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卒業式〜そして…〜
どうも。
KONGです。
3月も後半。
出会い別れを繰り返して人は成長する。
当時まだ小学6年生だったKONG少年にも、卒業式はあった。
小学生の卒業式の醍醐味と言えば『卒業証書授与式』からの
卒業生全員で在校生や来場している家族たちに向けての
6年生全員からのメッセージーーー『旅立ちの言葉』的なシーンがある。
(地域によって名称は違う)
KONGの卒業式にも『旅立ちの言葉』はあった。
全員で言う部分もあれば、代表1人によるソロパートもあった。
A君「本日ぅ〜」
男児全員「ボクたちぃ〜」
女児全員「ワタシたちはぁ〜」
B君「卒業しまぁ〜すぅ」
全員「卒業しまぁ〜す!!」
熱い熱いメッセージを感謝を込めて贈るアレ。
それぞれの単語や一文をリレーの様に繋ぎ合わせる。
小学生生活を締めくくる「最後の作品」と言っても過言では無い。
そんな大切なソロ部分が、KONG少年にも充てがわれていたのだ。
C君「一年生!」
Aさん「黄色いカッパにランドセルぅ〜」
Bさん「遠い遠い道のりを」
Cさん「一生懸命歩きましたぁ〜」
全員「歩きましたぁ〜」
この様に1年生〜6年生の思い出も振り返っていき、
後半に差し掛かると会場のボルテージも徐々に上がっていくのを小学生ながらにも感じとりながら、メッセージは続いていく。
………
…
R君「5年生ぇ〜」
Sさん「みんなで過ごしたぁ〜」
S君「修学旅行ぉ〜」
全員「修学旅行ぉ〜」
T君「大地の力強さを学んだぁ〜」
Tさん「秋吉台ぃ〜」
Uさん「あの日の感動はぁ〜」
U君「決して忘れませぇ〜ん」
全員「忘れぇませぇ〜ん」
KONG「そして」
Vさん「6年生〜」
全員「6年生〜」
……。
おい待て。
なぜか俺だけ接続詞。
![](https://assets.st-note.com/img/1679576161202-tN39kR70El.jpg?width=1200)
しかもこの『そして』に関しては言い方を指定される。
普通なら大声を出す場面でなので、
「そしてぇ〜⤴」
と語尾が上がるだろう。
まるでASIAN KUNG-FU GENERATIONの代表曲の一つ『リライト』のサビ部分
「消してぇー⤴」
と同じように。
勿論KONGも
「そしてぇ〜⤴」
と、言ったさ。
すると先生がこう言うのだ。
「そしてぇ〜⤴…じゃないです。
そんなダラけた言い方はダメです。
そして⤵です。」
つまりイントネーションは『干して』や『春日』と一緒。
無駄な抵抗で何度も『そしてぇ〜⤴』
と、チャレンジする。
先生の『そして』を俺の『そして』に書き変える為に。
まさに『リライト』。
だが、
「違います。そして⤵です。」
と、何度も訂正され、最後の方の予行練習では『そしてぇ⤵』でクスクス笑が起きる始末。
なんてこった。
案の定、感動的な本番も『そして⤴』と『そして⤵』で揺られて、全く式に意識が行かない。
気がつけばもう『5年生』まで来ている。
どうするKONG!
えぇぇぇ〜い!!
……
「そし⤴て⤵」
ここに来て新型を披露。
例えたら『おけつ』と同じ。
……
……
謎の間が産まれて、V君が『6年生』と叫ぶ。
後に知ったのだが、この新型の誕生で、どうやらV君は台詞が飛んだらしい。
こうして、小学生の卒業式は終わりを迎え、全てから解放されたKONG少年は、
使い捨てカメラ『写るんです』を握りしめ、どうでもいい写真をバンバン撮りまくり、
お世話になった先生やクラスメイトと写真を撮ったりしている校門に到着する頃には
残枚数が『0』になり、幕を閉じたのでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1679576104119-zeLm9vfeFN.jpg?width=1200)
それでは、
また!!