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AirPods Proから骨伝導ヘッドセットに乗り換えた話(AfterShokz OPENCOMMレビュー)

完全に個人的な出来事なのですが、リモートワークが長期化し一日の大半をイヤホンをつけて過ごしていたら、ついに外耳炎になりました。

それまではAirPods Proを愛用していたのですが、耳に物を入れるだけで何も手につかなくなるくらいの激痛。隣には同じくリモートワークをしている相方がいるので、スピーカーで会議をするわけにもいかない。
ということであれこれ探した結果、ネットや周囲の評判の良かったAfterShockzのOPENCOMMという骨伝導スピーカーを買いました。
今回は両者を比較しながら、使い心地を紹介したいと思います。

1. OPENCOMMとは

OPENCOMMとは、AfterShokzというブランドから出されている「骨伝導ヘッドセット」のシリーズの一つです。


骨伝導ヘッドセットの最大の特徴は、耳の穴を塞がないことです。名前の通り、耳の穴の上側にある骨に振動を与えることで骨を伝わって音を聞く仕組みになっているので、周りの音が聞こえつつ音楽を楽しめるようになっています。
AfterShokzからは複数の「骨伝導ワイヤレスヘッドホン」が発売されており、OPENCOMMの他にはAEROPEXAEROPEX PLAY, OPENMOVEがあります。
OPENCOMMはその中でも2021年4月時点では最新のモデルとなっており、主にバッテリー時間とマイク性能が良くなっています※。
(※バッテリー16時間、マイクはノイズキャンセリング・ブームマイクが採用されている)
ちなみに、AirPods Proとは知っている人も多いかと思いますが、Apple社から発売されているワイヤレスイヤホンです。


2. AirPods ProとOPENCOMMの比較

それでは、これまで使っていたAirPods Proとの違いをいくつかの観点で比較していきます!

①コンパクトさ(👑AirPods Pro>OPENCOMM)

これは、圧倒的にAirPods Proに軍配が上がります。比較してみると一目瞭然です。OPENCOMMはケースも付属品でついてきますが、かなり大きい印象があります。(左がOPENCOMMのケース、右がAirPods Pro)

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②Bluetooth接続(👑AirPods Pro>OPENCOMM)

こちらもAirPods Proの圧勝です。特にMac, iPad, iPhoneを使っている人にとってその違いが大きいと思います。
今まであまり意識していませんでしたが、やはりAirPods Proの接続のシームレスさはすごいです。OPENCOMMは一度Macで接続すると、その後iPhoneで電話を取ろうと思ってもすぐに切り替えることができず結構ストレスです。

③音質(AirPods Pro>OPENCOMM)

多分、こちらもAirPodsの方がいいと思います。OPENCOMMはその仕組み上耳が塞がっていないので、周囲がうるさいとどうしても聞こえにくくなります。また、まだまだ新しい技術なのでこれから改善されてくところのようです。ただ、普段はリモート会議でしか使用しないので大きな違いは感じません。

④マイク(AirPods Pro=OPENCOMM)

これは自分自身ではあまり良くわからないのですが、どちらも同じくらいなのかなと思います。とくに会議の相手から違いを指摘されたことはありません。

⑤装着しやすさ(👑AirPods Pro>OPENCOMM)

こちらもAirPods Proが勝っていますね。耳に入れるだけなので一瞬です。
対してOPENCOMMは耳の近くの骨に当てて振動を伝えるので耳横の髪が邪魔にならないように整える必要があります。
また、後頭部を回り込むのですが、サイズ調整はできないので髪型が崩れやすくなったり、人によっては大きすぎる、小さすぎると感じることもあるかもしれません(あと、慣れるまでは上下左右で結構迷います)。

⑥再生/停止の操作のしやすさ(AirPods Pro>OPENCOMM)

再生/停止もどちらかというとAirPods Proの方が優れている印象です。AirPods Proは「自動耳検出機能」をONにしておくことで、耳からイヤホンを外すと自動で音楽が停止してくれます。
OPENCOMMの場合は右耳付近のボタンを押すと自動停止する機能はあるので、手元で操作できて便利です。

⑦音量調整のしやすさ(👑OPEMCOMM>AirPods Pro)

これはOPENCOMMの勝利です!右側に音量ボタンで操作可能です。骨伝導なので当然ノイズキャンセリング機能がありません。なので周囲の音が大きいなと思った時にすぐに音量を調整できるので助かります。
対して、AirPods Proはデバイス側でしか音量調節ができません(意外)。ボディが小さいのでやむなしですね。

⑧バッテリーの保ち(👑OPEMCOMM>AirPods Pro)

これもOPENCOMMの圧勝です。最大16時間持つので、終日リモート会議でも、充電なしで一日保ちます。一方AirPods Proは頻繁に充電が必要になる印象です。また、AirPods Proは本体とケースそれぞれを充電できるのでそれぞれの状況を管理するのが少し面倒でした。

⑨音漏れのしにくさ(AirPods Pro>OPENCOMM)

音漏れはAirPods Proの勝利です。詳しい仕組みはわかりませんが、OPENCOMMを耳から外して音を鳴らすと、微かに振動しているのがわかり少し音も聞こえてきます。
静かな電車の中では気になる人もいるかと思い、移動時間にはまだ使っていません。(ただ、相方曰く私が使っていて音漏れしていると感じたことはないそうです)

⑩耳への負荷(👑OPEMCOMM>AirPods Pro)

ここまで9つの観点で比較してきて、「結局AirPods Proの方がいいじゃん」となった人も多いと思いますが、それでも私がOPENCOMMを使うのはここに尽きます。
長時間イヤホンをつけた時の耳への負荷が全く違います。
実はAirPods Proは、特にノイズキャンセリングモードにした時に耳に圧がかかったような違和感を覚えていました。長時間ノイズキャンセリングしていると、外した時に耳がキーンとなることがたまにありました。また、耳に入れる部分の形状がカナル型で耳に密着します。耳鼻科の先生曰く私の耳の穴が人よりも小さいようで、イヤホンのサイズと合っていなかったこと、利用時間が長かったことで外耳炎を招いたのではないかとのことでした。
対して、OPENCOMMは耳の外から音を伝えるので、耳への負担はほぼなしです。一方で、ヘッドセットなので頭を挟まれている感じが気になる人もいると思います。
このあたりは個人差が大きいと思うので、可能であればどちらも買う前に試着してみることをおすすめします。

3. まとめ

ざざざーっと紹介しましたが、まとめると以下です(カッコ内は優れていた方)

①コンパクトさ(AirPods Pro)
②Bluetooth接続(AirPods Pro )
③音質(AirPods Pro)
④マイク(ほぼ同じ)
⑤装着しやすさ(AirPods Pro)
⑥再生/停止の操作のしやすさ(AirPods Pro)
⑦音量調整のしやすさ(OPENCOMM)
⑧バッテリーの保ち(OPENCOMM)
⑨音漏れのしにくさ(AirPods Pro)
⑩耳への負荷(OPENCOMM)

AirPods Proが6勝、OPENCOMMは3勝、1引き分けという結果になりました。数字だけ見るとAirPods Proがおすすめですが、現実には私自身はOPENCOMMを使用しています。(ちなみに、耳を覆うタイプのヘッドホン長時間つけるには重くて肩が痛くなりそう、有線のイヤホンは運動する時にや料理の時には使いづらいと思い、購入対象としては検討していませんでした)

<AirPods Proがおすすめなのはこんな人>
・音楽を聞く時に使いたい
・移動中に電車の中などで使いたい
・ヘアスタイルに干渉したくない
・複数のデバイスを切り替えながら使用したい
・耳が強い(個人的な感想です)

<OPENCOMMがおすすめなのはこんな人>
・長時間イヤホンをつけてのリモート会議がある
・髪の毛が短い、耳元の髪の毛が邪魔にならない
・耳が刺激に弱い(個人的な感想です)

ぜひこの記事を参考に、自分に合ったイヤホン、ヘッドセットを見つけてくださいね!ではまた〜〜


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