【初心者でもわかる】SNSキャンペーン企画の極意について
ランサーズ主催のSNSブートキャンプの4回目講義を受講しました。(/・ω・)/
今回のテーマは、SNSの「キャンペーン企画」についてです。
Twitterで「フォローしてリツイートしてくれた人に抽選でプレゼントしますよ!」みたいな企画をたまに見ますよね。
企業のアカウントを運用するにあたって、キャンペーン企画に携わるケースは少なくありません。
この機会にSNSのキャンペーンについて学んでいきましょう!
なぜキャンペーンが必要なのか?
なぜ企業はこぞってSNS上でキャンペーンを実施するのでしょうか?
その理由は、フォロワーや見込み客を増やすためです。
なぜなら、普段の投稿だけで加速度的にフォロワーを増やすことは難しいからです。
なので、しっかり意図があってキャンペーンは実施されています。
ただし、「とりあえずキャンペーンをやろう!」みたいなふわっとしたものでなく、
①課題を明確にしてなぜキャンペーンをやるのかを明確にする
②目的から仮説を立てKPIを設定する
③キャンペーンの全体設計とスケジュールを決める
上記3点を意識しましょう!
SNSキャンペーンは事前の設計が大事
そもそもSNSアカウント運用するのには、理由があるはずです。
それと同じくキャンペーンも「なぜ実施するのか?」理由を明確にしましょう。
まず初めに、ゴールとして何を設定するのかを決めてください。
具体的には、クライアントにヒアリングをしたりIR情報から推測したり、論理的な思考を使って仮説を立てたりします。
ゴールが決まれば、課題を抽出します。
クライアントが何に困っているのか、そのものズバリがわかることは少ないです。
なので、因数分解し課題を抽出しましょう。
課題を抽出のために具体的にできることは、下記の3つです。
1. ゴールと課題のヒアリング
・まずはクライアントへ必須で確認しよう。
2. IR情報、サービスサイトを見る
・上場企業であるならばIR情報で業績や業界情報をインプットしよう。どこに強みがあり、どこに課題があるか明らかにできる。
3. SNSでエゴサーチ
・企業名やブランド名でハッシュタグ検索をしてみよう。
・類似アカウント(競合)のSNSアカウントもチェックしよう。
キャンペーンの目的が決まれば、課題と共に文章に書きだしてみましょう!
・アプリを作っている企業の例
【 課題】
新規ユーザーの獲得数が少ない。
【 SNSキャンペーンの目的】
もともとSNS運用の目的はアプリの使用状況をツイートしてもらい、ユーザーの家族や友人に届けたいというもの。
よってSNSキャンペーンの目的としては、以下が最適。
「SNS上の口コミを増やす!」
キャンペーンの型を把握することが大事
キャンペーンにはいくつかの型があり、それぞれにゴールがあります。
それではキャンペーンの3つの型について事例を交えて解説をします。
①口コミを増やす
口コミを増やすことを目的としたキャンペーンです。
口コミが増えると、グーグルでの指名検索が増えて売り上げ増につながります。
あつ森が大ヒットしたのも、SNS上の口コミが増えたことが大きいですね。
②アレンジ活用を拡散する
例えば、食品であれば「こんな変わったレシピ作ったよ~」のようにアレンジメニューを拡散して、ブランドの認知を広める方法もありますね。
③商品開発のリサーチをする
例えば、「○○を購入しない理由を教えてください、100円で買いとります」などユーザーのリアルな声を商品開発に活用するキャンペーンです。
実際にお菓子メーカーであった事例です。
口コミの増やし方(第一フェーズ~第三フェーズ)
口コミの数は、以下のパターンによって各フェーズに分けられます。
それぞれのフェーズで何をすれば口コミがもっと増えるのかを見ていきましょう。
【ほとんど投稿がない場合】
第一フェーズに該当します。口コミを作ることから始めましょう。
ここでは、リツイート系のキャンペーンが有効です。
なぜなら、キャンペーンを知るきっかけとなった理由の第一位が「他のユーザーのリツイートで知った」からです。
ここでバズれば、一気に口コミは増えそうですね!
【投稿が数百程度ある場合】
⇒第二フェーズに該当します。
このフェーズでは、
Who(誰が)Where(どのシチュエーションで)How(どのような口コミ)をしているかを分析してキャンペーンを企画します。
例えば、
Who(若いママ層が)
Where(子供と一緒にお絵描きをしながら)
How(トーストアートを投稿)
この3項目を分析して、どんなキャンペーンをすればさらに口コミが増えるのかを企画しましょう。
投稿が数万以上ある場合
⇒第三フェーズに該当します。
このフェーズでは、口コミをコンテンツとして活用することが有効です。
例えば、ブランドサイトやオウンドメディアに口コミを掲載することです。
ユーザーは自分の口コミが掲載されることをモチベーションに、さらに口コミ数増加が期待できますね。
さらに協力者(そのブランドのファン)をアンバサダーにすることで、さらに販売促進が見込めます。
SNSキャンペーンの2つのタイプについて
SNSのキャンペーンには2つのタイプがあります。
キャンペーンの目的に応じて、どのタイプが最適か考えてみてください。
①SNSのアクションで参加できるもの
・ハッシュタグ投稿
・オートリプライ・インスタントウィン(リツイートによってその場であたり/はずれのリプライがくる)
・ハッシュタグ投票
・ツイートキャンペーン/フォロー&リツイートキャンペーン
・Twitter DM b bot(診断)
②Webの特設ページにエントリーで参加できるもの
・エントリー型投稿
・エントリー型インスタントウィン
・エントリー型投票
・エントリー型シンプル応募
・エントリー型クイズ
キャンペーンの目的に応じて、どのタイプが最適なのかを検討しましょう。
目的からKPIに落とし込む
なぜキャンペーンを実施するのかに対してKPIを設定します
KPIとは、Key Performance Indicatorのことで目標に対する行動指標のことです。
下記の5つの項目を満たすと良いKPIになります!
分かりやすいか ・・・人によって解釈が別れないか?具体的か?(Specific)
数値にできるか ・・・定量的な数値にできるか?計測可能か?(Measurable)
妥当な数値か ・・・無謀な数字になっていないか?達成可能か?(Achievable)
ゴールに貢献するか ・・・ゴール達成に寄与しそうか?関連性があるか?(Related)
期限があるか ・・・いつまでに達成させるか期限を設けているか?時間的制約があるか?(Time-bound)
頭文字をとってSMARTです。
「SMARTな思考を忘れずに」、と覚えておいてくださいね!
具体的なKPIの項目については、以下を参考にしてみてください。
目的に応じて、最適なKPIを選んでみましょう。
KPI落とし込みの詳細
課題をKPIに落とし込むまでの流れをご説明します。
①課題を抽出する
因数分解を使って課題を抽出しましょう。
課題が何なのか?仮説を立てることが大事です。
②目的を明確にする
課題から目的を明確にして、現状を把握しましょう。
現状と目標の数値のギャップをKPIとして落とし込めればベスト。
例えば、現状ブランドの口コミが1000件なのを2000件に増やしたいなどですね。
③経営指標でモニタリング
例えば、「新規顧客を増やす」という経営上の目標があるのに、「既存顧客を増やす」というKPIは間違っているというわけです。
妥当な数字を設定する方法
① 類似アカウントを分析する⇒競合アカウントのキャンペーンを参考に算出
②ツールで計測⇒ブランドに関連するキーワードを検索(imp、検索ボリューム)
例えば、unionmetricsという分析ツールがあります。
インプレッションやどのくらいの人にツイートされているのかがわかります。
③業界の相場を知る⇒ツールベンダーに確認すると業界の相場がわかる
キャンペーンの全体の流れについて
SNSキャンペーンは以下のように、複数の工程から成り立っています。
SNSマーケターがこれらすべてを実施するわけではないのですが、キャンペーン全体の流れを把握しておくことは大切です。
全体の流れを知っていれば、クライアントにプラスアルファの提案もできそうです。
SNSキャンペーン実施の際のまとめ
では、最後にキャンペーンを企画する際に意識しておくべきことのまとめです。
①ゴール、課題、目的をしっかりと決める
クライアントから課題をヒアリングしたり、課題が何か仮説を立ててキャンペーンをする目的を決める。
②キャンペーンの型を決める
目的別にキャンペーンの方を決定し、口コミ創出を意識する。
③キャンペーンのタイプ
SNS上で実施するか、特設のページを作成するか目的に応じて選択する。
④KPIを具体的に設定する
SMARTを意識したKPI設定をする。
KPIを妥当性のある数値に設定するために、競合他社調査やツールの使用、ツールベンダに確認すること。
⑤ 全体的な設計をする
企画立案だけでなくクリエイティブの制作、キャンペーン事務局、レポートも把握しておく。
予算やスケジュールについても意識する。
講義を聞いて今すぐ実践すること
今回の講義を踏まえて、次の点を意識してキャンペーン企画をしていこうと思います。
・競合アカウントのキャンペーンの状況をみておく
・企業の課題からKPIを見つけるくせをつけておく
以上が、SNSブートキャンプ全6回のうち第4回目講義の内容でした!
最後までお読みいただきありがとうございました(*´ω`*)
講義は次回が最後です!お楽しみに!(=゚ω゚)ノ