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時間稼ぎのうまみを考える

おはようございます! 「時は金なり、とも稼ぎ」根太幸吉です。

時間稼ぎは、単なる「時間の延長」ではなく、次の一手をより良くするための準備期間として活用できるかが重要です。しかし、時間稼ぎそのものに時間をかけすぎると本末転倒になります。今回は、時間稼ぎにかかるコストとそのリターンのバランスを考えながら、うまみのある時間稼ぎの方法について考えていきます。

時間稼ぎに失敗するケース

まず、時間稼ぎがうまく機能しない典型的なケースを見てみましょう。

1. 先延ばしするための時間稼ぎ

 会議で決断を迫られたとき、「もう少しデータを集めます」と言って時間を稼ぐのは有効な場面もあります。しかし、実際には追加のデータを集めても大した変化がない場合、これはただの先延ばしに過ぎません。結果的に、同じ決断を後日することになり、その間に時間と労力が無駄になります。

2. 準備に時間をかけすぎる時間稼ぎ

 たとえば、プレゼン資料を作るのに「もう少し見栄えを良くしよう」として、必要以上に時間をかけてしまうケース。時間をかけた結果、完成度は上がるかもしれませんが、聞き手にとっての価値がそこまで変わらないなら、コストに見合わない時間稼ぎになっています。

3. 目的を見失う時間稼ぎ

 仕事のスケジュールが厳しいとき、「とりあえず簡単な作業から手をつけよう」と考えることがあります。気持ちを落ち着かせる効果はありますが、結果的に本当に重要な仕事を後回しにしてしまい、最終的な負担が増えることもあります。

うまみのある時間稼ぎとは

時間稼ぎを有効活用するためには、「時間稼ぎの価値を最大化する」視点が必要です。そのためのポイントを紹介します。

1. 時間稼ぎの目的を明確にする

 時間稼ぎをするとき、「何のために時間を稼ぐのか?」を意識することが重要です。たとえば、交渉の場で時間を稼ぐなら、単に時間を延ばすのではなく、より有利な条件を引き出すための戦略を考えるべきです。

2. 最適な時間の長さを見極める

 時間を稼ぐことが目的になってしまうと、無駄な引き延ばしにつながります。たとえば、考える時間が必要な場合でも「5分で仮の結論を出す」といったタイムリミットを設けると、時間稼ぎのコストを抑えられます。

3. 時間稼ぎの間に何をするかを決める

 たとえば、意思決定の時間を稼ぐのであれば、その間に新しい情報を集める、関係者の意見を聞くなど、意味のある行動を取ることが重要です。ただ「あとで考える」だけでは時間を浪費することになります。

4. 時間稼ぎのリターンを考える

 時間をかけたことで得られるメリットがどの程度あるのかを見積もる習慣をつけると、時間稼ぎの価値が明確になります。たとえば、1時間の時間稼ぎによって意思決定の精度が5%上がるなら、その5%の価値が1時間分のコストに見合うかを考えるべきです。

5. 「短時間で稼げる時間稼ぎ」を意識する

 たとえば、すぐに回答を求められたときに「この件について5分だけ考えさせてください」と言うだけで、じっくり考える余裕が生まれます。こうした短時間で効果的な時間稼ぎのテクニックを使うことで、無駄を減らせます。

時間稼ぎは、ただの先延ばしではなく、次の行動をより良いものにするために行うべきものです。時間稼ぎに時間をかけすぎると、その価値が薄れます。目的を明確にし、最適な時間の長さを意識し、時間稼ぎの間に何をするかを決めることで、時間稼ぎのうまみを最大化できます。適切な時間稼ぎを習慣化すれば、より良い意思決定や効率的な仕事につながるでしょう。

というとこで、幸吉でした。
今日もご安全に、時間とお金をともに稼いでいきましょう!


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