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golchiki
皮肉
嫌いなやつがいる。何が嫌いか、そう言われると「何となく」しか答えられないが、とにかく嫌いだ。
どんな奴かというと「アニメ版ジャイアン」みたいなやつだ。決して「映画版」ではない。それに対して私の立場はのび太というわけでもなく、同じようにドラえもんに例えるなら、1クラスメイトみたいなものだ。
特に奴の後輩への態度が嫌いだ面白くないやつが言う言葉no1である「面白いことやれ」や、飲み会でただ後輩のケツを蹴るといったことを平気でやる。もう大人なので漫画のジャイアンよりもたちが悪い。
先日私が後輩としゃっべっていると奴が現れた「先輩してるやん。」さも面白いことを言っているかのようにいじってくる。もはやいじりとも言えないわめきに私は精いっぱいの愛情と皮肉そして憎しみをこめて「君ほどじゃないかな。」そういった。奴はうまい返しも思いつかなかったのだろう「わかってるじゃん。」そういって消えていった。
私の心の中は皮肉を言ったことによる爽快感と、それが全く気付かれなかったことへの喜びが渦巻いていた。
これだから皮肉はやめられない。