テレビはオモシロくない?
さいきん、テレビがダメになった…オモシロい番組がない…
なんて声をよく聞くけど…
なんにも知らないクセに…と思っちゃいますね。そんなもの前からちっとも変わってないんだから…。前からあんなもんだったし、どっちかっていうと技術的には向上してるしね。あ、それがイヤなのかなぁ?
なんだか、芸人をそろえてしゃべらせる番組ばっかりで…なんてしたり顔で云ってるヒトもいますが、それだけで成立させるなんて、けっこうハイレベルな作業ですよ。
演出ってもんがあって、ま、ボクなんかもそういう仕事してるんですが…。
ああいった、芸人が出てくる番組の演出ってのは、いかに出演者に気持ちよくなってもらうか…ってのがキモになるんですよ。そういう意味ではどんな番組だって、もしかしたら映画だって同じじゃないですかね…。
出演者とか役者とか、そういう人たちのイチバンいい表情やら芸やらを映像でとらえて見せたいってのが演出のけっこうダイジな考えであって…。
まあ、そうでないディレクターが多いのは事実ですけどね…。だからそうでない番組が多いのも事実ですけど…。いい演出だと、これが同じ人か?ってぐらいノリが違いますからね。そういうのをみてると別の面白さも出てくるんじゃないですか?
カンチガイしてんですよ。なんか映像のつなぎがどうだとか、出し物のセッティングがどうだとか、ナレーションのまわしがどうだとか、そんなんじゃなくて、出てる人が輝いてて、ベストな出かたをしてるってのがいいし、そうなれば自然といい番組にもなるでしょ?ってことなんで…。
うまくいくと、出演者の人も喜んでくれます。ディレクターが引き出してくれた…って。それが素人でも同じです。その人やらモノのよい部分を引き出してきて見せるのが演出の仕事だと思ってるんですよ。
エラそーに云いましたが、でもそんなにうまくいくことなんてないんですけどね。だからオモシロいんですよね。
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