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おーしまい

浪人生にとって、この一年を意味あるものにする唯一の方法、''志望校合格''。
どうにも果たせそうな雰囲気がないことを、私は悟る。
まだ4ヶ月近くあるって?
うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい。

そんなことわかっている。誰よりもわかっている。わかった上で、もう無理だと言っている。
18年間生きているんだ、自分の実力や限界なんて大体わかっている。
奇跡が起きないことも、自分がやらなきゃどうしようもないことも、全部、わかっている。
模試がE判定を突きつけてくるからではない。無理なものは無理。実際、無理だと思っていたけれどやってみたら案外いけたなんて経験、今までない。あったとしても、思い出せないからきっと大したことじゃない。もちろん、大学受験は''大したこと''だ。とすると、今回も無理だろう。常識的に考えて。
もしかすると、、なんてことない。''もし''はない。私の18年間がそう語っている。
別に悲観しているわけでも、絶望しているわけでも、鬱になっているわけでもない。
ただこれまでの経験から、「あっ無理だ」そう察したまでのこと。
さて、これからどうしようか。
志望校でも考え直そうか。
阪大?神戸大?大阪公立?同志社?

あれ、これらの大学って、私が心の底のどこかでバカにしていた大学じゃなかったっけ。そもそも、私はある一つの大学を除いて、他大学全てを何らかの理由をつけて批判、冷笑していなかったっけ。

必ずしも大学に行く必要はない?
ああ、そうかもしれない。うん、それも間違いじゃない。
だとして、この1年はなんだったの?親が出してくれた予備校費は?来年必ず大学で会おうと誓った友との約束は?

はい、もうおしまい。
気づいたらもう終点。
後味は微妙だけれど、そう悪くもない夢だったな。
最後の最後まで目標には届かなかったけれど、やり残したことは沢山あるけれど、後悔ばかりの人生だったけれど、、。

もし来世があるのなら、そのときも、京都大学を目指していてほしいな。
そして叶うなら、その先の人生を、、、






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