「2話」乳がんの妻、俺、家族、友達 闘い続ける!
【エピソード2話】
桜が満開の時期になりました。 皆様いかがお過ごしでしょうか?多数の人々の御閲覧、誠にありがとうございます。今回も一所懸命お伝えいたします。
私はGNファイターと名乗ります。妻が乳がんと診断くらいました。正直、頭は真っ白 思考はぶっ飛び告知前後の記憶はあまり無い。
※上の画像は2018年10月の物で写ってるのが妻です。
愛する愛する妻が最低最悪な病
そう、乳がんに罹患してしまったら?
乳がんと言うのは、女性なら誰しもが罹患する病
しかし、まさか自分の妻が罹るとは、
しかも、大好きなオッパイに癌!
なぜだよ?嘘だろ?
そんな闘病の日々をこれから綴って行きたいと思いブログを始めました。こんな私の体験を一人でも多くの方にお伝えし、お役に立てればと思います。
さて、前回はいよいよ病院と主治医の選択まで行きましたが今回は、その続編からです。
白い巨塔SLK国際病院
とりあえず、そのスーパードクターを「A医師」としとく。
A医師が言うには、
「軽い部分摘出なら先日検査した地元医院で出来るからとりあえず、ウチ(SLK)に来て下さい」
その、言葉に希望を託して検査を受ける事になった。
予約日は3/5日の午後
3/5眩しい東京
その日は朝から清々しい快晴
GNは横浜のど田舎出身(横浜なのに蛍とか水田があるのです本当です)生まれた街じゃないけど故郷です。現在は都内在住と言ってもギリギリ東京
この巨塔SLK 病院のある、銀座からの築地周辺などTVでしかみた事ない光景だ。
そこに聳え立つ大病院
どこが受付なのかもよくわからない。
何となく、ココかなと目星を付けるが初診でヤレ書く書類等で、せっかく並んだのに振り出しに戻る。よくある光景だ。
受付を済ませると、レントゲン
はいはい 第三回マンモグラフィ
からの問診とマンモトーム生検
マンモトームとは、針生検の場合は針を組織に刺して細胞を調べるのですが、こちらは針を刺した時に針穴からバキュームをかけて組織を採取。針生検よりも確実という。コレで見つからないのなら直接切開しかないと。
ガン組織を出したがる医師
ガンと認めたくない俺たち
藁にもすがる思いでここに辿り着いたのに今更現実に目を背けたくなる。この気持ちがわかるだろうか
次回、検査結果が3/15
今回の医療費
マンモグラフィ
マンモトーム生検 合計32000円
それから運命の10日後を迎えた
いよいよ根拠に基づくガン告知
この日、GNは仕事で群馬へ
妻一人で病院へ行っている。連絡予定時刻を過ぎてもなかなか連絡が来ない。
良い連絡ならばスグにでもメールして来るだろうと思ってた。1時間以上してから電話が来た
なんとなく わかった
だって、1時間も遅らせて良い連絡など来ない
結果は
妻「やっぱり乳がんだって、確定だよ」
ホラ来た!
妻の気丈に振る舞う話声の中に寂しさや諦めの感情を察した。
コレでガンサバイバーとして本格的に闘わなくてはならないと痛感した。不思議と涙は出なかった。代わりに
「FUCK ガン」
こればっかり頭の中を巡ってる
どうしようとかうろたえる気持ちも無く、今まで読み漁った文献からいかに治療するかプランを練る練る。
帰宅してから詳しく癌の性質を伝えられた
乳がんの性質サブタイプとは
乳がんは、がん細胞の性質によって、薬の反応性や増殖する力の強さなどが異なります。
乳がん細胞を、性質を示す指標(ホルモン感受性・HER2過剰発現・がん細胞の増殖能力:Ki-67)によって5種類に分類したのがサブタイプ分類です。薬物療法は、サブタイプに応じて適切な治療が選択されます。
ルミナル型: 女性ホルモンに対する受容体(エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体)をもつ「女性ホルモン受容体陽性乳がん」の大部分と一致する乳がんのこと
HER2陽性: がんの増殖に重要な役割を果たしているHER2受容体が過剰に発現しているタイプの乳がんのこと
トリプルネガティブ: 2つの女性ホルモン受容体(エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体)とHER2受容体をもっていない乳がんのこと
コレらを通称、ガンの顔つきと言います。
少々、専門的なデータになりますが妻のガンスペック(顔つき)
ER +++PGR++ Her2+++ ki67 42%
エストロゲンとプロゲステロン陽性
Her2陽性
つまりルミナルBのハーツータイプ
進行速度42%
トリプルネガティブが有るように
こちらはトリプルポジティブ
どういう事かと言うと
ルミナル(ホルモン)型とへ Her2型の複合
つい数年前までは厄介なタイプだったみたいだ。
最近では、トラスツズマブと言うタイプの新薬ハーセプチンの登場、保険認可で劇的に生存率が上がると言う事です。
このタイプの罹患者は全体の20%位しかいないみたい。ある意味でまた、小さい確率を引いてしまった。
が
はたして、このハーセプチン とやらをどれくらい信用して良いものか、全く見当が付かない。
ハーセプチン が使えてラッキーと言う意見もあるが、それより何よりまず手術だ。
そして、口を揃えて担当チームの言うセリフ
「開けて見なきゃわからない」
とりあえず、仮で手術の日取りが決まった。
子供達よ わんぱくでも良いたくましく頼むぜ!
前作で述べたのですが、ウチには中1と小5の子供達が居る。彼等に伝えるか迷った。まして長男は4月から中学校。新しい環境で苦労すると予想される中でまさかの母親の癌告白
あれは昨年の今くらいだった
愛犬が死んだ。病は「乳がん」
満足な治療も与えてやれなくて可愛そうだった。最期は壮絶だった。
そのイメージが強過ぎる。
伝えるには残酷すぎる。迷った
だが、この先に片方の胸が無くなり抗がん剤で髪の毛が抜けて弱って行く母親を見て異常事態を感じるだろう。
そうなるとこの歳では流石に気付くであろうと踏んだ。
考え抜いた結果、成長の話で前振りを作り上げ、何気なく癌と言うものは?と説明
そして、
「実は・・・・・」
事の顛末を伝えた。
長男は案外冷静で早く見つかったからと安心
問題は長女
やはり泣いてしまった。小5でもガンと言う病が如何なるもの、目に見えない恐怖を感じたのであろう。
コレで嫌な告白は終わった。
だが、コレを機に家族の結束力が強くなった気がする。改めて今、振り返ると正直に伝えて良かった。2人とも入院に備えて自発的にお手伝いをする様になった。
まぁ、まだ完璧では無いが「頼りにしてるぞ」
つい先日、妻と長男が同じ高さに
術前検査
いよいよ本格的な身体の検査が始まる。
MRIやらエコーやら血液検査やらそしてココでまた一つ不安の種に遭遇するのであった。
3/16MRI検査
この日は朝から快晴。土曜日で仕事が休み番だったから検査に同行した。
三寒四温の温の日電車で午前中に表参道に連れて行き、前から気になってお笑いのライヴで元気を分けて貰ってきた。
一応、履歴書上はGNの後輩になる芸人さん。YouTubeでチェックしてるうちにファンになった。
GN妻も爆笑で連れて行って本当に良かった。
笑うと言う事は、身体のNK細胞を活性化する。また連れて行こう。
その後、病院へ行きMRIを実施。待ってる間ヒマだったから病院探検。この病院は中に立派な礼拝堂やスターバックスが入っている。何気なくスターバックスでコーヒー飲んでみるが、よく考えてみると俺の昼飯代といい勝負だ。
ある意味、一杯で心がイッパイイッパイで感情が満たされる。
MRIのヌード撮影会を終えて帰宅。この日はあっという間に終わった感があったが
妻と電車で2人きりのデートなんて何年ぶりだろう・・・・
MRI 検査費用 9600円
えっ!そっちだけはやめてください
後日、MRI の検査結果と入院の調整で通院GN妻と妻母で病院に行ったが
またまた、嫌な一報が、入る
妻「MRIで詳しく診たらもう片方にもチョット怪しいのが画像として出ちゃった。もう一度エコーを実施しないと入院の予約が出来ない」
はぁ⁉︎
GNは小さ頃よく父親にゲームなどをねだると
オヤジ 「ダメだ」
必死になってみんな持ってて仲間はずれになる
と説明する
オヤジ 「みんなって誰だ?全員言え」
不貞腐れてむくれてると
オヤジ 「お前は女の腐ったような奴だな」
こんな風に言われた
おい!ガンこのやろ!あえて言おう!
オメーみたいなやつは
「女の腐ったような奴だ」
頼むから両乳はやめてくれー
せめて片方だけは残して下さい。
コレで抗がん剤やって脱毛したら
プチ性転換じゃないか⁉︎
次回の呼出は4/4 と4/5
エコーやってからの最終治療方針だと
エコーの神様と言われるスペシャリストにもう一度診てもらって異常がなければ4/15日に手術という計画
異常ありならばゴールデンウィーク明けだと
もう一度、大阪の「石切神社」行くかも考えた。しかし、今更ジタバタしても無駄だろう。
だってなー神様はこないだ友達になってくれたもんなー今回も大丈夫!
そう言い聞かせた。
そして、悪い事にこの時期になると治療方針や金策の事で妻と衝突が起きる
GNは基本はビビリなので問題が起きた場合は、「常に最悪を想定して、良かった場合は加点方式」と言う考え方なのですが
GN妻は「出たとこ勝負、減点方式」なので意見が割れる
例えば
Aと言う治療コースがあるとしよう。費用は100万、Bコースは60万
この場合、GNは全ての薬の種類やら治療期間を頭に入れて対話します。もちろん、GNの思考はA コースを想定
片や、妻は運が悪ければB コースでAというのは自分に関係ない。
こんな感じである
私が、薬の事、お金の事を説明しても
妻「そんな暗い話今からされてもヤってらんないんだよ!」
など罵声を浴びさせられた。
こちらも負けずに
「コンニャロ〜」
果たしてこの2つの線は交わる事が出来るのか
次回
決別の日