Pixel Fold購入決断前に見て欲しい、Galaxy Z FoldユーザーによるPixel Foldのここが気になる!
もうすぐPixel Foldが発売!
待ちに待ったGoogle Pixel Foldが7月に発売される。Pixel FoldはGoogleのスマホであるPixelシリーズ初となる折りたたみスマホだ。
Google Storeでは6月20日より予約が可能となるが、既に各キャリアでは予約受付を開始している。6月20日より予約が開始となる。Google Storeでの価格は税込253,000円を予定していて、下取りやGoogleストアクレジットが52,000円分付与されるため、実質の価格は安くなる見込みだ。
海外ではSamsungのGalaxy Z Fold/Flipを始め、OPPOやVIVO、Motorolaなどから発売されているが、日本で現在正式に発売されている折りたたみスマホはGalaxy Z Fold/Flipシリーズのみだ。
そんな中、長らく噂だけだったGoogleの折りたたみスマホが遂に発売されるが、その価格やAndroid OSを提供するGoogle純正の折りたたみスマホであること、ただ純粋にGoogleファン待望の製品ということもあったりして様々な視点から注目が集まっている。
ひとまずこれで日本で正式に購入できる折りたたみスマホが2メーカー(SamsungとGoogle)となったわけだが、初めて購入するにしても買い替えるにしても、「どちらが良いか」が気になるところ。そこで、ここではGalaxy Z Fold 4ユーザーである私の視点でPixel Foldを考察することで、悩んでる人の参考になればと思いまとめるものだ。
なお、執筆時点である2023年6月19日時点では実機が出ていないため、スペック情報や寸法などから予測する内容であることにご了承頂きたい。
本当にPixel Foldはあなたにぴったりか…
Pixel Foldの発表に伴いTwitterなどでツイートを検索してみると、比較的期待の声を多く見かけた印象だ。その中でも特に気になったのが画面比率に言及したもの。
Pixel Foldは閉じた状態では「17.4:9」という通常のスマホに近い画面比率であり横幅がある。
Galaxy Z Fold 4は閉じた状態では「23.1:9」という縦に長い画面比率になっている。縦長の場合、上部の方は指が届かず操作がしにくいと言うユーザーもいて、そうした人にとってはPixel Foldは通常のスマホのような操作感を期待できる。
Galaxy Z Fold 4ユーザーの私としては、サブディスプレイを操作する時は折りたたんでいることで厚さが通常のスマホよりも厚くなるため、縦長でないと反対側まで届かず非常に操作しにくいと感じるので、Pixel Foldの横幅は懸念点だと思う。折りたたみスマホで横幅が広い通常のスマホの比率は歓迎すべきことなんだろうか。
Galaxy Z Fold 4ユーザー目線で考えてみた。これが結論!
さて、早速結論だが、私は下記のように考えている。
【Pixel Foldが向いてる人】
閉じて使うことが主で、時々開いてメインディスプレイでコンテンツが楽しめれば良い。
ひとまずコンテンツが見れればOKで、音の聴こえ方などあまり気にしない。
基本的に両手で本体を保持して操作することが多い。
【Galaxy Z Fold 4が向いてる人】
動画や電子書籍などコンテンツを楽しむ頻度が多い。
動画視聴時、自然な音の聴こえ方でコンテンツを楽しみたい。
比較的片手で持ち、操作することが多い。
エンタメ重視の私がGalaxy Z Fold 4ユーザーの視点で語るPixel Foldのここが気になる。
①スピーカー位置
Galaxy Z Fold 4のメインディスプレイで動画を見る際、動画が画面を占める割合が大きくなるのは横持ちをした時だ。Galaxy Z Fold 4の場合、スピーカーは左側ブロックの上下にスピーカーが位置するが、横持ちをすることでしっかりと左右に配置されるようになる。要は横持ちは動画の表示領域が広くなり見やすく、さらに自然な音の広がりで動画を楽しめるということである。
私は動画や電子書籍を見ることがとても多く、出来る限り快適に楽しみたいと思っている。実際に縦持ちのまま動画を見ることもあるが、いくらDolby Atmosに対応しているとしても偏って音が聴こえてくるため、せっかくのNetflixやYouTubeなどの動画コンテンツの楽しさは半減してしまう。
Pixel Foldの画面の比率的に、動画の表示領域が広くなるのは開いたそのままの状態で持つ時で、横持ちしてしまうと狭くなってしまう。Pixel Foldのスピーカー位置は開いた時に右側ブロックの上下に配置されているため、動画を楽しむ場合気になってしまう点になるはずだ。
②本体の重さ
折りたたみスマホは通常のスマホに比べても結構重い。Galaxy Z Fold 4は約263g、Pixel Foldは約283gとなっている。
折りたたみスマホ全体に言えることだが、閉じた時に重く、開いた時にやや軽く感じるようになっている。理由としては、画面が左右に分かれているからだ。閉じた時は2ブロック部分の重さがかかり、開いた時は分かれるため分散される。
Galaxy Z Fold 4では、もちろん閉じた時はずっしりと感じる。そして、開いた時には分散されるものの、片手で持つと保持していない方のブロックの重さがかかり疲れやすいと感じる。しかし、動画や電子書籍を見る時は横持ちにしたほうがGalaxy Z Fold 4の場合に見やすくなるが、ブロックが上下に位置するようになり若干重心の位置が変わるためか、他の持ち方よりは重さがあまり気にならなくなる。
これを踏まえると、Pixel Foldは縦持ちのまま開いた時にコンテンツが見やすくなる比率だが、Pixel Foldではそれがデフォルトのメインディスプレイを使うパターンとなるはず。それはブロックが左右に位置するため片手持ちは疲れやすいと思う。特に開いたときの横幅はGalaxy Z Fold 4よりも広いため、保持している位置から遠くなるほどモーメントがかかるので重く感じるはずである。
デフォルトの持ち方でそれはどうなんだろうか。出来ることなら快適に使いたいだろう。
③サブディスプレイ利用時(閉じた時)の使いやすさ
ご覧になっているあなたはそのスマホを片手で操作する時、反対側まで指は届くだろうか。右利きの場合、画面左側に指を持っていくほうが上部に持っていくよりも頻度が多いのではないだろうか。(両手持ちということであれば気にしないでもらいたい。)
折りたたみスマホは閉じた時に厚みが出る。通常のスマホよりも厚いため、もしも片手で操作する時は、通常のスマホの時よりも伸ばす距離が短くなってしまう。
それを考えると、横幅が通常のスマホ並みなPixel Foldは操作しにくいのではないかという懸念点がある。基本両手持ちである人や指が長い人には関係ないと思うが、Pixel Foldでは閉じた場合のフリック入力などは右寄せにしたとしても、やや遠いとなる場合もありそうだ。
私の場合、Galaxy Z Fold 4のような縦長な比率であれば左側へ届きやすく、キーボードを右寄せにすれば非常に快適だ。さらに上部に触れる時は通知バーを引き出すときだと思うが、Galaxy Z Fold 4であれば電源ボタンが指紋認証センサーになっていてそこに機能を割り当てることもできるし、NiceLockを利用すればジェスチャー操作で対応できるようになる。
★コンテンツ重視ならGalaxy Z Fold 4をおすすめしたい。
Galaxy Z Fold 4をメインスマホとして毎日使っている中で、Pixel Foldの懸念点をまとめてみた。Galaxy Z Fold 4に比べて重くはあるが薄型だし、Galaxy Z Foldシリーズや他社の製品たちが選考してある中でGoogleが長い時間をかけて試行錯誤してきたであろうことから、これが使いやすいUXを提供してくれるものかもしれない。
しかし、タブレットサイズをコンパクトに持ち運べることが折りたたみスマホの最大のメリットだ。自身がタブレットですることは何かを考えた時に、どちらが向いているかが見えてきそうだ。
私はタブレットでは動画や電子書籍を一番利用するため、Galaxy Z Fold 4が快適に使えて合っていると感じている。似た比率のOPPO Find Nを少しだけ利用していたこともあるが使いにくかった。
果たしてPixelシリーズの折りたたみスマホはヒットするのか。
ここまで懸念点を記載する形でまとめてきたが、結局のところ自分がほしいと思うものが一番満足度が高いと思う。
でも、初めての折りたたみスマホとしてPixel Foldを検討している人にこの記事が届いてほしい。
Pixel Foldは個人的にも大いに期待をしているし、この製品のヒット次第で後継機やAndroid 12L以降のOSの発展、折りたたみスマホの普及が決まると考えている。そのため少しでも良い体験をしてもらえたら嬉しいと思いこの記事を書いた。是非吟味して、実機が出たら試して、折りたたみスマホの快適さを感じてもらえたら嬉しい。
ここまでご覧頂きありがとうございました。