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「西東京・中野区・中野5丁目60-7之カッパ雷山」


自動ドアが開く「ウィ――ン」

カッパ雷山「あの、すいません、少し片頭痛がするのですが、何か適したものは?」

薬局店員の激薬「かっ、かっぱだわ・・・落ち着いて私。お客様と定義するのよ・・・」

激薬「はい、それならばODS-BAKI-HEAD(オーディーエスバキヘッド)がよろしいかと」

カッパ雷山「えっと、主成分は何になるのでしょうか?」

激薬「イブプロフェンになります」

カッパ雷山「ああ、それなら僕の常備薬の主要成分群に含まれています、それいただきます」

激薬「なんなの?この人?人?」

激薬「左様ですか、それでは袋に梱包しますね?」

カッパ雷山「いえ、結構です。ここで飲用しますので」

激薬「お水お持ちしましょうか?」

カッパ雷山「いいえ、マイ腰水瓶(がめ)があるので、お気づかいなく」

薬包を開口「パチッ」

頭上の皿の中央が開く「ウィーン」開口部の下部の電飾版がOPENを赤く点灯する

穴に頭痛薬を「ぽろっ」腰水瓶のコルクを「ぽんっ」水を注ぐ「じょろじょろじょろじょろ」

開口部が閉まる「ウィーン・ピシャッ!!」電飾版がCLOSEを灯す

激薬「あ、あ、あ、そういうものなんですか?そういうものなんですね・・・」

カッパ雷山「何がですかね?今僕のアップルウォッチは10秒経過しました、はい15秒、効きました」

カッパ雷山「えー大体15秒で血中濃度があがるので、確かにイブプロフェンであるとおもいます」

激薬「でも、それは直では?」

カッパ雷山「えっと市販薬用のお薬手帖をウエストポーチだったな?あっこれは処方箋だな、こっちだ1冊多くもらってるし
ODS-BAKI-HEAD イブプロフェン 15秒 1回2錠・と」

激薬「ああ、そうなんですね?」

カッパ雷山「何がですか?」

END

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