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がはくのバンド

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2020年9月の記事一覧

【バンドが解散して】死にたくなった夜に、君の声が聞こえてきて【ロリコンファッカーズその①】

バンドが終わってしまった。世界の音が聞こえにくくなってしまった。 耳が詰まっているのか、心が削がれてしまったのか。 それまでの22年間の人生で、唯一本気を出していた。 生まれて初めて画伯ちゃんが"何者なのか"を世界に表していた。 世界で何が起ころうが、この身がどうなろうが "生きていてよかった" "残すことができてよかった" そんな夜を何度だって超えたかった。 そんな物を何度だって生みたかった。 できていたつもりだった。 でも、それは狂気に変わっていく。 当時の

【秘密基地】キレイにしてくれた幽霊に感謝!【後編】

1994年の夏。 秘密基地を手に入れた小学生時代。 広大な空き地に、 近所の子らと一緒になって秘密基地を作った。 枯れ草を敷いてベッドを作り、ブルーシートを被せて雨を防ぐ。 俺たちだけの場所。 コミックボンボン。炭酸ジュース。夕方に見える月。 画伯ちゃんは秘密基地で毎日を過ごしていた。 完成したことで満足したのか、次第に近所の子らは集まらなくなっていく。 運動神経の無い画伯ちゃん。 前回の記事の通り、空き地に入ろうとフェンスを登り始めたところで、失敗して落下する。

【MV】妄想ラブゲーム / ネガティブリアクションズ㉑ラスト【ミュージックビデオ】

バンドが終わってしまった。世界の音が聞こえにくくなってしまった。 耳が詰まっているのか、心が削がれてしまったのか。 いろんな夜を超えてきて、ようやくやりたい表現が見えていた。 あとは演奏やパフォーマンスを、大衆に伝わりやすくするだけだったはず。 ずっと"何か"に触れ続けてきた。 画伯ちゃんは世界の秘密を知るかわりに、頭がおかしくなっていった。 この幻覚を消してくれ。この幻聴を止めてくれ。 そうだ、この感覚で曲を作るのはやめよう。 だから大衆向けに、いい塩梅で"やりた

【※映像あり】おじいちゃん おばあちゃん おじいちゃん@塚本エレバティ (妹子と鼻でかから告げられる、突然の言葉...)絶望のネガティブリアクションズ⑳

バンドの状態は怖いくらいに最高。 初めて河川敷でエロ本を拾った時の、恐怖と興奮と性衝動のよう。 そんな類の、"内なる何か"を形にしていく俺たち『ネガティブリアクションズ』 誰の意見も聞かなかったし、どこを探しても同じ気持ちの仲間はいなかった。 尊敬、愛する、嫉妬する表現は、もちろんたくさんあった。 俺らが夢見て、その夢を形にしても、 それを評価なり、理解してくれる存在はいなかった。 伝わり始めてはいたんだけど、まだそれは音楽的な部分だったり、上辺のちょっとした奇抜さ

ネガティブリアクションズ「後期集」音源ビデオ【NEGATIVE REACTIONS】"無から取り出したモノ"⑲

2005~2006年頃の大阪に『ネガティブリアクションズ』というPUNKバンドがいた。 なぜいたんだろう?なぜバンドは動いていたんだろう? どんな気持ちで? どんな顔つきで? そこにいたんだろう? 画伯ちゃんはそこで曲を作り、ビートを刻み、面白さを表現していた。 無から何かを作るために、世界に何を渡して、何を得なければいけないのか。 君は知ってる。 俺も知ってる。 誰もが知っていることを"やる"のか、"やらない"のか。 やる人間だけが、手にするものがある。 そ