AIが未到達の領域、『喰い替え』をマスターしよう!
鳴くか鳴かないか一覧
上家から出た4sを鳴きますか?
上家が6sを切ってきました(画像ではまだ何も切っていない状況です)。鳴きますか?
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今回のテーマは『喰い替え』です。
まずは、喰い替えについてざっくり説明しますね。
ネット麻雀やフリー麻雀では、基本的に「同巡喰い替え禁止」というルールが定められています。
一言で言うと、「鳴いた部分で欲しかった牌を、副露したときの切り番で捨ててはダメ」というものです。
例えば、2pポンをしたら、そのときの打牌で2pを切るのはNGです。また、5mを46mで鳴いたら、晒した直後の打牌で5mを切ることは出来ません。
リャンメンに関しては、
ここから4pを鳴いた場合、「23pターツを埋めた」ことになるので、1p、4p、どちらも鳴いた瞬間は切ることは出来ません。
これが基本ですね。ちなみに、次の手番まで待った後は切ることが出来ます。例をあげると、上の図123pからタンヤオをつける目的で4pをチーした場合には「いったん別の牌を切って、それ以降の切り番で1pを切る」のはオッケーなわけですね。あくまでも「同巡の喰い替えがダメ」なのであって、次巡以降は問題ないのです。
ちなみに、「晒した部分で」欲しかった牌を切ってはいけないので、
この形から4pを「56pで鳴いて」1pを切るのはオッケーとなります。1pは56pに関係がないわけですからね。ただ、4pを23pで鳴いてしまうと1pが切れません。晒し方には十分注意しましょう。
また、
上家から赤5mが出て、欲しいなと思ったときはどう鳴けばいいでしょうか?
ここは、「46mで赤5mをチー」して2mを切れば、喰い替えにならずに赤を使うことが出来ます。
数年前はわりと語られることが多かったように感じる、この技術。今は、馴染みがないという方が増えているのではないでしょうか。
この『喰い替え』、赤にラッキーポイントがつくフリー雀荘での頻出テクニックなんですよね。
『喰い替え』の多くは、タンヤオをつけにいくときに使うものです。手に赤がある場合に、仕掛けを駆使してアガりにいく目的で『喰い替え』をすることが多くなるのです。鳴き赤(鳴いても赤にラッキーポイントがつく)のフリーで勝つために、身につける必要があったわけですね。
一方で、Mリーグではこの喰い替えはあまり見かけることがありません。そもそもMリーグでは「当たり牌の目星がつけやすくなる」喰いタンが、巷の麻雀と比べて出現率が低くなっています。
それなら、『喰い替え』はなおさら少なくなりますよね。読みの精度が高いメンツの中で、出来ているメンツを副露してまでタンヤオで攻めるべき場面は少なくなっているでしょうから。
また、雀魂などのネット麻雀では、赤は1ハン上がる分の価値しかなく、付随するラッキーポイントはありません。門前を捨て、そして出来メンツを壊してまでタンヤオを狙いにいくシーンは、フリールールと比べると少なくなるでしょう。
要するに、フリー麻雀を主戦場とする打ち手の割合が多かったときには『喰い替え』は頻出のテクニックだった。そこから時が経って、Mリーグや雀魂から麻雀に入った方が増えてきた今では、『喰い替え』が馴染みのない技になっているのではないかと思います。
というわけで前置きが長くなりましたが、この喰い替えは、フリールールだけでなくネット麻雀でも使えるテクニックです。ただ、いつでもやっていいわけではなく、「ここで使うと効果的!」というポイントがあります。
そして、見出しにも書きましたが、この『喰い替え』は麻雀AIが使えない技です。NAGAもmortalも、「鳴くわけない!」という判定になります。
そういった様々な面も含めて、今回は「喰い替えを使うときの基準」を説明をしていきましょう。
現在2メンツがあるリャンシャンテン。ピンズの中ぶくれ形もあって、かなりいい手牌です。
ここで上家から4sが出ました。ソウズのメンツはすでに出来ています。これを鳴くと、門前が崩れてしまう一方で、タンヤオをつけることが出来ます。
この4sは、
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