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SONY「WF-1000XM5」着弾報告・簡易レビュー

最新TWS「 WF-1000XM5」が着弾しました

ソニーのTWS新製品「WF-1000XM5」を購入し本日9月1日に受け取りました。開封直後ではありますが簡単にレビューをまとめます。


簡易レビュー

試聴環境

Google Pixel 7とLDAC接続でAmazon Musicを利用
  • スマートフォン: Google Pixel 7 (LDAC接続/DSEE Extreme: Auto)

  • 使用アプリ: Amazon Music

  • イコライザ: off


音質

購入前に一度店舗で十数分の試聴済みです。そんな経緯でこの製品を改めて聴いてみると、前モデルのM4に比べて驚くほど音が良くなっていると感じます。

【全体的な雰囲気】
まず、全体的な雰囲気としては暖かみ、柔らかさのある音という印象です。"生音"と言ってしまって良いのかわかりませんが、少なくとも愛用中のAZ80と比べて「音に気持ちがこもっている」と思うような暖かみある音が聴こえます。

フォーカスはボーカルに当たっているように感じます。それを支える、取り巻くように各楽器の音が主張するといったサウンドステージになっています。

【高音域】
高域は刺さらず、それでいてシンバルなどはキラキラとした響きを、ギターやピアノの高音域のキンとした音をしっかり鳴らしてくれるので、高域好きの私としては満足度が高い印象です。

【中音域】
中音域は主にボーカルや曲を構成する重要な部分ですが、前述の通りしっかりとボーカルにフォーカスが当たっています。その他ピアノ、ギター、ドラムの音も一音一音しっかり分離していて聴き分けやすいです。

【低音域】
バスドラムやベースは結構タイトめでメリハリあるので、楽曲にもよりますが、例えばベースであれば、本来"ブン、ブン"となるであろうパートで"ブー、ブー"とはならずしっかり"ブン、ブン"と一音一音の切れ目がハッキリわかるような解像度があります。
しかし、バスドラムやその他の重低音に関しては、AZ80ではそうならない楽曲でもボワつくところがあったりと、個人的にこの製品が鳴らす低音域は結構支配的で他の音よりも主張している印象です。
完全な主観ですが、全体を100%とすると、低音域60%、中音域20%、高音域20%というように感じてしまいます。

【音場(サウンドステージ)について】
私自身、全体を捉えてリスニングするのはもちろん好きですが、この音に注目あの音に注目という聴き方をすることが多々あります。そうすることで「あの楽器はここでこんな音出していたのか!」という楽しみ方ができるからです。

そのため、各音同士には適度な隙間、ゆとりがあることが個人的には望ましいです。しかし、現時点でM5は低域が私にとっては強めで、せっかくの各音の隙間を低域が埋めて邪魔をしているように感じてしまいます。
よって、比較的に中央に寄った全体的な音の分布にも感じることも相まってやや窮屈な音場だと判断しています。AZ80のほうが遥かに広く遠くまで届く余韻まで感じられるようです。


ノイズキャンセリング・遮音性

まだ開封直後で外へ持ち出せていませんが、少なくともM4よりは大いにNC度合いが高まっていると思います。M4では本体サイズや形状、イヤーピースのフィット感などが自分には合わず、NCがONでもエアコンをした室内で微かにエアコンの音が聴こえていました。

しかし、M5はコンパクトになっていたり、M4と比べてもやや柔らかくなった印象のイヤーピースのおかげでよりフィットするようになったのか、頭上にあるエアコンの音は一切聴こえないレベルです。

あとは外に持ち出して電車やバスの走行音がどれだけ減衰されるのか気になるところです。AZ80のNCではどちらの走行音もほぼ消してくれるほどなので非常に快適なのですが、果たしてM5はどうでしょうか。室内でのNC度合いは同じくらいの印象なので非常に期待しています。

また、フィット感向上のおかげか、M4よりも「静寂」をしっかり感じられるようになっています。この点はとても驚きました。無音部分がしっかり「静寂」なのは、これまで使ってきたTWSの中でもトップクラスかもしれません。


装着感

前述の通りフィット感は遥かに良くなっています。しかし、コンパクトになった分、耳のくぼみにハマるような形になっていないため掛かる力が分散できないのか、イヤーピースと耳穴のみで支えるような感覚があります。

レビューをまとめている時点で約1時間ほど連続試聴してますが、少し耳が疲れてきています。フォームタイプのせいかやや熱も持ちますし…


終わりに

消しゴムマジック難しいけど…スマホでここまでできるなら上出来ですね。

音はM4比で格段に良くなっていると思います。M4よりもメリハリがありつつ「より音楽を楽しく聴く」という方向になった印象です。

もともとWF-1000XM4を愛用していましたが、購入から時間が経ちその音にも慣れてしまって物足りなく感じていたところ、PanasonicのTechnicsブランドより「EAH-AZ80」が発売されたのでM5までの"繋ぎ"と思い現在ではAZ80を愛用していました。

AZ80はその音のクールさや音場の広さ、一音一音注目することができる解像度の高さが好みにどストライクな製品です。正直それで満足でできてしまっている状況です。私の生活スタイル的にTWSを複数持っていてもあまり意味がないので、これから更にじっくり聴き込んでAZ80とM5をじっくり比べてどちらを手元に残すか吟味したいと思います。

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