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【東京サバイバル編~絶対に…いる】
ついに長袖に手を通したKONGです。
思い返せば色々出てくる。
あの頃の記憶。
それが東京サバイバル。
鍋パーティーをすれば火災報知器が鳴り、寒さをしのぐ為に暖房を付けても隙間から押し寄せる冷気に体は震え、暑さをしのぐ為にエアコンを付けても隙間から逃げていく冷気に頭を抱えながらも過ごすした家。
更新のタイミングで引っ越すと決めていたが、日々の生活を守ることが精一杯で更新のタイミングを忘れてしまい、泣きながら家の更新をして数ヶ月が経った頃。
ついに恐れていた事が起きたんです。
そう…。
それはある夜。
その日は少しお酒を飲み過ぎたような気がする。
翌日も仕事だったが、なぜかお酒が進んだ。
(こう書くと意味深に受け取れるが、実際はただの自己管理不足。)
晩酌の前にはお風呂を必ず済ませるタイプなので、そのまま酔いにまかせて眠りについた。
どれくらい寝ただろう。
いきなり
『ファサ~…ファサ~…。』
と耳元を女性の髪がかすったような感覚があり飛び起きた。
外は明るく明け方になっており、部屋を見渡したものの変わった所はないが、今までとは何かが違う気がしていた。
その後は眠れないまま仕事に行き、
「今夜うちにこないか!?」
と友人に声をかけたが、そんな日に限って友人が誰も捕まらず、、、重い足取りのまま結局一人で家に帰る事になった…。
…。
到着して
電気を付けた瞬間…。
『ぞぞぞぞ』
と、何かが動いた。
この時、確信に変わった。
『絶対…いる…。』
奴だ。
人を恐怖の淵に叩き落とすあの生物…。
例えばクリスマスのパーティー中
「ジングルベール♪ジングルベール♪ジングル…オーマイガー…。」
誕生日ケーキのロウソクの火を消す瞬間であっても、
「ハッピーバースデー♪トゥーユー♪ハッピーバースデー♪トゥーユー♪ハッピバースデーディア…オーマイガー…」
出現しただけでその作業を中断させる程の存在感。
人はこう呼ぶ…。
THE.ゴキブリ…。
そもそも誰だよ、
こんな怖い名前付けたの…。
「せせらぎ」
とかにしとけばもっと怖さは軽減出来たのではないか?
いやいや、
そんな事よりも、昨夜耳元を走ったのも奴らだ…。
そして…。
1匹どころじゃねぇ…。
電気を付けた瞬間、影が動いたのは『床』と『壁』に複数。
一般的にはゴキブリが家に出た時
「ぎゃーーーす!!!ゴキブリでたぁ~!」
と騒ぎ、殺虫剤や新聞紙で討ち取り、
「ふぅ~。一安心!一匹いたらいっぱいいるっていうよねぇ~!てへ!
よぉ~し!明日ゴキブリホイホイ買ってくるよ~」
ってのが俺の知ってる一連の流れ。
それが覆される程の衝撃。
むしろ今自分のいる場所がゴキブリホイホイの中じゃねぇか?
と思うほど。
更新してから予期せぬオプションが付いてきた。
しかし自分の家である以上踏み込まなければならない。
そこから先は未知の領域かもしれない。
メインルームの電気を付けたら無数に奴らがいるのか?
ベッドの中にウジャウジャいるのか?
想像は悪い方向に膨らむだけ。
勇気を振り絞り電気を付けようとしたら、
「んぶぅぉ!!!!」
スイッチの上にいやがった…。
人生初の素手でゴキブリを触った瞬間だった…。
この日から俺と「やつら」の生存競争の火蓋がきって落とされた。
次回、「一匹残らず…。駆逐してやる!」