膝蓋骨骨折の話 第八章
こんにちは
前回は入院した時の医療費についての記事を載せました。
↓前回の記事はこちら
今回はまた、リハビリについての話に戻っていきたいと思います。
第八章 久々の地上
章のタイトルをご覧になって、膝蓋骨骨折をテーマにした記事でなんでそんなタイトル?と思ったかもしれません。
しかしながら、久々の地上というのは筆者がリハビリの途中で確かに感じた感動でした。
そもそも、手術後というもの膝の可動域が驚くほど狭くなっていた上に、大腿部の筋肉がごっそり落ちてしまっていた為、左脚を地面につける事ができなかったのです。
ついても大腿四頭筋に負担が掛かると身に危険を感じる程に張りや痛みを感じるので、リハビリの時間以外は「ニーブレス」と呼ばれる膝を固定する器具をつけて生活していました。(この記事の壁紙に装着している器具です)
膝蓋骨骨折以来初めて左足を地面につけて立てたのは手術後一週間後。
それも全体重の25%という制約の中でのことでした。
人は一週間ぶりに足を地面につけると、血液が足先にまで降りてきて、一瞬痺れているような感覚を覚えます。
言い方を変えれば、左足だけ宇宙空間から帰ってきた(宇宙に行ったことはないのですが)ような。地球の重力を感じました。
そして、歩行のリハビリはここから始まります。
膝関節の屈曲の基準でいうと、ベッドに足を垂らせるようになったら、怪我をした足も使って歩く練習ができるといった具合。
また、当初の進捗予定としては1週間後から25%、その後確か3日くらいで50%、2週間で100%の体重をかけられる状態にして退院、という流れでした。
実際のところ筆者は、術後すぐの膝の屈曲可動域が狭く、確か40°くらいからのスタートでした。
更に第四章で記載した通り、細菌感染の疑いが出てきた為、100%に移ろうとしたところで一旦歩行のリハビリが中断してしまいました。
↓第四章はこちら
結果的に退院までに当初の予定の2倍程時間を要しました。
あれからもうすぐ3年が経つのですが、現在では正座もできるようになっていて紆余曲折を経ながら長年続けてきたトレーナー業にも戻り、家庭も持つことができています。
そして、長期戦になったリハビリですが、どうやってメンタルを保ってきたのか、決め手があります。
それは、記録を残す事。
人間は自分の行動や想いを文字に残す事で、過去を肯定化しようとするようです。
あと、願望や目標がより明確になりました。
ちなみに筆者は、インスタになるべく毎日記録するようにしていました。SNSに投稿すると、思った以上に応援してくれる人がいることに気付くことができました。
お世辞にも順調とはいえなかったリハビリも、なんとかポジティブな言葉を見つけて乗り越えていくことができたのです。
今回はここまで。
次回は歩行リハビリについて、実際行ってきた具体的なトレーニング方法について触れていきたいと思います。