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不要不急

息を吐くから吸える、足りなくなって初めて手に入れることができる、両手が塞がっては、何も受け取ることができない
その昔、父の叔父が当時珍しく大学まで行って、玉井汽船というところに就職したらしい、ただ間もなく病を患い亡くなったとか、そして父が悔しそうに言っていたが、長らく治療代をお世話になったお医者様に、少しずつ届けていたらしい、よく使いに行ったとか
父にとっては叔父、そしてその弟、妹も夭折したりして、なかなか終わりの無い貧乏の始まりだったとか、よく言ってた、「何クソ!」
飢餓、切ない思い、意図しない借銭などなど、なかなか暮らして行けない日々だったらしい、子供の頃は、その村でも下の方だったとか、少ない田んぼと畑でやっとの生活だったとか
昔は、多く結核など、働き手を失うと、どうしようもない貧乏、国民皆保険というのは、本当にありがたいものだったろう
とりあえずお医者様に診てもらうことができ、大事に至らないように治療してもらう、支払いの負担も少ない、そして、不要不急でも念のために診てもらうことが当たり前になった
それが、今回のコロ禍で、見放され、分断された、あの安心感を失ってしまった
これでまた、世の中が変わるのだろう、不要不急を削ぎ落としたことで

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