Dear.G•M•10年前の私へ
GEISAI #22を終えて思い起こした感情が幾つもある 。10年前の私が背負っていた個人的な失意。当時の私は自分と自分のアートの居場所を見失っていたこと。ネット社会が今ほどは優しくオープンマインドな世界じゃなかった頃の、負の吹き溜まりで起こったある悲しい事件に、多感な年齢、高潔過ぎる精神性の高さ故に、自らその問題の渦中に飛び込んで正論の刃を振り翳し、逆に多くの見えない加害者らからの理不尽な言葉の集団攻撃の的にされ、命を失ってしまった友人の事。その理不尽への抗議と怒りの気持ちが私をGEISAI 応募挑戦への気持ちをより強く強く強く駆り立てていたこと。
不器用な彼らが伝えたかったこと、GEISAIというイベントの存在の真意。
村上隆氏の心。
そこに集うアーティスト達のこと。
私なりに肌で経験して、理解して、考えて、彼らが成し遂げられなかった野望を美しい純粋な思いを、GEISAI という場所で彼らに私の身体を貸して、描くことで、
美しい光になってしまった彼らの魂を伝えたかった。届けたかった。
光となった彼らの純粋な想いと、本当のところは今も何もわからない。
だけど10年前の私は彼らの悔しさ失意、美しく繊細な想いと一緒に絵を描き、その後の私の大きな飛躍に発展するような大切なもの、存在にたくさん出逢わせてくれた。今はもう見えなくても、魂で応援してくれてるそんなたくさんの存在。
それは絶対に居る。
だから。どんなに理不尽な社会で何度も希望を見失ったとしても生き残った私たちが生き抜かなきゃならないんだ。作らなきゃいけないんだ。美しい世界を。
感覚が鋭敏で、繊細で、感受性の塊で、
ちょっとだけ普通とは違う考え、ちょっとだけ普通とは違うライフスタイル、ちょっとだけ違った個性的な人たちを、不器用さん達も優しくつつみこむような、そんな世界を創る。私は描き続ける事でそんな理想郷をつくりたい。
そのやり方はまだまだかもしれないけど、
まだ、私にはこれだけの命があるのだから。一人じゃない無邪気な魂たちと一緒に。
これからも一緒に描き生きたい。
溢れてきたままに書き出した文章だから、めちゃくちゃな文脈かも知んないけど。今回GEISAI に再び参加して想い起こした大切な感情だったから。
これからまた10年先も希望を求めて創作活動し続ける自分への覚悟と意思表明の為に。彼らの想いと一緒に。記しておきたい。
思いの強さが誰かの心に届く。
何物にも変え難い。奇跡と可能性を導き出す。
彼らの分まで
私たちが創り歩むべき道がある
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