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RINGOMUSUME「Ringo star」歌詞解釈~ 傷つくことさえ恐れず進め ~

1 はじめに

だいぶ前から書き始めていましたが、いろいろな受け止めができる歌詞なので、なかなかまとめ切れないでいました。

そうしているうちに、RINGOMUSUME全員卒業が発表され、「Ringo star」MV100万回再生運動が始まり、farmerの思いやいろんな意味がどんどん積み重なって、「Ringo star」は、日に日に特別な曲になっていきました。

そして、卒業ライブの最後に「Ringo star」MV(卒業ver.)がスクリーンに流れました。
「Ringo star」のロゴマークをかたどった風車から、メンバーが自分の色の羽を取って、その手を掲げながら四方に分かれていくというラストシーン……
(あぁ、思い出したら涙が…😭)。

そういうわけで、それぞれに思い入れがある曲だと思います。
皆さんの世界観と違っているかもしれませんが、大目に見ていただけると幸いです。

2 「Ringo star」とは

「Ringo star」(2017.3.29リリース)は、りんご娘が愛踊祭2016で優勝し、そのご褒美として制作された曲です。

作詞作曲は、愛踊祭2016で審査員をされていた多田慎也さん。
多田さん曰く「りんご娘のピュアさを表現した曲」「今年(2016)一番苦戦した曲」とのことです。

愛踊祭の主催者である「MusicるTV」で、レコーディングやMV撮影の様子が放送されました。
また、専用ホームページが開設され、東京で初のリリイベも行われました(番組のバックアップもあったのかもしれません)。

りんご娘の初めての全国発売CDは「彼の軽トラに乗って」ですが、実質的には「Ringo star」が初といってもいいと思います。
それが、いかに特別なことであったかは、次のスタッフブログを見るとわかります。(こういうリリイベは最初で最後かも、なんて書いています)

ちなみに、
「彼軽」は、そのタイトルとは裏腹なおしゃれな曲で、「早すぎた渋谷系リバイバル」とも言われています。
タイトルとアレンジを変えて、MVも撮り直して再リリースすると売れるんじゃないかなあ。
リアレンジアルバム「Cool & Country」でも選ばなかったから、ジョナ&レットの特別な曲で、もう歌われないのかな?

この曲を契機に、多田さんはRINGO MUSICと関わりを持つようになります。
2017.8「アメノチヒカリ」、2018.4「101回目の桜」、2018.8「JET GIRL / 夏ノ蜜柑」と立て続けにRINGOMUSUMEに楽曲を提供。
そして、2018.11には、多田さんが弘前に移住するという、まさかの展開を迎えたのはご存じのとおりです。

そんなわけで、「Ringo star」は、RINGOMUSUME(りんご娘)ばかりでなく、RINGO MUSICにとっても、そして多田さんにとっても大きな転機となった曲です。

曲とは関係ありませんが、
編曲の生田真心(いくた ましん)さんのホームページを見ると、英語表記がikuta Machineになっていました。

真心をMachineと表記するのは「私は、まごころのこもった曲を作り続けるミュージックマシンです」ということなのでしょうか?
なんか、カッコいい。

3 「Ringo star」歌詞解釈

ざっくり要約すると、愛踊祭への挑戦、そこからの飛躍をモチーフにして、全国の舞台へ打って出るけど、その胸には弘前への思いを忘れないでいてほしい、そんな想いを込めた曲だと思います。

多田さんは、ラジオで「こうあってほしいという思いを込めた」と言っていたので、多田さんの思いも推察しながら解釈したいと思います。
(多田さん本人の想いと一致しているかどうか、わかりませが…)

おことわり
noteで全歌詞引用の歌詞考察の記事を掲載することは著作権法上の疑義があるため、解釈の部分だけを掲載しています。
Amebaブログに全歌詞を引用した記事を掲載しますので、ご興味がありましたらそちらをご覧ください。

https://ameblo.jp/gg-tommy-am/entry-12737696822.html

「Ringo star」作詞作曲:多田慎也 編曲:生田真心


全国の人に知ってもらいたくて 青森からやって来ました
テレビに出てるアイドルなんか関係ない
これから、RINGOMUSUMEの時代が始まるんだから

愛踊祭優勝の特典で、RINGOMUSUMEは「MusicるTV」に4週連続で出演していました。
「しゃべるテレビ消したら~」は、「それが終わってからが本当の勝負だよ」っていう多田さんのメッセージのような気もします。

なぜ「しゃべる」テレビなのかは、よくわかりませんでした。
テレビは、毀誉褒貶、あることないことを流しているので、そんな「雑音」を表している?
誰が何を言っても関係ない、自分たちの道を進むしかない、みたいなことかもしれません。

一生懸命練習もしてきた
田舎にいるからって 初めからあきらめるのはイヤだから

輝いているアイドルになりたい
日本一の弘前のりんごのように
苦しい時代もあったけど 乗り越えてきたの

「冷たい風」は、りんご娘の冬の時代(周囲からバカにされたり、お客さんのいないステージで歌ったり)の象徴でしょうか?
そんな世間の風に翻弄されながらも、地面に落ちることなく宙を舞い続けてきたと。

RINGOMUSUME目線:
多くの人に私たちの歌が届いて、みんなが笑顔になるといいな。
どんなつらいことがあっても頑張るぞ、RINGOMUSUME!

多田目線:
この歌がRINGOMUSUMEの心に届いて、笑顔になってくれるといいな。
つらいことがあるかもしれないけど、RINGOMUSUMEガンバレ!

世の中にはチャンスがたくさんあるよ 何でも挑戦してみて
予定どおりじゃないかもしれないけど きっといろんな出会いが待っているはず

「道と地図は違くて あなたにハローハロー」は、RINGOMUSUMEと多田さんの出会いのこととも読めますね。
私たち(RINGOMUSUME)がご当地アイドルで頑張っていたら、思いがけず多田さんに会えて、曲を作ってもらえた!、みたいな。

よく考えたら、世の中は、道と地図が違うことだらけです。

RINGOMUSUMEの歩みにしても、社長が「ラブソルが売れて、すぐに紅白に出られる」と思っていたのが、実際は、初期メンバーは短期間で次々やめていって、ご当地アイドルブームや「さんまのからくりテレビ」のチャンスもつかみそこねて、ようやく愛踊祭で優勝して、全国ツアーが始まるというときに、有観客ライブができなくなったけど、NEGiFES2020などの配信からfarmerが広がったりとか……。

ご当地アイドルには無謀な挑戦? もう、地方にとどまっていられないの
4人でいられるこの時をずっと大事にしていきたいの

「時々は無理もして」には、愛踊祭2015、2016と王林さんが体調を崩したり、足を怪我したりしながらも、やりぬいたことも思い起こさせます。
「充電ってキリないね」には、全国に出る実力はもう備わってるよ、いつまでも地方アイドルでいる場合じゃないよ、っていう多田さんの気持ちも入っているかも。

「時間を止めて」は、どうとらえるか難しいですね。
一般的には「幸せな瞬間にずっと浸っていたい」というような感じで、それに沿えば、「愛踊祭優勝の感激にもう少し浸っていたい」みたいになります。
それでもいいんだけど、なんかしっくりきませんでした。

愛踊祭の講評でミキティー本物さんが「このメンバーじゃなくちゃダメなんだということが一番感じられた」と評していたので、4人でいられる時間が長く続くようにという解釈が一番いいように思いました。
多田さん目線では「純粋に輝いている4人の姿をずっと見ていたい」という願いのような気もします。

煌めいているアイドルになりたい
弘前を、りんごを愛する気持ちは本当だから
駆け出して その気持ちをみんなに伝えたい 

「君」は、farmer(ファン)とメンバー、2つの意味があると思います。

ファンの皆さんと一緒に夢を叶えられたらいいな

メンバーと高め合って一緒に夢を叶えられたらいいな

「結んでひらいて手を打って」は、大勢でやる手遊び歌なので、シナジー、みんなで一緒の象徴ともいえます。

多田さんからRINGOMUSUMEへのメッセージとしてとらえると、こんな感じかなと思います。

RINGOMUSUMEの夢を一緒に叶えられたらいいな
ひとつの夢がかなった今、初心に戻って純粋に歌を楽しもう

初心に戻ってというのは、「むすんでひらいて」からの連想で、子どものころのように歌を楽しもうという意味です。

(冷たい風ではないけれど、)相変わらず、行く当てもなく、風に揺られているRINGOMUSUME。
探している「夢(あなた)」に逢えるのでしょうか。
それも儚い想いで終わってしまうのでしょうか。

「宵」は、日が暮れて間もない頃、夜の始めという意味です。
花咲く頃の宵の風は、日中の暖かさが残っているでしょう。

愛踊祭2016優勝という花は咲きましたが、その花はいつまでも咲き続けるわけではありません。
明るい未来が保証されているわけではないのです。
また、花が散らなければ、いつまでも花が咲いたままならば、実を付けることもありません。
花が散ることを惜しんではいけないだからこそ、「時に 傷つくことさえ恐れず進め」なのだと思います。

輝いているアイドルになりたい
日本一の弘前のりんごのように
苦しい時代もあったけど 乗り越えてきたの

多くの人に私たちの歌が届いて、みんなが笑顔になるといいな。
どんなつらいことがあっても頑張るぞ、RINGOMUSUME!

おわり

きのう(4/15)の「沸騰ワード10」で4人が揃いましたね。

Ringo starのMVを撮った聖愛高校でのロケだったので、「Ringo star」を歌うかなと思いましたが、「Kiroro(キロロ)のBest Friend」でした。

残念な気もしますが、大人の事情もあるかもしれないし、もしかしたら、りんご娘の歌は歌番組で披露したいという方針なのかもしれません。

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