10弾クロスエンカウンター環境におけるD-ブリガードの立ち位置

※この記事は全文無料です。
最後に少しだけ、有料部分がありますが、本編と関係のない部分です。初めての記事ですので、拙い文章な箇所もあると思いますが、最後まで読んで「へー、いいじゃん」や「ためになったな」って思った方は投げ銭してください。励みになります。


こんにちはの方はこんにちは、そうでない方ははじめまして、げっすすです。

「いや、あんた誰だよ!」
この記事に興味を持っていただき、記事を読み始めたそこのあなたのツッコミが聞こえてきそうなので、僕のカードゲーム遍歴を軽くしていきたいと思います。

僕は、カードファイトヴァンガード(以下ヴァンガード)というカードゲームをサービス初期からやっておりました。高校時代も大学時代も調整仲間や友達とヴァンガードをして、たまに公式大会や非公式大会(CS)に参加し、たまーに勝ったりと一喜一憂してました。
そして自分も社会人になり、学生時代程はカードに触れてはいないが休日にはヴァンガードをしたり、大会にでたりと学生時代とはあまり変わらない平々凡々な日々を過ごしていました。

しかし、そんな日々も長くは続かず某ウイルスの感染拡大や緊急事態宣言、まん延防止措置といった感じで、ヴァンガードからも離れ友達とも疎遠になっていきました。

自粛ムードの中暫く家と仕事場の往復を繰り返しており、緊急事態宣言等が解除されたそんな時に今の調整仲間である友人に「少し前にデジモンのカードゲームがでたんだけど遊んでみない?」という誘いを受けました。

今はデジモンの映像作品をみて、好きな作品もある僕ですが、正直に言うと僕はデジモンのアニメを子供の時に見てこなかったです。(今は勿論何本か勧めて見たものもあり、でジモンは好きです。好きな作品はデジモンフロンティアです。)

まぁ、せっかくのお誘いを断るというのもいかがなものかと思ったので、その友達と待ちあわせをし、友達が持っていたデッキを借りて一緒にデジモンカードゲーム(以下デジカ)をやってみました。

間は省きますが、結論めちゃくちゃ面白かったんですよね。自粛のストレスも多少なりはあったかもしれませんが、久々のカードゲームということもあり、誘われて遊んだその日にデッキまで組んで満足気に帰ったのを覚えております。

それからは早くて、元々ヴァンガードはトリオCS(3人一組で戦うチーム戦)が主流であったこともあり、今日まで他の調整仲間2人とCSの調整をして、大会でての繰り返しをしていたところ、2021年の6月頃にでたチームCSで準優勝をしました。それをきっかけにして、元々ヴァンガード時代からの友人であったぼんばぁが持っていたYouTubeチャンネルである「東京ぼんばぁず」のデジカ部門のほうでお手伝いをしながら、大会があれば練習して、でてを繰り返す今の日々になっております。

前置きが長くなりましたが、ここまで読んで頂いた方ありがとうございます。

ここからが本題です。
6/7(日)にドラゴンスター秋葉原駅前店でありましたエボリューションカップで僕が優勝したところから始まります。

そこで自分のTwitterアカウントでも優勝報告ツイートをしたところ自分の今まで勝ってきたどの優勝報告ツイートよりも伸びが良く、祝福ツイートも沢山いただきました。ありがとうございます。

そこで、もしかしたらD-ブリガードデッキでの優勝が珍しく、需要があるのかなと思い今回筆を握らせていただきました。

この記事では、主に2つに分けてのことをコマンドラモンを主軸にしたD-ブリガードデッキ(以下Dブリ)のことをお話していきます。
最初は先日行われ、僕が参加し、優勝したエボリューションカップで使用したデッキと大会レポートと軽い解説。
そしてレポートの後で僕個人が思う、「10弾環境で想定される各対面基本的な立ち回り方」や「Dブリデッキの強みと弱み」、「なぜこのデッキを使うことに決めたのか」、「大会当日までにやらかしてしまった失敗」といったことを解説、お話していけたらいいなと思っております。

まずはデッキレシピから見ていきましょう。

簡単に言うとDブリデッキはコマンドラモンを駆使して、前線の息切れを抑えつつアグロ気味に攻め、各種相手に刺さるメタカード(このデッキだとチューモンやチクリモン)を使いながらゲームを作っていく、カードゲームの大きい括りで「メタビート」と呼ばれるタイプのデッキです。

メタビートが分からない方はググってみてください。ここで僕が説明するより詳しく載っていると思います。

続きまして大会レポートです。
1回戦 ベルスターコントロール○
ゲーム序盤はコマンドラモンでビートをして順調に相手のセキュリティを割り、途中イビルモン等で粘られるも相手が盤面を作りきったところでデクスモンで一掃し、数で押し切りフィニッシュ。

2回戦 アルファモン○
先攻を取り、テンポよくビートしつつ、勝ち。

3回戦クロスハート○
ここなんです。今回の山場はここでした。結果自体はメタカードのチクリモンが刺さり、勝ちです。
今期のこの対面は結論を言うとガン振りです。

4回戦トワイライト○
天野ネネを使い、ブロッカーを大量に並べて受けられてしまうとどうしようもないです。しかも絶妙にパワーがこちらを超えています。対処はデクスモンしかほぼない状況ですが、塩田博和やパグモンのデッキを掘り進めるカードを使い、デクスモンを引き込み、盤面を返して殴って勝ちです。

5回戦ベルゼブモン○
正直想定してないデッキだったので、開始前から少し不安はありましたが、先攻を取り、デッキがぶん回っており、この日1番の回りを見せて、勝利。デッキが応えてくれました。

・10弾環境で想定される各対面基本的な立ち回り方

10弾環境で主に僕が想定していたデッキが
・アルファモン
・クロスハート
・ブルーフレア
・ベルコン
・ブルムロード
・黄色ハイブリッド

他にも上げれば沢山あると思いますが、とりあえずパッと上げるとこんな感じですかね。

その中でも多いのは上2つに書いた「アルファモン」と「クロスハート」ですね。

アルファモンは前弾からのシェアも高く、ワンショットから普通に順当進化としても戦うことができ、非常に柔軟性の高いデッキです。

そして、クロスハート。こちらは10弾ででた、【デジクロス】という新しい登場ギミックを使い、ほぼ裏目なしで序盤のビートプランから終盤のキル性能の駆使して戦う、アグロとミッドレンジの中間にいるようなデッキになっております。

ここの2つが現環境(2022年6月初旬)は多いです。

ちなみにこのクロスハートというデッキはあと2回程詳しくでてきます。覚えておいてください!!

ここからはシェア率の高い分布の「アルファモン」「クロスハート」、「黄色ハイブリッド」の僕の思う立ち回りをメモ書き程度に書いていきます。
Dブリデッキを使う方は参考にしてみてください。

※アルファモン
基本的にはVS順当進化はアグロプランで突っ込んで行けば、問題はないです。ポイントはメモブやデクス系統やドルモンのメモリー増加され、動かれてしまうのが1つの負け筋ですので、チューモンはセキュリティを攻撃せずに置いておきましょう。
あと金剛連打は割り切りましょう。

※クロスハート
このデッキだけは本当にどうしようもないです。1:9でガン不利対面です。
過剰書きで不利ポイントをまとめていきます。
1.パンチ力やテンポ取りの質がクロスハート側が高い

2.チューモンやチクリモン等のメタカードをだしてもすぐに焼かれてしまう

3.Dブリ側がアグロ寄りのメタビートのため1点づつ刻んで行くのだが、セキュリティからのテイマー率が高いとすぐに逆転を許してしまう

1に関しては皆さんもご存知のサポートするテイマーを配置しつつ、対応のデジモンをだしていくため、テイマーを配置するターンのテンポロスがほぼなく、デジモンを並べて序盤元気よく攻撃されます。さらにそこから【デジクロス】でX5を立てられて日には攻めでも負けるし、なんなら守りも硬いわで攻めの姿勢でまずクロスハート側に負けています。

2に関しても1に言ったことに似ていますが、【デジクロス】をメタるためにだしたチクリモンをファイアーボールやドルルモンで簡単に処理され動かれてしまいます。

何よりもこのファイアーボールが強すぎますね。

こちらが3コストで登場させたメタカードを僅か2コストで焼かれてしまいます。さらにそこに+でドルルモン(登場時相手のデジモンを-3000)とドルルモンにアクセスするテイマーであるアカリと12枚が自然な形でデッキに採用されています。相手が手札に持ってないことを祈りましょう。

3.これもしょうがないと言えばしょうがないですが、クロスハート側のデッキの性質上テイマーがめちゃ多いです。ワンショット系のデッキならあまり関係はないですが、Dブリは地道に1点づつ与えていくデッキです。

なので、テイマーが12~14枚程投入されているクロスハートに点数を刻むとテイマーがでてくる可能性が高く、さらに先述したファイアーボール等のオプションを加味するとセキュリティからの逆転性がクロスハート側が高く、点数を刻むことが許されません。

かと言ってじゃあ、育成と盤面にデジモンを溜めてからセキュリティを刻もうとして、盤面にデジモンを並べるとあいつがやってきます…。

現環境のほぼ全てのデッキに入ってるんじゃないか?と疑う程のカードであるデクスモンです。
デクスモンを相手に先にだされてしまうと仮に返せたとしてもこちら側のリソースが尽きてしまい、ほぼゲームが終わってしまいます。
なので、ある程度は割り切って刻んでいくのが、個人的には良いかなと思っています。

以上諸々の理由で勝てない要素が揃い過ぎています。

でも少し待ってくれよと…

当日あたったデッキをもう1回みてみると…

クロスハートにあたって勝っています。

ここまで、不利なことをプレゼンしているのにも関わらずなんで勝てたんだと、どうなってるんだと思うでしょう。

理由は簡単でお相手の方のデッキがあまり回っていなかった、いわゆる事故を起こしていました。(ゲームの終わりまで、タイキとシャウトモンなし)

それくらいないと勝てません。多分どっちかがあったらデッキが回り始めて負けていたことでしょう。

長くなりましたが、クロスハート対面の話を終わります。

※黄色ハイブリッド
相手のデッキに入ってる防御オプションが何なのかを見抜くがポイントです。
直近の構築ですと、アルファモンをみるために大きいデジモン1体を処理するオプション「メガデス」やテイマーを貼りつつ、相手のデジモンを処理する「サンライズバスター」を採用した構築主流でした。
なので基本的には小粒のデジモンの刻んでいくこちらのデッキの方が基本的には有利です。

相手のリカバリー等を封じる金剛を使い、地道にセキュリティを割って行きましょう。
1つ注意点があるとするなら、先述したデクスモンがあるので、デジモンの並べ過ぎには注意しましょう。

という大きいシェアの3対面について書いていきました。
環境にいるデッキをあげるとキリがないのが現環境です。
他にも、この対面気になるというのがありましたら、僕のDMを開放しておくので、受け付けております。

・Dブリデッキの強みと弱み

軽く箇条書きで書いていきます。

強み
・アグロデッキという性質上、順当進化に強い

・4種類16枚のコマンドラモンさえ入れてしまえばデッキの構築自由度があり、各種メタカードやデクスモン、オプションを採用しやすい

・上記の理由からアグロ性能だけではなく、ある程度の対応力がある

・デッキとしてのアグロ特有の上振れ(コマンドラモン連鎖)が存在し、致命的な下振れがなく割と安定している

・安い(デクスモンを除けば…)

弱み
・どこまでいっても低レベルアグロデッキなので、相手の上振れに対応しきれず、そのまま押されてしまうことが多々ある

・受けの強いデッキには除去が間に合わず、いなされてしまう。

・現環境だとデクスモンがどのデッキにも採用されているため、打点を溜めるプランが取りづらい。

大きく言えばこんな感じです。

あいての下振れを許さず、手札入れ替えやデッキを掘り進めるカードもあり、比較的安定しているが、相手が上振れた時に返す方法がほぼなく、デジモンカードゲームに限らず、「カードゲームの中にある強めなアグロ」といったデッキです。

・なぜDブリデッキを使うことに決めたのか

エボリューションカップの抽選が通り、使用デッキにとても迷いました。
元々アルファモンを使う予定ではいたのですが、おそらく、ミラーをすることが多くなると想定されるのでミラーをして50%を踏み続けるのは分が悪いというのと、個人的にカードゲームをやってきて、アルファモンのような選択肢の多いデッキを使い、プレイングミスをすると今後自分にキレそうになるというのを考慮し、一旦アルファモンから離れました。

そうして、何か良いデッキはないかとTwitter
でチャレンジカップやテイマーバトルで結果をだしていた構築をみていたら、コマンドラモンが勝っている報告が何件か上がっているのを見ました。

元々東京ぼんばぁずの動画を通してある程度パック内の全部のSRやテーマデッキを触ってきましたが、自分が手伝い始めたのがクラシックコレクションからというのもあり、コマンドラモンは触れる機会がありませんでした。そして自分の担当が紫と黒というのもあり、「見た目はアグロっぽいし、順当進化が強い環境だから強そう」という単純な理由で、組むことを決意し、仕事帰りにその足でシャカシャカトレカに向かい、パーツを買いました。

ここからが調整編です。

粗方想定される環境デッキとDブリをあて続けて、分かったことがありました。

・順当進化デッキ(アルファモンの最速ワンショットはなんでも負けなので除きます)は基本的には勝ち越せる

・従来のアグロデッキよりも塩田博和やプライドメモリーブースト、パグモンでデッキの回転が良く、事故が少ない

・同系のアグロデッキに対してもたくさん入れてあるセキュリティ効果を持つカード、そして手打ち金剛である程度はプレイで返せる

・確かにクロスハートには不利だが、クロスハートも事故を起こした時の出力が並以下であり、運も絡むが全然プレイで返せる

以上のことが分かりました。

そして、エボリューションカップの日時に着目しました。

クロスエンカウンターがでて、最初の日曜日の週でした。
新弾がでて最初の週は過去弾で強いデッキが多く、クロスハートも一定数はいるがあまり、当たらないのではないかもしれないと考えました。

そして、調整の時も新弾のデッキは勿論やりましたが、基本的には9弾より前のできあがってるデッキと練習をしていてどの対面も勝ち越せていました。

という要素を踏まえDブリデッキを握る決断をしました。

・大会当日までにやらかしてしまった失敗


クロスハートが多すぎた!!!

結論を言ってしまうとこの1言に尽きます。

僕の前日に調整メンバーのエボリューションカップがあり、分布を参考程度に送っていただきました。
その時のクロスハートの多さに焦りました。

正直、アルファモンと黄色ハイブリッドがシェアの半分を占めているのではないかと思い、完全にメタゲームを読み間違えました。

しかし、大会は明日。今から別のデッキを考えて練習する時間もありませんし、何よりDブリ以上の練度がだせる算段もありません。

前日はクロスハートとの対面練習に全てをかけて、取り組みました。

結果ボロ負けでした。お世辞でボロ負けです。

でもここまで読んでいただいたなら1つの光が湧いてきませんか?

クロスハートさえ割り切っちゃえば、ほぼ負けなしなんじゃないかということです。

という訳でここで結論です。

・総括

現状のD-ブリガードデッキはクロスハートさえ割り切っちゃえば、割とイケる良いデッキ。しかし、今の大会分布をみてみると右をみても左をみてもクロスハートがたくさんいて、正直活躍は10弾環境の間は厳しいのではないかと思います。

しかし、あくまでも僕のエボリューションカップで使った構築に限った話ではあるので、環境が進むにつれて適応した構築がでてくるかもしれません。
Dブリデッキを触ってる方はこんな意見もある程度に見ていただけたら幸いです。

これから触る人には少しでもためになったら嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

少し下に有料部分がありますが、最初にも書きましたが本編とは全く関係ないですので、読んでいただかなくても大丈夫です。
「おもしろかった!」や「為になった、ありがとう!」という方は投げ銭程度に購入していただけたら幸いです。

それでは、ありがとうございました。



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