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事実と規範をごっちゃにしないための時間稼ぎ!

おはようございます! 「時は金なり、とも稼ぎ」根太幸吉です。

現実と規範、つまり「事実がこうである」ことと「こうすべきである」という判断を混同することは、特に価値判断が絡む場面で起こりがちです。この混同は、18世紀の哲学者デイヴィッド・ヒュームが指摘した「ヒュームの法則」でも議論されており、彼は事実の記述から単純に規範を導き出すことの危険性を指摘しました。今回はこのヒュームの誤謬に触れながら、事実と規範を取り違えないようにするためのセルフチェック方法について、時間稼ぎを含めて考察します。

ヒュームの法則とその影響

ヒュームは、「ある事実(is)から規範(ought)を導くべきではない」という主張で知られています。これは、単に「現実がこうだから」という理由だけで「こうすべきだ」と結論づけるのは危険であるという警鐘です。事実と規範は異なるものであり、前者は観察や経験から得られるものですが、後者は価値観や社会的な規範に基づいて判断されるべきものです。この主張には賛否があり、批判的な立場からは「すべての規範は事実の裏付けがあってこそ意味を持つ」との意見もありますが、事実と規範を慎重に分けて考える重要性が認識されています。

事実と規範を混同しないための時間稼ぎ方法

ヒュームの誤謬を意識しながら、私たちが日常的な判断や価値観を混同せずに保つためには、時間をかけてセルフチェックを行うのが有効です。ここでは、事実と規範の区別を徹底するための時間稼ぎテクニックをご紹介します。

  1. 思考を分離できるようリストをつくる

    • 判断を下す前に、現在扱っている情報や考えを「事実リスト」と「規範リスト」に分けることで、自分が混同していないかチェックします。例えば、「事実:新しい規則が導入された」「規範:私たちはその規則に従うべきだ」というように整理しておくと、意識的に区別をつけやすくなります。

  2. 一旦立ち止まり、質問を投げかける

    • 判断が浮かんだ時、まず自分に「この判断は事実か?それとも規範か?」と質問してみましょう。この一瞬の時間稼ぎが、自動的な価値判断を避け、事実と規範の違いを認識する助けになります。また、「なぜ私はこの判断にたどり着いたのか?」と問うことで、判断の根拠が事実か規範かを再確認できます。

  3. 第三者の視点を取り入れる

    • 自分の判断がどれほど偏っていないかを確認するために、仮に第三者がこの状況を見たらどう思うかを考えてみましょう。この時間稼ぎによって、事実と規範を明確に区別する力が高まります。また、他者の意見を聞くと、自分では気づけなかった事実・規範の混同に気づくことができます。

  4. 思考パーキングノートに違和感を記録する

    • 判断を下す際に「なんとなく腑に落ちない」という感覚があれば、その違和感を一時的に思考パーキングノートに書き出し、考えを後で見直す方法です。この違和感の記録は事実と規範の混同を減らし、冷静に判断できる助けとなります。違和感がなぜ生じたかを掘り下げて考えることで、事実と規範を混同していた原因に気づくきっかけにもなります。

  5. 時間を置いて再考する

    • 即断を避け、時間をおいてから再考することで、より客観的に判断ができるようになります。例えば、決断を翌日に持ち越すだけで、感情に流されず事実と規範を分ける冷静な目を取り戻せます。この「一晩考える」時間稼ぎは、混同しがちな場面での有効なセルフチェックとなります。

慎重な自己検証が混同を防ぐ

ヒュームの誤謬を理解し、事実と規範を混同しないことは、より正確な判断を下すための重要なステップです。これらの時間稼ぎのテクニックを使うことで、日々の判断における冷静さと客観性を保ち、よりバランスの取れた考え方を身につけることができるでしょう。

というとこで、幸吉でした。
今日もご安全に、時間とお金をともに稼いでいきましょう!

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