膝蓋骨骨折の話 第二十章
こんにちは
前回はリハビリ中のケアとして、膝蓋上嚢について解説していきました。
第十九章はこちら↓
今回は前回ご紹介した膝蓋上嚢のほぐし方について、ちょうど最近お客様からご質問を頂いたので、その内容を紹介したいと思います。
第二十章 膝蓋上嚢のほぐし方ver2
前回、膝蓋上嚢をどうやってほぐせば良いのかを解説しました。
このほぐし方について、こんな質問を頂くことがありました。
1.椅子に座ったままだとほぐせない。
2.長座で膝を触ろうとすると膝が曲がってしまう。
どちらも膝蓋上嚢付近をリラックスさせられない、という事が共通していますが、それぞれこんな回答をしました。
まず1は、日中椅子に座ることの多い方向けの回答になりますが、
ベッドなど膝をリラックスして伸ばせるところでやってみてください。
2については、長座での前屈動作が硬かったり、肥満気味でお腹がつっかえてしまう方向けの回答です。
膝を伸ばしきれなくても、浅めに腰掛けて膝を伸ばせるだけ伸ばした状態で同じようにほぐすと、完全に膝が伸展している時ほどではないのですが、たるみの分ほぐすことができます。
1の場合もこれで解決できます。
あとは、ほぐし方そのもののバリエーションとして、大腿四頭筋ごと掴むようにして縦にさすったり、詰まめたら揺らしてあげるのでもほぐす事ができます。
今回はここまで。
膝関節はほぼ屈曲と伸展しかしませんが、その動きをスムーズにするために構成されている組織はなかなか複雑です。
次回以降も膝関節を組織について、膝蓋骨骨折のリハビリから得た知識をお伝えしていきます。