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超カワイくて聡明な大人気Vtuberに【ガチ】で麻雀を教えてきた件について~今週の牌譜検討まとめ&戦術紹介~
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凄まじいメンツを集めた麻雀強化合宿の企画者は、朝陽にいなさん(チャンネルは名前のリンクから!)。個人勢離れした企画力と人脈の広さ、本当に素晴らしいですね。
錚々たるメンバーなので戦略や大局観は私より長けた方にお任せして、「細かい部分」に特化したコーチングをしてきました。ガミガミネチネチ言うのは得意分野なので… (放送はコチラから!)
特に「枚数」「残り筋の数」といった、数えられるものは数えて判断する、というのが重要ですね。数字というのは具体的で強い根拠なので、「怖い」「いけそう」といった感覚的なものよりも、数字としての根拠を優先するのがいいでしょう。
ウォーミングアップアップ「鳴く鳴かない」(初級者〜)
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南場の親番の配牌で余剰牌のない状態からカンをして、1mを引いてきて打8sとした場面です。そのあとに1mが打たれました。
暗カンをしたので門前で行きたい気持ちも分かりますが、リャンメンの14pは二度受け。他に好形はないのでスルーしても形が苦しいですよね。ここは1mをポンしてイーシャンテンにとった方がいいでしょう。
これを見送ると1mは「残り1枚しかない」ですからね。
トイトイになれば中をアンカンしているので満貫クラスの手になるのも魅力的。トイトイ以外のメンツ手コースもあるので、ここはイーシャンテンにとっておくのがオススメです。
「オリ気味に進めたいときに、どこを払うか」を考えるときに重要な考え方(中級者〜)
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「もう後手感が強いので、守備も考えたい」という思考は素晴らしいですね。では、どこを払えばいいのでしょうか?
ポイントは2つあります。
1つ目は、「どこのブロックが安全か」ということです。68sを払いたいとおっしゃっていましたが、よく相手の河を見ると対面や上家にソウズはかなり通りそうです。つまり、68sを持っていても守備力が極端に落ちることはない、というわけですね。むしろこの部分がないと、対面や上家に手詰まってしまうことさえあります。
かといって東を切ると、下家に対しての守備駒がなくなってしまいます。ではどこを切るのかというところで2つ目のポイント、「終盤に価値のある手が組めるルートは残す」というのを考えていきましょう。
2334m+34p+22s+68s
で現在タンヤオに使える4ブロックがあります。ここは上手くいったときにタンヤオになるように、1pのトイツ落としがオススメです。2枚続けて切ることでスペースを作り、東以外の安全牌や、攻撃的余剰牌を持つ余裕を手牌に持たせておきましょう。
役アリになれば、終盤にリーチをかけなくてもアガれますからね。
この手は打1pとしたあとで、
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なんとタンヤオでリーチをかけられる手になりました。これは出来過ぎかもしれませんが、「仕上がったときにいい手になるように」最高のツモをキャッチ出来る構えにしておくのも重要ですね。
メインテーマ「残り筋カウント」って実戦でどうやって使うの?(中級者〜上級者)
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さて、場面は南3局。押し引きの場面ですね。
押し引きが難しいのは、いくつかの要素が複合するからです。ここでは「点数状況」「手格好」「切る牌の危険度」から考えてみましょう。
まず、「点数状況」としては相当押し寄りになります。トップを目指す上二人と、ラス回避したい下二人が分かれていて、対面はいわば着順を争う「ライバル」。相手にアガらせないためにも、自分がアガることが重要になってきます。また、仮にここで満貫クラスを放銃しても、下二人とはかなり余裕のある2着目でオーラスを迎えられるのも大きいですね。リスクが少ない状況なので、リターンを取りにいきやすい場面とも言えるでしょう。
この場面で後手だから「オリだな」と考えた方は、「とれるトップを逃してしまっている」可能性があります。いたずらに1→2、2→3と着順を下げることは機会損失でもあります。「ラスを引かなければいい」のではなく、獲れるポイントはしっかりとゲットしていくことも、長く続く段位戦では大事になってきます。
続いて、手格好としては「くっつきのイーシャンテン」で、かなり広くなっています。これも相当押し要素です。
この時点でもだいぶ押しに傾いているのですが、まだ8mを切ることに抵抗がある方のために、「今切りたい8mの放銃率がどれくらいなのか」ということを概算してみましょう。その方法が「残り筋カウント」です。
リャンメン待ちの数は、各色14 25 36 47 58 69の計6✕3=18本。
そのうち「リーチに通っている筋は何本か」と数えて潰すことにより、今通そうとしている危険牌は何分の1(もしくは2)の確率で当たるのか、と計算することができます。
牌譜主さんもそうだったのですが、「難しそう…」という先入観を持ってらっしゃる方も多いかと思いますが、やってみるとそこまで途方もなく難しいものではありません。にいなさんは、やってみるやいなや、恐ろしいスピードで残りスジを数え上げて、コメント欄を騒然とさせていました。才能の塊です。
では、
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具体的に数えてみましょう。25m 14p 47p 69sの4本ですね。ということは、まだ残っている筋は18引く4で14本。ということは、無筋1本を切ってリャンメン待ちにクラッシュする確率は約14分の1。7%程度ですね。
実際には愚形待ちの可能性もあるので、もっと放銃率は低くなります。このあたりはあくまでもざっくりとした感じになりますが、5%程度と考えるのがいいかと思います。
どうでしょうか?ここでいったん現物の2mを切りたいなと思った方もいらっしゃるでしょうが、浮いている8mは95%ほどは通るのです。ならば、112345mの連続形をキープして、1346mツモに備える方が自身のアガリ率は高くなりますよね?
ということで、ここは点数状況、手格好、切る牌の危険度、これらを総合的に考えて打8mがオススメです。他には、現物が2mしかなく、2mを抜いてもあとが続かない、という面も大きいですね。
この場面では、点数状況や手格好が押し引きに締める割合ももちろん大きいのですが、「つい放銃が怖くなって…」と2mを抜いてしまう方も多くいらっしゃると思います。そんなときに雰囲気や感覚でとらえるのではなく、ざっくりとした数字で危険度を考えることで、より押し引きは精度を増します。
「残り筋カウント」を押し引きに取り入れてみてはいかがでしょうか。
類題(中盤の難しい押し引き)
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