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好スタートを切りました。

どうも。


2025年が幕を開けました。



いくつ歳を重ねても、新しい年が始まる前の"ワクワク"は変わらないもので、このまま何歳になってもフラッシュな感覚は無くしたくないKONGです。


まるで、
新しく買った靴を履いてお出かけに行くような感覚。


まるで、
引っ越し先の新しい街で探検をするような感覚。


まるで、
ホテルのベッドで"ピシッ"となったシーツを"グワーッ"と剥ぎ取るような感覚。


2024〜2025年の年末年始は、東京に来てから初めてと言っても過言ではない実家の滞在期間を予定していたKONG。



スケジュール帳を見るたびに



「まさにセレブのようなスケジュール。」

(セレブのスケジュールを知らんけど。)


と感じてしまう程のお休み期間をつくった。



これまでは毎年3日間ぐらいの滞在で、実家に帰っても各所への挨拶まわりやらで、気が付けば帰りの新幹線の椅子に座っていたのが印象に残っており、


『何もする事がない実家に帰ったからこそ!
のんびりするべし!』


そう決めて過ごした2024年の年の瀬。

『アレを食べたい。』
『コレを食べたい。』
『アレをしたい。』
『コレをしたい。』


ウキウキ気分を維持しながら岡山駅に到着したKONG。


するとどうだろう。


岡山に到着して間もなく体温が"ギア2"のように沸々と上昇してる感覚があり

『これは…ひょっとして…
俺のワガママボデーは楽しみでポカポカしているのではないんじゃねぇのか?』



と、疑ってしまったのだ。



微弱ながらも働く細胞達のSOSを感じ、実家に帰る前に病院に向かい、先生とお話をして症状を伝える。


「まだ反応は出ないかもしれませんが、一応やっておきましょう。
やるに越したことはない。」


そう言われて、


調べた結果は見事的中。



病院を背に、
冷たい風に当たりながら実家でKONGを隔離出来る場所がないかを考えるものの、
『無い』と判断し、速攻でインターネットを駆使してビジネスホテルの連泊を予約。

ホテルに着くやいなや、"ホッ"としたのか体温も徐々に上昇し


『コレが初恋の味ですか?』


と言わんばかりの初めましての洗礼を受けながら夜を過ごす事となった。


翌朝。


薬のおかげで驚く程に体は落ちつき、KONGはカーテンを開ける。


太陽を見つめながら


『俺…何もする事ねぇやん…』



と、ホテルの部屋でジッとする。


そう。


ここからの連泊の為に何か日課を作らなければ、KONGは野生に戻ってしまう危険が想像される。


おまけに予定外の外泊によりKONGは暇つぶしの道具を何一つ持っていない。



年末まで溜め込んだ疲れを癒すのを第一に考えるが、体が鈍ってしまわないように筋トレはするが、その他はゴロゴロしか思いつかない。


KONGは悟った。


複数選択肢がある中での"暇つぶし"と、何もする事のない中での"暇つぶし"とはわけが違う。


ここで神様がくれたサプライズを活かすも活かさないのもKONG次第。



「こうなりゃ!とことん!やってやるブゥー!!」



KONGはビニール袋をガソゴソし、ホテルに入る前に購入していたポテトチップスに手を伸ばす。

朝食代わりにポテチを貪り、テレビの画面をポチポチする。


既に野生への一歩を大きく加速させる事に気づいていない。


ポチポチとリモコンを触っていると、このホテルは、Huluや、Netflixが見える環境になっており、何を血迷ったか『ホラー映画』『呪怨』を選択して恐怖の世界に飛び込む。


"怖さが退屈を上回れば良い"

"幽霊でもなんで出てきてくれたら、話相手になるのではないか?"

"今なら何とでも仲良くなれ気がする。"

"コレだけ明るいんだ。怖いもんなんてないやい!"

ポテチに手が伸びる度にKONGの判断力は低下していく。


そんな軽い気持ちで、入り込んだホラー映画の世界。



作中に出てくる『俊雄くん』の怖さたるや。



映画鑑賞後にKONGは恐怖のドン底に突き落とされる。



それからと言うもの、部屋の小さな物音でも『俊雄くん』の影がチラつき、日が暮れるにつれて、段々暗くなって行く街並みを目にすると


「今日よ!早く終われ!」


と願っていた朝のスタートから


「太陽!頑張れ!!まだ夜を迎えないでくれ!!」



と願ってしまう。


もう、、どっちなんだ。


タイムマシンがあるならポテチを開ける前に戻して欲しい。


案の定

『ユニットバスのカーテンの裏』


『シャワーの背後。』



こんなとこに居るはずもないのに。


山崎まさよしの
『One more time, One more chance』が至る所で再生されながらホテル生活が連日続く。


余談だが、一番怖かったのはドアノブに掛けられる母からの差し入れだった。


湯口翔平くんが、

『これを見て元気を出してください』


と、YouTubeのURLを送ってくれたり、


ノロナオキくんが

『寂しいかな?と思いまして!』


と、電話をしてくれたのだが、どうもノロナオキは食い気味の『はい!』を連発し、早く切りたいオーラを出してくる。

思わず

「おい!早く電話終わらせたいんだろ!」


と、伝えると


「何言ってんすか!!俺から電話したじゃないっすか!」



と、言うものの食い気味の『はい!』は止まらず、数分後には



「いやぁ〜元気そうでよかったっすぅ!」



が随所随所に現れ電話を終える。



そう…。


彼等は知らないのだ。


KONGが『俊雄くん』に怯えている事を。


こうしてKONGは年越しそばを『俊雄くん』と食べ。


たこ焼きも『俊雄くん』と食べ。


結局ホテルを出るまでKONGと"俊雄くん"の追いかけっこは続いたのであった。



そして迎えた2025年。



KONGの心は『俊雄くん』ぐらい真っ白になり、フレッシュな気持ちで実家に帰るのでした。


それでは!


また!



今年もよろしくお願いします。

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