Satuday night Special 2024,2,25 第1部
そもそも俺は何でこんな事をしてるんだ?コンビニ袋に、から揚げ弁当を二つ歌舞伎町のセンター街のアーチをくぐりちょうど50m歩いた先の左のビルの路地裏から非常階段を上って屋上にあがる、最上階のプレハブのドアを開ける。
「ギ―ッ」
ドア金具と蛇腹がサビていて奇怪な音をだす。
「ピエトロ!!」
「ああ、邦か?」
「弁当もってきたぞ?」
「ああそこに置け」
そう。こいつはピエトロ、俺の相棒、イタリア人だ、俺とピエトロは程度のいいモデルガンを改造してネットで売りさばいている。
俺は邦。在日中国人2世だ。
なにか芯管を細工していたみたいでアーク溶接のベンをしめてトーチを置き
ゴーグルを頭に上げて皮手袋を両手で揉み外してちかずいてきた親指で部屋のデスクトップPCを指してアゴで促す
「わかってる、ちょっとまって」
俺は急いでPCに近付いてチェアに腰かけた
メールをチェックする
「おうおうしこたまきてるぜ?裏サイトでWEBをUPしてURLをプッシャーの馬場に渡した甲斐があったな?」
「いいから」
ピエトロは首をふりながら俺の抑揚をさえぎった。
「うん、どいつにする?」
「若いの」
「年齢を入れろといったから馬鹿正直にいれてる」
「ミトン14歳は?」
「うんなんでもいい、それにしろ、とりあえず飯にしよう」
「OK」
俺は先週の売上の入金を金券チケットの牛塚から預かってきてたので財布か
らとりだした。計240万とアマゾンギフト券60万円分50000円が12枚
ピエトロがつぶやく
「OK貸せ」
「うん」
ピエトロは札束を数えだした「これ120」
札束を差し出す。
アマゾンギフト券は数えず全部よこした。
「いらないの?」
「使えない、わからない」
そういってから揚げを頬張っていた。
「教えようか?」
「いや、いい、お前がいればいい」
ピエトロは少し日本語がカタコトだ、誰かえらそうな人に日本語を教わった
ようでいつも命令形だ。
俺は机にむかってメールを返信した。
メールの内容はこうだ。
「まず、いつ銃がいるか?日にちとギフト券の発送可能な日を指定しろ、追って返事する」
ギフト券は新宿の共同私書箱に送られてホームレスがワシントン靴店の言え
ないがだいぶ奧の裏に運んでくる。
《END》