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【桜と狂気】新しい福祉の日々【ヘルパーさん】

不思議な人達ばかりだ。
言葉を強めると狂っているのかもしれない。

2020年4月。新しいヘルパーさんがつくことになった。

"今年はどんな桜が見れるんだろうね?"


前回までの担当ヘルパーさん↓↓↓


日常まとめマガジン↓↓↓


これまでの福祉の日々

3年半お世話になった事業所に、向こうの都合で3月末で契約を切られた。
仕方のないことは、この世の中にたくさんあるんだと思う。

だから、仕方ない。

(場を仕切る?)管理者が交代するたびに動きが変わり、波が起こる。
その波は、心を開いた社員ヘルパーさんや、登録ヘルパーさんが辞めていくキッカケに繋がっていく。

"対利用者"からのストレスもあるんだろうけど、話をリアルタイムで聞いていると、"事業所内での人間関係"の方が大きいように感じるんだよな。毎度。

利用者でしかない俺たちは、その話を聞いて不安になる。
そして心を開いた相手が去り、なんとも言えないザラつきだけが残る。

『そんなもんなんだよ』

って考えることができる人間だったら良かったんだろうけど。

悪いほうにしか考えが及ばないから、
病気/障害になって福祉サービスを利用していたと思うんだよ。


障害福祉課の厳しい声

今年3月始め。

前の事業所の"最後の担当社員ヘルパーさん"(1つ年下の男性)に付き添ってもらい、障害福祉課の"担当市職員"に会いに行った。

あと3週間ほどで利用していたサービスが全て止まる。1人でうまく電話もできない状況。特に困る点→通院と食材の買い出しができなくなる。


そんなことを説明し、どうすればいいかアドバイスを求めた。

すると市職員さんは、こう言ってくれた。

「家から近いとこを選ぼう。例えば『ここ』や『ここ』は?」

と事業所を名言してくれた。

数週間後、通所していた障害者施設に報告すると、
「贔屓?になるから絞ったり、名前を出すのは本来ダメ。今度はうちに先に相談するのも検討してね」とのこと。

状況を心配して、マニュアル超えてきてくれたのかな?


「この子は電話できないんだから、あなたがしてあげてね。そしてどうなったか必ず報告すること」

と画伯ちゃんの不安点を全て理解した上で、担当ヘルパーにも指示を出してくれた。

ありがとう〜!福祉課の担当〜!


自宅に戻り、藁をもすがる思いで、ヘルパーさんと一緒に連絡を取っていく。

ただ不思議だったのは、電話は俺がかける雰囲気になって、仕方なく自分でかけていったこと。


「あ...。あの...。こ、こんにちは...。あの...○○に住む者なんですけど...。3月末で今の事業所に...事業所と契約が....障害者....」


たどたどしすぎるー!
伝え方がわからんー!

相手への第一印象が悪い気しかしない!


ヘルパーさんは特に助けてくれず、ボーッとしていた。

"事業所の都合で"って、利用者自身が言うことに違和感があった。
(精神障害という前提があると、嘘っぽく伝わりそうじゃない?問題が多い人として伝わりそうというか)、そこを避けて話すと意味がわからなくなっていくけど😂


それでも少し慣れてきて、6箇所くらいに問い合わせた画伯ちゃん。
頑張った...よくやった...

しかしコロナもあるのか、『人材不足』との返答ばかり。
まさかの即NGにつぐNG。ガチャ切られ。

路頭に迷う。

そこで"障害者施設で知り合った人達"から聞いた事のある名前の事業所にも連絡を取っていった。

その中で2箇所、悪くない感触を得た。

返答待ちになったため、その場でヘルパーさんから市職員さんに結果を伝えてもらった。

担当ヘルパーが市職員に電話しているのを、そばで聞いている画伯ちゃん。
どうやら担当ヘルパーが怒られている。

代わりに電話することをお願いしたにも関わらず、画伯ちゃんに電話させて、何件も断れてへこむ状況を作ったことを怒ってくれているようだ。


優しいぜ...😢

障害福祉課のこの方は3代目の担当さん。
2代目の方が、急遽退職されたときに挨拶しに行っただけで、会うのは2度目。

まったく心を開いていなかったけど、こんなに親身になってくれる人だったとは...
ぱっと見の雰囲気は怖いけど、今までで1番福祉を感じた...

そこからは市職員と担当ヘルパーが話を進めて、"隣町の事業所"との契約が決まった。

よかった〜!障害福祉課ありがとう〜!


画伯ちゃんは、知らない男性を信用したり会話ができない。
今までの3年半は、ほぼ女性ヘルパーさんが担当してくれていた。

しかしこの事業所になってからは、"男性ヘルパーとの日々"が始まることになる。

桜と狂気

4月になった。
新しい事業所とのサービスもスタート。

女性ヘルパーさんの空きが無いとのことで、
社員の男性ヘルパーさんが契約書類を持って、単独で自宅にやってきた。

同い年で、家も近く(校区は違う)、たまたま知り合いの同級生が1人も被っていない人だった。


どちらかと言うとモテないような、似たようなドーテイマインドを持っている、
こじらせた人だった。

既婚者ではあったけど。

その雰囲気と、距離を取って優しく接してくれる人当たりの良さを見て、安心して利用を始めた。

しかし担当は数名つけておかないといけないみたい。
(後々何かあった時に対処できなくなるから)

数日後、新たに男性の登録ヘルパーさんも同行することになった。
画伯ちゃん、社員男性、この登録さん。3人で近所を散歩した。

登録さんは不思議な人だった。
マイナー劇団にいるような雰囲気かつ、感情を表に出すときにカルトな表情をする人。

画伯ちゃんや社員さんとは、
比べものにならないレベルの、ドーテイマインド感。

"あっ、これはヤベぇんじゃねぇの?"

と、"立ちすぎた鳥肌に気づいて"気づいた。

それでも3人での同行後に、社員にこう伝えた。

「そうですね...とりあえず1度は2人きりで過ごしてみます...挑戦せずに断るのは逃げっぽいですし...」

そう言って、自分の気持ちを抑え込んだ。


数日後、カルトな人との2人きりの時間がやってきた。

『不思議だったな。
言葉を強めると"狂っていた"のかもしれない』


外出して、すぐに...

・政治批判
・謎のきょろきょろ
・全く俺の行動を見ていない
・社会の枠組み否定


どうなってるんだ!
俺の横で何をしてるんだ!

ドーテイマインド強すぎ!
世界に敵意持ちすぎ!

なんでこっちがフルで気を使わないといけないんだ。
助けてほしいところを預けることもできず。

こんなの全く意味がない...


でも画伯ちゃんがおかしいのかもしれない...

1人でジャッジするのはまずい。
訪問看護と精神科医に相談してから決めることに。

2人に話すと、

「あぁ...もう断っておこ...」

どちらも同じ返答だった。

画伯ちゃん視点を信じるしかないだろうけど、 

これは"合わない相手だと判断した"のか、
"合わないって思う画伯ちゃんの気持ちを尊重してくれた"のか。

どっちなんだろう...?

そこまで考える必要は無いか...


そうだよな...無理にやることないよな...
そうだよな...考えなくていいよな...

すんごいカルトな笑顔見て、気を使って得るものって、
病気/障害の悪化くらいだもんな...

1回目の振り返りを社員に伝えたからか、
その登録さんとの"2回目の移動支援"で「前回はすみませんでした。もう2度とあのようなことは致しません」と面と向かって話してくる事態に。

その目が"ホンモノ"すぎて怖くなっちゃったな...
結局何一つ変わってなかったし...😂


・精神科医
・訪問看護師
・ヘルパー

この界隈はクセの強い人が多いね。
特にヘルパーさんは本当にすごい人が多すぎる...

気を使ったり考えてくれすぎてウワァァってなっちゃう人も多い気がする。続けていくと何種類かのマインドで安定(または破綻)するのかな。


そして"桜"が咲いていることに気が付いた。
世界は見方で、何もかも変わる。

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福祉 -春の香りの向こう側-

初めてヘルパーを利用することになった2016年秋。
画伯ちゃんの担当になったのは、新卒の22~23歳の女性社員ヘルパーさん。

恐ろしいほど居心地のいい距離感の人だった。
そのまま2年弱を過ごした。

電車に乗れるようになったし、バスやエレベーターも。
人の多い場所、ご飯屋さん、人と話すことも。

彼女のおかげで、たくさんできるようになった。
まるで親鳥を見る雛の気持ち。


"そのヘルパーさんが基準点になっているからかな?"
と考えることもある。他の人に納得できないのは。腑に落ちないのは。

まだ、その人以上に仕事のできる人(画伯ちゃんにとって居心地のいい人?次に繋がる助け?)に出会ったことがない。

彼女の幻影を追いかけている。
頭が良くて、マニュアルもとっさの判断も完璧だった。


仕事ができるからか、粗の目立つ歴代の管理者と反りが合わず退職していった。


彼女が辞めていった春になると、彼女のことを思い出す。

サービスが始まって、3ヶ月経った冬の日。
(8時間過ごした移動支援のあと)真っ暗な帰り道で

「画伯ちゃんはね〜!距離感が大事だよ!相手のことに興味持ったり好きになるのはいいことだけどね...わたしへの信頼もすごい感じるけど...」

的な俺への本音を話してくれたり。
ある日はポロっと彼女自身の弱音も話してくれたり。

人間味があって、面白くて、楽しかったな。

でも、そんなの求めちゃいけないんだろうな。
福祉に対して。


彼氏ができたこと「態度見てわかった」と伝えたら、ドギマギ。
その翌年の退職手前まで内緒にしていたのに「実はあの時から付き合ってて...」って、わざわざ辞める前に話してくれたのも面白かった。

アスレチックや滑り台が好きで、「お願い〜!滑るとこ見たい〜」とお願いすると「仕方ないな〜」と言って、誰よりも楽しそうに滑っていたことも。

面白かったなぁ。

いけない。いけない。
そんなの求めちゃいけないんだろうな。

今だけに集中しないと。
過去はそこに大事に置いておこう。

一ミリも性欲を感じさせないし、技術や本気さで人間として信頼したり"好き"にさせてくれる感覚はなんなんだろうね。
自分に近い医療・福祉・介護は、親族に対するような感覚になる。すごく不思議なんだよなぁ。


あとがき

訪問看護と精神科医の意見を聞いた直後、
画伯ちゃんは担当の男性社員ヘルパーさんに言った。

「ちょっとあの人厳しいんで、この先は無しでお願いします」

こうして、カルトな笑顔をする政治批判登録ヘルパーさんと、二度と会うことは無くなった。

我慢せずに気持ちを話せる自分に成長を感じた。


例年に増して"桜"が綺麗に見えた。

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画伯ちゃんの靴の裏には、散った桜がこびりついていた。

来年の開花までには、もっともっと成長していないと。
画伯ちゃんは、もっと多くの悲しみや喜びを背負うことを決めた。

でも、運命から言われるかもしれない。

『ちょっとあの人厳しいんで、この先は無しでお願いします』

それでも"行動だけが自分を救うはず"
と信じて、進んでいくしかない。

不思議な人生だ。
言葉を強めると狂っているのかもしれない。

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