方言類物称にある「南部」は南部藩のことだと思うので、南部弁でも友人のことを「けやぐ」と言うのか?
八戸出身の知人によると、使ったことがないということでした。

ただし、佐藤政五郎著「南部のことば」には掲載されているとのことなので、地域や年齢によって違いがあるのかもしれません。

HCB 326 「けやぐ」friends...

Posted by 八戸弁を思い出してみるベシ! on Sunday, May 10, 2015

「けやぐ」を調べている途中で、中学生の時に津軽弁の本を買ったことを思い出し、実家の本棚を探したら、鳴海助一著「余録 津軽のことば」という本が出てきました。

鳴海助一氏は同書に、

「ケヤグ」は私の持論で「契約」という漢語からとみる。津軽人の大半は「ケラグ」ともいう。これは誓約とも似て、互いに盃を交わして、誓い合うということから生まれた語?

「余録 津軽のことば」鳴海助一著

と書いておられます。

「私の持論で」ということなので、どうやら「KEYAGU」の語源は「諸説あり」のようです。

おわり

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