社会人になって
僕は幼い頃から不安を感じやすかった。
小学生の入学式では不安になり何故か泣いてしまった。
他人と関わる時にとても緊張する。
この不安がどこからきたのかはわからない。
恐らく物心ついた時から人よりも不安を感じやすい性格だった。
自分に自信はなく、人に合わせて生きてきた。
人に嫌われないようになるべく相手に自分を合わせて生きてきた。
人に嫌われることが自分にとっては一番怖いことだった。
人が離れていくことがとても怖い。
自分を否定されることが何よりも怖い。
だから人には嫌われないよう、否定されないようにビクビクしながら生きている。
そんな性格で35年以上生きてきた。
社会に出て、失敗しないように安定を求めて生きてきた。
人目を気にしながらずっと本当の自分を殺しながら生きてきた。
そんな風に生きてきたら、人前で発言したりすることが怖くなっていった。
社会人になり、人前で話すことが求められたり、社会人としての振る舞いが求められる中で極度に失敗を恐れるようになった。
人前に出ると身体は緊張して、頭は真っ白。
ガチガチに緊張してしまい、上手く喋れない。
そんな症状が出てしまい、人前で失敗することも多くなった。
人前で恥ずかしい思いをするたびに自分への自信はなくなり、落ち込んだ。
そして、自分は社会人として生きていけないのではないか?とまで思うようになった。
それでも自分の思いとは裏腹に会社では年々責任は重くなっていき、ストレスも増えていった。
このままじゃやばいとずっと思っていた。
もっと自由に、自分を生かすことが出来ることをしたいな…と思っていた。
会社という枠の中ではなく、自分が自分のままでダメな自分でも、自分をそのまま活かせるような仕事をしたいと思っていた。
そして僕は一度仕事を辞めた。
このまま仕事を続けた先に自分らしく生きている姿が想像できずに。
理由は旅に出るという理由。
自分に向き合う期間が欲しかった。
一旦自分がやってみたいことを思い切りやってみる期間が欲しかった。
その中で自分らしさ、本来の自分が取り戻せるんじゃないかと思った。
そして僕は旅に出た。
日本を巡る旅。
期間は5ヶ月!
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